こんにちは、かえるさんです。今回は「四要素」タロットで言う四つのスート「棍棒(ワンド)」「杯(カップ)」「剣(ソード)」「円盤(ディスク)」の「生剋比」で、人間の相性を観てみる、と言うお話です。
「生剋比」って「生」は生かし合って「剋」は打ち消しあい「比」はあまり影響しない組み合わせなんだよね。こんな感じ
- 「棍棒」は「剣」「円盤(金貨)」と「相生(そうしょう):調和しやすい」
- 「棍棒」は「杯」と「相剋(そうこく):調和しにくい」
- 星座では、牡羊座、獅子座、射手座
- 「杯」は「剣」と「相生」
- 「杯」は「棍棒」と「相剋」
- 「杯」は「円盤(金貨)」と「比和(ひわ):影響しあわない」
- 星座では、蟹座、蠍座、魚座
- 「剣」は「棍棒」「杯」と「相生」
- 「剣」は「円盤(金貨)」と「相剋」
- 星座では双子座、天秤座、水瓶座
- 「円盤(金貨)」は「棍棒」と「相生」
- 「円盤(金貨)」は「剣」と「相剋」
- 「円盤(金貨)」は「杯」と「比和」
- 星座は牡牛座、乙女座、山羊座
詳しくは、こちらの記事も是非ごらん下さい~☆
あー、この記事で、各スートの「生剋比」で人間の相性を、単純に良い、悪いで考え無い方が良いって言ってたね。
でも、人間の「相性」って気になりますでしょ。
そうそう、やっぱりそこだよね。
今回はそんなお話です。
相性を考える
相性の話をするときには、前置きが非常に重要です、単語の意味を統一しておかなければいけません。
また、なんか、めんどくさいことを言う気だな。
相性と言う言葉は、人によって意味が違うので、この点は非常に大切なんです。
そもそも、人間の組み合わせを「良い」「悪い」の2つに分けようなんて無謀にも程があります。
占い師のくせに何てことを言うんだい。
実際に人生に生かそうと思えば当然ですよ、だって「良い」って何に「良い」んですか?
どういうことよ?
だって仕事の作業効率としての組み合わせと、一緒に居れば楽しいのと、人生設計の上で欠点を補い合えるけど、そのせいで感情的にぶつかり合いがある、としたら、どれが上手く行ったら「良い」なのかは、人によって優先順位が違うでしょ。
それに、自分がすごくワガママだったら、人間関係が破綻しやすいから相性の良い人はいない、と言うことになりますよ。
自分が元気一杯で上手く行っている時は、とにかく言うことを聞いてくれる相手が「良い」でも、自分が上手く行っていないときは守ってくれる人が「良い」、引っ張って行って欲しい、と思ったりするでしょ、それを1人の人間に求めるのなら、対象はかなり少ないですよ。
あー、なるほど。
だから、頭の中でこんな人が良いな、って思っても、人間関係なんてそんなカンタンなものじゃないんですよ。
いつも明るく楽しい人が良い~☆、なんて思ってても、自分が体調悪い時には、元気なのが、うるさくって腹立つかもしれないし。
じゃあ、自分のことを判ってくれる人って言うのも大事だな。
でも、考えていることがアレコレ判る人、ってことは人間の感情にビンカンってことですよ。そういう人なりのこだわりって言うのもありますからね。嫉妬深さや、精神的理想の形とか。
うーん、どうすれば良いのよ!
人を選ぶ、特に恋愛や結婚なら密接度も上がりますし、日常を共にするようになれば、イロイロ出て来ますよね。仕事上なら、そうはならないこともある、仕事は上手くいくけど恋愛は必ず短期で終わる人は少なくないですよ。
人選びって、政党選びに似てますよね。他の政党に比べて、経済政策はまあまあ、でも外交政策には反対、でも教育政策、高齢者の福祉は一番良いと思う。
結局、予算の分配があるから、政策ごとに政党に任せることは出来ません、政党を1つ決めなくてはなりません。しかも政党が公約を守るとは限りません。
でも、頭で理想の人を考えるときは、どれも一番であって欲しいと思ったり、逆に、ここさえ押さえてくれればOKと思っても、実際に一緒になったら耐えられない、なんてことはよくあることでしょ。
その意味で、玉の輿=幸せ、とは言え無いでしょ。結局、相手だけではなく自分の価値観も変化し続けますからね。
イタイところ突くねぇ、でも確かにそうかも。
相手だけじゃなく、自分だって成長出来るか、ってことも考えに入れて欲しいんですよ、交際状態が長続きしても、結婚には絶対たどり着かない場合もあるし、すぐ結婚するけど、すぐ離婚するかもしれない。
素晴しい人、と思う人と一緒になれても、子供がものすごい悪人になってしまうかもしれません、人生は簡単ではありません。カンペキな計画なんて無いのです。
現実には「結婚」なんてゴールでも何でもないですからね、むしろスタートですよ。
うーん、確かに。
自分が耐える力が弱い場合もあるし、相手がすごくワガママな場合も考えられます、ドメスティックバイオレンスに耐えるのは、我慢強いのではなく病的依存症ですね、美点とは言えません。それらを星座の組み合わせだけで、上手く行くかどうか、なんて、YES、NOで答えられるわけ無いですよ。
具体化した問題を分析解決することに占いは機能します。
お互いの価値観をチェックしておけば、原因を探しやすいし、対応方法も探れます、そうすることで状況をコントロール出来る確率を上げることは可能です。
絶対じゃないのか。
だって、すごい優しい旦那さん、と思っていたけど、旦那さんの会社が潰れて、旦那さんの心が折れて、アルコール依存症になって、暴力を振るうようになって離婚するかもしれないじゃないですか。
まあ、会社が潰れないようにすることは無理だわね。
でも、再就職を助けることは可能ですよね、とは言え、本人が頑張れないかもしれない。
不慮のアクシデントには自分も相手も揃って力を合わせないとダメか。
あと、自分の思う通りにしようとしすぎて、かえって家庭を壊すケースも多いですよ。奥さんが旦那さんの稼ぎの悪さを追及しすぎてギャンブルに走るかもしれませんし、その時は周囲からはギャンブルに走った旦那だけがクローズアップされますよね。
相手のせいにしたところで、自分も被害を受けているんですけどね。
人生が上手く行くって、難しいねぇ。頑張ってもダメなものはダメ。
とは言え、ダメになったからと言っても人生が終わったわけではありません。
確かに、確かに。立ち直ることも大切だね。
タロットの「生剋比」
では各スート同士のお話をカンタンに。まず「棍棒」は「剣」「円盤(金貨)」と「相生」です。
特にタロットは、全ての状態を78枚のカードで表すので大変抽象的です、判りにくいとも言えますが、あえて今回はイメージ重視な表現で。
「火(棍棒)」にとって「風(剣)」「地(円盤)」は明確で対応しやすいと言えます。方針をハッキリしてくれれば対応しやすいと言うことです。情報が、かみ合う、と言うことですね。
じゃあ良いんじゃない?
でも、だから争わない、とは決まっていません「火」が論理の「風」を熱量で負かすこともあるでしょう、気象で言えば「風」は気圧によって動いていることに注意です。しかし「風(言葉、論理)」が「火(直感)」を完全に消し去り、論理で跳ね返すこともあります。
「火」は「風」でより燃え上がることもあるか。
そうですね、もちろん吹き消すこともあります。
「火」は「地」を焼き尽くすことはありません。
おお、そうだ。
しかし「地」以外の全てを焼き尽くすことは出来ます。そして地下からの高熱のマグマが「地」を裂くことはありえます。
激しい怒りとか、その精神的熱量によって結果は変わるんだね。
熱量は、分子の運動量だ、と言うことも忘れてはいけません。
「棍棒(火)」は「杯(水)」と「相剋」です。
速度の違いが大きいです「火」は待たされるのを嫌い、今の気持ちが全てです。しかし「水」は過去を大切にし、未来を考えるので時間がかかります。これを「火」は迷いと思い「水」は必要な思考時間と思うでしょう。
そうか「火」が速く決めたい時に、速度差が「火」を白けさせるのか。
でも、ソフトに暴挙を止めたり、大火事を消化してくれることもあります。そして植物が実るには「太陽」と「水」が必要なのも忘れてはいけません。
距離が適切なら、大きな「結果」を生む、とも言えるのか。
「火」は、全てを焼き尽くすだけではなく、上手く使えば、暖めたり、消毒したり、明かりにすることも出来ます。
いざと言う時に「火」を消せる「水」も使い方や量にもよるか。
「氷」も水です。それを溶かすのは「火」でもあります。
あー「氷」も「水」だ!同じH2Oだ。
「水」は、温度が下がると、日ごろの流動性を失い固く冷たくなりますね。「水」が、流れなくなって淀むと細菌の発生もありえます、熱により揮発させることで、水を浄化することも出来ますし、熱による殺菌と言う方法も有るでしょう。
そんな時は「火」の直感も役に立つんだ。
とは言え大洪水にあっては「火」はたちまち消えてしまいます。
うーん、キリ無いなぁ。
人間ってそういうものでしょ。
「杯(水)」は「剣(風)」と「相生」だね。
「火」だと「水」はすぐに蒸発してしまいます。量が減ってしまいますね。でも「風」だと量は一気には減りません「風」の「剣」は対象を切り裂きますが「水」は切られても、元に戻ります、その瞬間だけでなく「水」(感情)は過去のデータから「剣」によるキズを修復しキズにしません。「水」は受け入れつつ、変化しないことが可能です。
「水」の強い人も言葉で傷つくでしょ?
もちろんです。しかし「地」や「火」より言葉の雰囲気のみで怒り続けたりはしません、時間で変化し、受け入れる力は強いのです。
「水」の執念深さもあるよね。
それは言葉ではなく、結果によって生まれるものです。「水」は結果を自分の頭の中で再構成していますからね。
「剣」(言葉)で切っても「水」は元に戻るんだ。「火」は?
「火」は「風」で吹き消すことは出来ます、「火」と「風」はお互い影響を受けます。影響を受けずに受け流すことは得意ではありません。ただ、大きな熱(火)で「剣(言葉、論理)」を打ち直すことは出来ます。
これはワーグナーのオペラ「ニーベルンゲンの指輪」「ジークフリート」に対応するお話です。
そして「氷」になった「水」は「剣」で破壊することは出来ますね。それは破壊であり、溶けやすくする、とも言えます。
「風」の言葉の力も「水」の状態しだいか。
なんか良いも悪いもないね。
そうです、だって普通は「結果」を知りたいんでしょ「結果」は星座と星座だけじゃ判りませんよ。「状況」と言う情報無しの占いは目的が楽しむものですよ。
だって100%「火」の人や「水」の人はいないんですから。
絶対に混ざってるもんね。そして状況も違う。
組み合わせの特性を理解して、状況に合わせて良く考えて行動することで「結果」をコントロールすることは出来ます。それが占いとも言えます。
「杯(水)」は「円盤(地)」と「比和」、あまり影響しあいません。でも、変質を起こしにくいだけで、争うことも、調和することも出来ます。争点がずれている、とも言えるので争いにくいとも言えますが、それがいらつきを発生させることもあります。
けれども、そこに「種」があれば実るかもしれません。日光も必要ですが。
うーむ。
「剣(風)」は「円盤(地)」と「相剋」です。
「風」の論理が「地」には机上の空論に聞こえやすく「地」の固執が「風」には理解しがたい所があります。
かみ合いにくいとしても、欠点を補い合っているとも言えますね。
うーむ、これじゃあ「生剋比」が全然意味無いかな。
人間は成長して、相手に合わせることも出来ますからね。
しかし、出来事や人物同士の価値観と言う意味では全く意味が無いわけではありません、むしろ頭に入れておいて損はないでしょう、その知識を元に、軌道修正を出来れば「相性が悪い」などと言う極論的な判断は避けることは可能です。
だって心から大切だと思う人と相性が悪い、って言われて何の意味があるんですか、どこに気をつけて、何を理解してあげることが大切か、を知ることの方が大切でしょ。
人は、何かをする時に、何で上手くいかないんだ!!って思うでしょ、でも、これはおかしいんです。その前に、
自分は何が判らないんだろう?って考えるべきなんですよ。自分の間違いや無理解を探るべきでしょ、上手くいかないことに怒るのは筋違いでしょ。
そのために、占いやタロットの知識は、大いに役に立ちます、一般に言う感情論の一言で片付けずに「水」の感情論と「火」の直感の言い争いだから、論理と別の所に解決策がある、言葉をそのまま受けないで、そのウラにある感情や直感を探してこそ解決策が見えてくるのです。
うーむ、むずい。なんか今回は雲を掴むようなふわっとした話だったな。
今回はキチンと判らなくてもタロット使っている人の頭の中のイメージにふれて頂ければ十分だと思います。
現実に行き詰った時に、どういう状況なのか良く考えるときに、何となく、ではなく、それを言葉に出来ることで対処しやすくなります。
その意味で「状況に名前をつけて、しっかり理解する」と言う道具なのだ、と言う面も理解していただければ大変結構です。それが占いの目的とも言えます。
なるほどね。状況や気持ちを言葉にする、か。
カテゴリー(スマホは画面下のほうです)から、ぜひ他の「占いのお話」「四要素」「タロット」や色々な星座もごらん下さい~☆