こんにちは、かえるさんです。今回は「月」と対応したタロットカード「女教皇」のヘブライレター「駱駝(らくだ):ギメル」を考えます。
「月」は惑星の月だね。
※西洋占星術では「月」「太陽」「冥王星」も惑星と呼びます。
そうです。タロットカードの「月」ではありません。
ヘブライレターはタロットや星座、惑星などをヘブライ語1文字で表す象徴文字だね。
そうです、「駱駝(らくだ):ギメル」は、惑星の「月」「蟹座」タロットの「女教皇」などの意味を表します。
では今回は「駱駝(らくだ):ギメル」のお話です。
「至高の三角形」から「倫理的三角形」へ
とりあえず「生命の樹」を観てみましょう。
紫色の三角形が「至高の三角形」で、緑色の三角形は「倫理的三角形」です。
もう「1」から、ずーっと「6」につながってるんだね。
「至高の三角形」から「倫理的三角形」って?
「至高の三角形」は最も高い位置にありますね。
それは身体に染み付いてると言うような、考える必要も無く思うような、生存本能などのレベルです。
そして、何が正しいか、何が良くないか、と言うような倫理は、そういったものや文化や習慣に根づいたものですね。
「駱駝:ギメル」はそういったものを、つないでいるんだ。
「1」の「ケテル:王冠」は、源の源のような、まだ全く形になっていないような状態、そこから「6」の「ティファレト:美」に直接つながっている、ってことだね。
そうです、逆に言えば「6」から「1」を考えるヒントがつかめる、とも言えますね。
倫理、から「至高の三角形」を考える。
例えば、社交辞令的なあいさつ、実質的なメリットは無いようですが、安心感を生みますよね。
たしかに、気持ちいいよね。
キチンとあいさつすることで、敵ではない、と言う信号になりますよね。
そうか、群れで暮らしていた時には今より大切なことだったはずだよね。
グループ内の決まりを守れることは、仲間である、と言う安心感をもたらすわけですよね。
だから、ちょっとした言い方でも気になる人も多いですよね。
「お疲れ様」「ご苦労様」とかですね。
あー、目上の人に「ご苦労様」って言っちゃいけない、とかか。
例えばホロスコープで「6」、要するに「太陽」が言葉を気にする天秤座だったら気になりやすいかもしれません。後は仲間重視の蟹座、伝統を重んじる山羊座、などでしょうか。
とは言え、こだわる人も多くは感覚で、理由は知らなかったりします。
と言うと?
「お疲れ様」は良くて「ご苦労様」は何でいけないか、の理由です。
言われてみればたいして変わらないな。
どう考えても同じ意味ですよね、昔にさかのぼると、昔は上司を評価すること自体ダメでした。
評価?
上司はとっても、すごくて偉かったので「疲れてる」とか「苦労したね」とか評価してはいけなかったんです。ですから上司をねぎらう言葉なんて無かったんです。
そんなに偉かったんだ。
それで、最近急に作られて、ビジネス書などで普及したのが「お疲れ様」なんです。
じゃあ、本当はどっちでもいいのか。
でも、それを「お疲れ様」と言う決まりがある、という風潮があるので、守った方が良いでしょう。
そうか、根拠なんて何でも良くて「決まりを守る」=「仲間」ってことだ。
そこが大切なんですね。
言いかえれば「6」にはそう言う根拠に基づいた理想が育つ場所なわけですよ、勝つことや、礼儀を守ること、何かを作り出すこと、などです。
その元になるようなものが「1」にはあるってことだ。
そうです、そこから、生み出す喜びの「2」と、生きるために必要な作業の「3」に分割し、それ以下の概念の源になるわけです。
じゃあ「6」はただの6番目のセフィラじゃないんだね。
※セフィラ、「生命の樹」の丸い部分「1」~「10」がある。複数形はセフィロト。
そうです。むしろ「1」から「6」に来て、そこから拡散している部分もあります。
拡散してるんだ。
いや、拡散している部分もあるんです。
違うの?
違います。間違いなく「6」から派生して他のセフィラも強化されますが、上から流れてくる概念もあります。「6」を通らない場合もあります。
逆に同じ様に見えて、同じ場所にあっても、違うルートを通ってきているかもしれません。
そんなの判らないでしょ!?
判らない、じゃなくて必要な場合は、調べて突き止めていくんです。
だからタロット使いは、ちょっとした違いにビンカンに反応できるんです。
例えば同じ「充実」と言う単語を聞いても「結果」を満喫する充実なのか、過程を追及した「充実」なのか、など多くの選択肢が浮かぶわけです。
だから、タロット使いは本などに書いてあるキーワードのようなガサツな資料は使わないで「生命の樹」を頭の中に作るんです。
でも、ホロスコープを見る人も、キーワードを見て直接当てはめるんじゃなくて、そこからイメージを膨らませることが出来れば、作業としては近いでしょ。
結局、キーワードは初学者のためのものってことだ。
そうですね、最初はキーワードを、細かく分割して行くだけでも練習になりますし、ボキャブラリーが増えますから。そして慣れたらキーワードを見て「原因」を探しましょう。
「1」から「6」の「駱駝:ギメル」も「月」だから無意識的だよね。
そうですね、高い位置ですから、DNA情報や、小脳の働き、祖先からの習慣、など当たり前すぎて考えようにも考えにくい部分ですね。
もう1つの「月」は「9」だね。
そうですね、ではそちらのお話をしましょう。
「駱駝:ギメル」
「9」「イェソド:基盤」
こっちは、日頃考えない、自分にとっての当たり前、と言う感じの無意識だね。
主に、ですけどね、どちらにしろ両面持ち合わせていますが、主に、そうです。
「6」から直接「9」につながっていると同時に、「6」から金星的な「7」と「6」から水星的な「8」を通って「9」に来る流れがあります。
これは、人が理想、願望である「6」を実行するのが、どれだけ難しいかを意味しています。
「7」と言う自分のやりたいやり方、と「8」と言う情報に従った現実的なやり方の狭間で迷うんだね。
厳しく言えば「8」と言う現実を直視する考え方と「7」と言う、もう少し楽に出来ないか、と言うぶつかり合いも意味します。
「8」は水星だから、双子座も含む、「7」は金星だから天秤座も含む、ここから考えるとむしろ「7」が現実的で「8」が先延ばし的な感じもする。
そうやって個別に見ると、そう言う感じもしますね、しかし、双子座が表しているのは、現実が変化する緊張感、そこへの恐れです。
双子座の人はそれを乗り越えるのは得意ではありませんが、生命の樹の働きとしては「8」で情報を集め、現実化にこぎつけることは起こりやすいことです。
そして「7」の金星では、自分の楽しみとして相手を論破したり、結果に直接働きかけていないことに、こだわったりして、良くなったり悪くなったりすることは良くあることです。
良くなったり?悪くなったり?
対象や、採用するアイデアによるじゃないですか、過去に例が無くてもアイデアが上手くいくこともありますし、何年も練り上げたアイデアでも全然ダメかもしれませんし。
そうか、それが天体と星座の違いか「水星」という惑星は、あくまで『「情報」の扱い』なんだ。
そうです、双子座は、どの惑星があっても水星的な行動に出る、「星座」と言うものは常に「惑星」に与える影響なんですね。
なるほど。
それで「6」「7」「8」から来た流れが「9」で集まって、「10」の現実に向かっていくんだね。
そうです、この「無意識」が本当に「無意識」だと、結果が似かよってくるんです。
そうなの?
言いかえれば、占いのまま生きてるので、行動の決定過程がクセで決まっている、と言うことですから。
それを「意識」して、自分はこういう時、否定的に考えて行動を抑制してしまう、など自分のクセが判っていれば、行動を変化させることが出来ますね。
「無意識」を自覚してコントロールする、ってそう言うことか。
そうです「無意識」って要するに「当たり前になっていて考えなくなっていること」と言うことですから。それを考えたりカスタム出来るのが占いだ、と言うことです。
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