ⅩⅥ 「塔」
- 攻撃性、活力、闘争、破壊
- 焦り、エキサイト
- 怒りの為の怒り、興奮
こんにちは、かえるさんです。今回は「火星」をタロットと生命の樹を通して考えます。
勢い、激しさにつながりやすい「火星」は「塔」のカードと対応するんだね、「塔」は、不人気な不吉なカードだよね。
話し合う、と言うより、一方的に押し切ろうとする姿勢があるので、争いに発展しやすいんです。すぐに決めたい、と言う欲求もあります。
だったら、悲惨な結末になりやすいね、どうにかなんないの？
なりますよ、争いに見えないように表現に気をつけることです。
では、今回はそんな「火星」のお話です。
「火星」の破壊性
「火星」とか「塔」とか、何となく不吉な感じだけど、誰のホロスコープにも「火星」はあるじゃん。
そうですね、星占いは「太陽」の星座のみで占っています。しかし、ホロスコープでその人の星座を調べれば、誰のホロスコープにも「火星」はあるので、ぜひ自分の「火星」が何座なのか、は知っておきたいですね。
全員に「火星」があるのに、みんなが怖い人じゃないよね？
そうです、言いかえれば「火星」＝怖い、では無い、と言うことです。
「火星」は、結論を早く欲しがる、目標で頭がいっぱいになりやすい、と言うことです。そのため、エキサイトしやすくなります。「焦り」になりやすいと言うことです。
しかし、怒っているか、怒っていないか、と言うのは、相対する人が見て決めることです。わずかに声が大きいだけでも、怒っていると思う人もいるでしょうし、本人は怒っているつもりでも、なんとも思わない相手もいるでしょう。
そう考えれば「怖い」「怒りっぽい」と言うのは絶対と言うことは有り得ないのか。大声とかで騒げば、怖いと思う人は多いかもしれないけど、絶対は有り得ない。
それを踏まえて「火星」は早く、答え、結果が欲しい、わけですから、上手くいかなければ、イライラしやすいですね。そのため「怒って」いるように見える確率は高いですね。言いかえれば「火星」が活発に動いていれば、怒って見えやすいと言うことですね。
ホロスコープを観る時は、本に書いて有るキーワードをそのまま当てはめても現実に合いません。こういう「原因」を理解して、この状況ならどうなるだろう？と言う想像力が必要です。だから、タロットカードだと、なおさら生命の樹が必須になります。たった78枚のカードで全ての状況を考えるわけですからね。ボキャブラリーが豊かでないと。
逆に言うと「生命の樹」無しでタロットのカードの意味をを理解することは不可能に近いです。
「原因」が判らなければ、キーワードを無理に当てはめてもムダだってことだ。
「塔」の生命の樹の位置
「７」と「８」をつなぐ赤線の部分に「塔」は対応します。
「７」は趣味や楽しみ、恋愛などを意味する「金星」、「８」は情報、コミュニケーション、好奇心などを意味します。
「火星」と「金星」って合わない感じだな。
「火星」の怒りは、純粋に目的に向かっていないでしょ。楽しんでいる部分もありますよ。状況を借りて自己解放している、と言う側面がありますね。
おおぉぉ！それ言っちゃう！？
人は一定以上興奮すると止まらなくなる時がありますよね。目的の達成だけが大切なら、相手に理解を求めるべきなのに、それを飛ばして結果を出そうとするのは不適切ですよね。
まあ、始めは早く納得させたい、と言う程度でも、途中からは怒ることが目的になりやすい、と言うのは実際良くあることです。
逆に、怒ることに快感を感じない人は「火星」が何座であっても、そんなに怒らないわけですね。怒ることによって発生する緊迫感も好きな人とそうで無い人がいます。
ぜんぜん怒るのを見たこと無いような人もたくさんいるもんな。
怒る、と言えば、もう1つは追い詰められた時にごまかすため、と言うのもありますね。
あー、いるね、怒ってごまかした気持ちになっている人、ごまかせて無いって。
「８」は「水星」情報、コミュニケーションだね。
「火星」が、怒り、暴発しやすいのは情報不足の時です。
どういうこと？
そもそも説得、説明の仕方が判らない。職人の見て覚えろ、がその一例ですね。
だけど、早く結果が欲しい。さっさと覚えろ！みたいな。
そりゃ、イライラするな！
自分ではきちんと説明しているつもりなのに、相手が判らない。
だけど、早く結果が欲しい。
そりゃ、イライラするな！
しかも、自分ではきちんと説明している、と思っているけど、主語や述語の使い方が間違えていたり、抜けていたりで、自分以外には誰にも判らないケースもあります。
そりゃ、ダメだな。
どうすりゃ、いいの？
急がなきゃいいんです。不必要に急いでいる場合もあると思うんですね。
急がなくてもいいのに急ぐ時ってどんな時かな？
恋愛とかで良く見かけますね。
あー、慌ててダメにしちゃう、あるね。
あと、いつも怒っている人はタダのクセですから、楽しいんですよね。興奮する。
でも、それでは、まともな交渉が出来ませんから建設的な人生は送りにくいですね。
じゃあさ「情報」の管理が適切で、慌てなければ？
判りやすい説明が出来ますから、話は早く進みますし、怒っても実際には速度はたいして変わりませんから、無駄なエネルギーを使わないで、結果を出せれば、一時慌てるのではなく、結果を得られるので、
活力が出て来ます。
おお、それが「火星」の良い使い方だね！
そうか、急いでるけど結果が出ないから、無用な所に焦りとしてエネルギーをムダにしてしまう、それが怒りなんだね。
そうです。しかし、そうなる為には教養と精神的に成熟する必要があるので、「塔」のカードでは注意点の方がクローズアップされているわけです。
と、同時に！！！
お、おおぅ。
「火星」的、興奮状態、怒り、だからこそ、浮かび上がる問題点、と言うものもあります。
日ごろガマンしているけど、言えなかったことなんかは、そういう時に言うよね。
その意味で、一気に本質に迫り、現状を一撃で破壊する、大変革、と言う意味もあります。
ガマンしていたことを一気に言って、関係が改善することもあるし、その場でダメになることもあるね。
それも「塔」のイメージです。
そして「怒り」と言うものは後先を考えなくなるので、その要素をいつもはらんでいる、とも言えます。
「塔」の象徴は「口」です。
口？口から出る言葉かな。
頭を経由して論理的に処理された言葉ではなく、まさしく「口」から出た言葉、と言うイメージですね。
そりゃ、争いになるね。
でも、人生には争いが必要なこともありますね。そういうことを良く考えて、抑えるべき時、ぶつかり合うべき時を選びたいものです。
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