それでは今回は、魚座「月」タロットで考える「12ハウス」のお話です~☆彡
タロットカードで「ハウス」の特徴を考えるシリーズだね。
タロットカードの「月」は「人物」がいないよね。「アテュ(大アルカナ)」では「運命の車輪」と「月」だけかな?
ウェイト版ではそうですね、トート版では「塔」の塔から落ちていく人物はあえて人間的に描かれていません、記号的です。
とは言え、実際の人間の気持ちとしては「火星」的な「新たな旅立ち」が「悲劇」的な形で訪れる場合、自覚としては「悲劇」と取るのが普通ですからね。
「火星」と対応した「塔」はウェイト版の落下する人物のイメージの方が時にはリアルかもしれません。
その意味では「月」と「運命の車輪」と「塔」というイメージも、様々に研究する必要がありますが「人物が無い」ということ自体には大いに意味があります。
カードの意味が精神的な葛藤、作用、というイメージがとても強い、ということです。
それらの意味を踏まえて「やり方」を示す「星座」と対応するカードで人物が無いのは魚座と対応する「月」だけです。
やっぱり魚座はちょっと変わってると思ってたよ。
では今回は「月」というカードの作用を考えてみましょう。天体の「月」と混同しないようご注意ください。
タロットで考える「12ハウス」のお話です~☆彡
このブログの「ハウス」は常に「プラシーダスハウスシステム」を意味します、ご了承くださいませ。
「ハウス」の「カスプ」とはプラシーダスハウスシステムの場合、ハウスの入り口、最初の度数のことです。「カスプ」は「尖点:せんてん」とも呼ばれます。
「上昇宮」「アセンダント」「ASC」は「1ハウス」の「カスプ」、「MC」は「10ハウス」の「カスプ」のことだね。
このブログではタロットカードは基本的に「トートタロット」を扱っております。コートカードの名称などはご注意ください。ウェイト・ライダー版は補助的資料として扱っています。
「水」と魚座を考える
これはウェイト版のタロットの「エースオブカップ」のパクリのイラストだね。
「四要素」で感情の「水」は、タロットでは「カップ」「杯」で表されるよね。
このカードの本物は「にわとりさん」じゃなくて「白い手」なんだよね。
そうです、「白い手」は「生み出すもの」を表しています。
まあ、「にわとりさん」の方が楽しくてステキなカードになると思うけど。
今回見たいのは、背景の「水」です。
「水」は様々なものを吸収し受け入れます。様々な出来事、記憶、などが「感情」という形で蓄積していきます。
「四要素」の感情の「水」は蓄積情報によって決定が行われるよね。
そうです、状況の影響は受けにくいです。まさに決めたことに向かって行くイメージは「自分の考え」とも言えますし、そう感じやすいです。
「水」の流れを「アテュ(大アルカナ)」で見て行きましょう。
「戦車」は、自分の考えを抑え、大切と思える安心出来る環境の中で自分または他者を成長させ殻を破る、破らせるイメージです。
「戦車」は蟹座と対応するね。「みんなの為」とか「自分が決めたこと」に深入りすることで自分または他者を成長させるイメージだね。
「死(死神)」は、何かに没入して、突き詰めて、自分、または他者を生まれ変わらせるイメージです。
「死(死神)」は蠍座と対応するね、「究極」に向かうことで、変容しようとする、その果てに本当にやりたいことを見つけるイメージだ。
「月」は、記憶を浄化することで、受け入れられなかったことでも受け入れられるイメージです。この力も自他を問いません。
「月」は魚座と対応するね、「浄化」ってどういうことなの?
例えば「水」は地面の中を通って「浄化」されます。
山の湧き水とか地下水とかのイメージだね。
そして熱することによって蒸発させることでも「浄化」できます。水分と不純物が分離します。
その意味で魚座は「熱で揮発した水」のようなイメージです。
どういうこと?
時の流れと、想像力で「事実を浄化」します。これは魚座の作用です。これは言いかえれば「癒し」です。
例えば「何の努力もせず上手く行かなかったこと」を「頑張ったけどダメだった、でも良い経験になった」などに変換します。
あらあら。
でも、人が生きる上で必要な作用、仕組みですよ。
どんな成功も、どんな失敗も最後は蓄積した情報から湧き上がる感情で評価するのですから。
逆に言えば結果にこだわり過ぎるのは人間のシステム上、ムダな行為と言えなくもありません。
むしろ努力の過程自体に重きをおいても良いのではないでしょうか。
その意味で結果にこだわるのは有意義でも、上手く行かなかった結果自体に苦しめられるのは、ほどほどにしておいた方が良いのではないですかね。
うーむ、なるほど。
「月」という「アテュ(大アルカナ)」は18番のカードです。
そして19番の「太陽」、20番の「永劫:えいごう(最後の審判)」に続き、最後の21番の「宇宙(世界)」に続きます。
あれ?「月」の「感情の浄化」が先なの?
それは、目標である「太陽」と新たな直感、新しい価値観の創生である「永劫(最後の審判)」と、実現である「宇宙(世界)」にたどり着くために何度でも必要な作用ですから。
そうか、ひとつのことを達成する時に、いちいち失望しないため、やりきるためには「月」の魚座的な「癒し」が必要なんだ。
そうです、ですから、魚座は「気持ち」というより「作用」「システム」とも言えます。なにせ感情の「水」は、みんながつながっていますからね。
ただ、「蟹座」と「蠍座」は殻で守られて区分されていますから「個」があります、「作用」「システム」というより「気持ち」という言葉が適切でしょう。
たしかに、魚座は嫌いな人でも憎めないような所があるね。
魚座の人が憎むのはむしろ、つながれない時ですからね。魚座の前提は「一体」です。
「月」のカードはウェイト版はザリガニ、トート版はスカラベが水面から陸に上がってくるよね。
ザリガニが陸に上がるのは、殻に包まれた「個」が感情(水)の中から現実(地)を受け入れるイメージです。
スカラベは、いわゆる「フンコロガシ」です。古代エジプトでは神聖な甲虫として扱われます。丸いものを運ぶことから「太陽」を運ぶもの、のイメージがあるからです。トートのタロットはエジプト神のイメージが強いですからね。
丸いもの、って「糞」か。
エジプトの太陽神「ケプリ」はスカラベの姿をしています。というかスカラベの全身が顔のデザインです。スカラベは「再生」「創造」の象徴なのです。
「太陽」は何度沈んでもまた出て来るから「再生」とか「創造」なんだね。
そうですね。
そうか「月」の癒しは「何度でも復活」するために必要なんだね。
その通りです、しかし、このシステムは使いすぎると「何もしないで満足」出来てしまう面もあります。
そうか、悪く言うと「とにかく妄想で済ます」ってことか。
「月」と「12ハウス」
だから「12ハウス」は「癒し」「想像」のイメージなんだね。
そうです、受け入れられる形に事実を組み立て直す、ということはとても大切なことです。
その働きが「12ハウス」なんだね、要するに「癒し」だね。
もちろん、自分だけではなく他の人を癒すことでも自分を癒せますから、大変役に立ちます。
「12ハウス」を上手に使うことは優しさにもつながるね。
魚座に「惑星」が無い人はいても、ホロスコープに「魚座」と「12ハウス」が無い人はいないから上手に使いたいね。
ですから「12ハウス」の「星座」「惑星」や「魚座」に何があるか「魚座」はどの「ハウス」なのか、「海王星」はどんな場所にあるのか、などをしっかり理解したいですね。
例えば「12ハウス」のカスプが「蠍座」で「太陽」が入っていたら、人と深くつながって、癒すことが自分の目標、充実感になるイメージ、なんて感じですね。
さらに「海王星」が何座なのか、どの「ハウス」なのか、などで話がさらに深まるわけだ。
そして「太陽」をしっかり分析するには「5ハウス」や「獅子座」もチェックしていくわけです。
難しいね。
でも、ホロスコープをしっかり読めれば大変便利ですよ。
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