Ⅱ「女教皇」
- 安心の土台になる無意識、心の支え
- 自分にとっての当たり前を示すが、当たり前すぎて認識しにくい。
こんにちは、かえるさんです。今回は惑星の「月」をタロット、生命の樹を通して考えます。(西洋占星術では「月」も惑星と呼びます)
「女教皇」のカードで、惑星の「月」を学ぶんだね、蟹座の支配星だ。
そうです。ホロスコープの惑星の「月」Moonでタロットカードの「月」The Moonの話ではありません、ご注意下さい。
無意識ってことは大切だね。
そうです、本人にとっては「世間の常識」と言う認識になりやすいので、自分の当たり前、と認識している人は少ないです。
そっか、自覚して無いから、無意識なんだよね。
今回は、そんな「月」のお話です。
「無意識」ベールの向こう側
無意識って影響が強い、って感じがあるけど、自覚できていない、って不思議だね。
そうかもしれませんが、自覚できないからコントロールが出来ず、結果に大きく影響してしまう、と言うことですよ。
とは言え習慣になってしまうので、自覚があってもコントロールするのは難しいですね。
例えば、「月」が蟹座の人が、自分の子供を過保護にしてしまい、周囲に指摘されて、子供の成長に自分でも良くない、と自覚していても「でも子供の為、仕方ない」と、続けてしまうのが普通ですね。
よく有る話だ。
それは自分の「月」が満たされ安心感が得られるから、当然と言えます。一体感さえあれば安心です。子供の将来は関係ありません。
はっきり言うな。
子供が自発的に何かが出来なくなれば、かえって末永く自分を必要としてくれますから、短期的には都合はいいですね。
でも、そういう人が「子供の将来」を考えて、過保護をやめようとしたら?
それは大変ですが、もちろん可能でしょう。
じゃあ、自覚した時と、していない時の違いは何なの?
無自覚な場合は完全に害悪と思わずに「子供のため」と自分を納得させるので治る可能性は低いですよね。
でも、自覚していれば、自分は安心出来て今はいいけど、子供の自立を妨げる、と、自分の承認欲求を満たすための依存状態で望ましくない、と考えられるので自制出来る可能性はあります。
直るじゃなくて治るなの?
治る、でしょうね依存症って言いますでしょ。とは言え、自覚してもカンタンではないですね、アルコール使用障害(依存症)、ニコチン中毒と一緒ですね。
やっぱり「月」「無意識」は強いなぁ。
そうですね「月」の星座は、自分に安心感をもたらしますから、周囲にもそれを求めます。それが長年染み付けば、自覚しても修正は難しいですよ。
「安心」「安心」って、何でそんなに求めちゃうのかな?
では、そのお話をいたしましょう。
「女教皇」の生命の樹の位置
「1」と「6」の間の赤線の部分に「女教皇」が対応します。
なんか、長いな。「1」は「なにか」だよね、全ての源、十二星座に分裂する前、全く自覚できない領域、そこから願望、理想、目標の「6」、「6」は惑星の「太陽」に対応しているね。(占いでは「太陽」も惑星と言います)
よく判らない所から、意識しやすい願望?
よく判らないんだから、意識しやすい願望に大きな影響を与えている、と言うことですね。
そしておっしゃるとおり、大変長いですよね。「1」「2」「3」の三角形は「至高の三角形」と言って本当に意識するのが難しい領域です。そこから我々が理解出来る領域、目標や理想。その境目はヴェールに覆われています。
そこを越える長い旅。その支えとなるのは「ラクダ」です。
「女教皇」の象徴は「ラクダ」です。
ラクダは、砂漠の旅には欠かせないよね。
暑さに大変強く、長い間水分を取れなくても、大丈夫ですし、背中のコブの脂肪も食べることが出来ますし、肉も食べることが出来ます。そして乗ることも、荷物を運ばせることも出来ます。
広い砂漠を旅する時には役立つだけではなく「心の支え」になりますよね。
そうだねぇ。
果てしなく砂と空しかない灼熱の砂漠を行く時「心の支え」は大切ですよね。
たしかに、なんか人生に似てるよね。確実じゃなくても、コレさえあれば大丈夫、みたいな支えが欲しい。まー、ダメな時はダメなんだけどさ。
おー!それが「安心」か!
そうです、だから、不安なら不安なほど、しがみついてしまうのです。
しがみつく!判るなぁ。
逆に言うと「無意識」の求めが強すぎる人は、不安を解消すること、不安の原因を突き止めること、が大切です。先ほどの話の子供の過保護もそうです。不安で子供以外考えられないんですね。他のものに頼れない、と言うことです。
でも、カンタンに不安は解消されません。それは実際に解消する方法を見つけないといけません。それを見つけるためにも、自分の「月」が満足する現実的な方法を探さないといけません。
それまでは、不安につぶされないように「月」の星座にしがみつくことになるのか。
そうですね、だから、自分の「無意識」が何を求めているか、じゃあ、どうすればいいのか、をきちんと考えることが大切です。もちろん心配のしすぎも問題です。
そうだね、それが出来ても出来なくても影響は大きいんだね。
自分のホロスコープの「月」を知ることで、他の人の当たり前、無意識は自分と違う、と言うことを実感するのも大切なことです。
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