こんにちは、かえるさんです。今回は「格式 Dignity」の「水星が射手座に入った時」のお話です。
「水星」が射手座に入ると欠点が出やすい、「格式」は「敗 Detriment」なんだよね。なんか意外な気もする、射手座は知恵と哲学の星座じゃん。情報は大切だよね。
そうですね、しかし射手座は、自分がこれだ!と思わないと力が入りにくい星座でもありますからね。否定的な情報が射手座を押しとどめる形になる場合もあります。
そして「水星」のキーワードである「情報」という言葉の意味も良く考えないといけません。
情報とは、何かに対し意味を持つ事柄、です。それは「水星」のキーワードの「情報」とイコールで考えて良いのか、ということを考えてみたいと思います。
それでは今回は射手座に「水星」、「格式」「敗 Detriment」のお話です~☆
「水星」を考える
「情報」は情報でしょ?
もちろん、意味が「全く同じ」または「ほぼ同じ」なので同じ言葉で表現しているわけです。
何かに対し意味のある事柄=情報、だよね。
「意味のある」は多くの場合「役に立つ事柄」のことですよね。
そうだね、無関係と思われる、役に立たない事柄は情報って思わないよね。
ホロスコープ上の「水星」のキーワードになぜ「情報」が入っているかを「水星」の意味から考えます。
「水星」の意味から「情報」を考えるの?
そうです、「水星」は双子座と乙女座の「支配星」です。
あ、そういう方面からか。
双子座は、みんなと一緒、という安心感と、自己表現への憧れのはざまのイメージの星座です。
ふむふむ。
その意味で双子座は、「面白そうな情報」、要するにすぐに使えそうな「役に立つ情報」を好む傾向があります。「こうすればいい」という知識、情報は逆に言うと「こうしないとダメ」ということです。
あ!そう考えると射手座的じゃないね!
そうですね、射手座は「じゃあ、こうしたらどうだろう?」という様な、新しい考え方を生み出したいですから、「こうしないとダメ」という様な答えが判り切った情報には興味を持ちにくいのです。
ですが、「じゃあ、こうしたらどうだろう?」ということを見つけるためには、やはり情報に接する必要はあるわけです。
射手座の「こういうことがしたい!」を達成するための情報は重要だけど、それは「こうしないとダメ」的なものでもあるのか。
え!?
でも、情報が全然無いのもダメだよね?
そうです、ですから「Aは不可能」と判り切った情報があったとします。
双子的にはそれは「ダメ」だね。
射手座は、それはそれで置いておいて「A」以外の情報を集めることで、「A」を可能にする方法を探します。要するに元からある情報を否定する方法を探すのです。
それは、射手座的な「Aを出来るはずだ」に基づいているんです。そして「A」が出来れば「B」が出来る、という様な考えを持ちやすいです。
そう考えると、射手座と双子座が「対向星座」なのがよく判るね。
え!じゃあ、射手座の方が優れているの?
そんな単純な話ではありません。射手座は射手座でムダな努力に終わる可能性もありますからね。
要するに射手座は「こうしないとダメ」を集めることで「こうしたらどうだろう?」を見つけて、それを突き詰める星座なのです。
うーん、でも「水星」が射手座で「敗」って、なんかまだしっくりこないな。
双子座は、まっすぐ答えを知りたいから「情報」を集めます。その情報の集め方は目的に向かって直線的なものです。
射手座がそれをやってしまうと、射手座的な発想のために必要な情報がムダと判断されやすいんです。それを射手座は「なんかつまらない」と感じます。
逆にいうと射手座は「水星」を活用する時、無用な情報に気が散りやすくなる、というイメージなんです。
あー、なるほど。「水星」が射手座にあるから「水星」らしい「情報」じゃなくて、射手座っぽい情報を集めちゃうこともあるのか。
射手座は、本人も「A」とつながるとは知らない知識、情報を吸収し積み上げることで、様々な視点を手に入れて「A」を可能にする方法の「仮説」を見つけるとスイッチが入ります。
「仮説」を見つけることでスイッチが入るんだ。
そうなると「A」を可能にすることのため脳をフル回転させますから、あらゆる情報を「A」につなげ始めます、そうなるとそれにつれて脳のニューロンが発達します。
この「脳の成長」こそが射手座の「哲学」を生むのです。
こういう情報はやっぱり「木星」的なんですよね。
なるほど。
そして「水星」は乙女座の「支配星」でもあります。
乙女座は、自分の考えを「役に立つ」という批判的な精神で磨くイメージです。
そうか、乙女座も創造性もあるけど、基本的には「役に立つ」「需要がある」を基本的に求めるよね。感覚的に求めるから、そうじゃないと落ち着かない感じだ。
そうです、乙女座が「我が道を行く」となるには、よほどの大きな覚悟が要りますからね。
ですから「役に立つ」にこだわり過ぎると、求める情報が「結果」「目標」に対して直線的なものになるわけです。
射手座の「仮説の形成」に反するのか。結論に直線で向かっちゃうから。
うーん、判ったけど、なんかまだしっくりこないな。
それは、良いことです。もう少し深く考えましょう。
「水星」は、知りたいことを調べる、そんなイメージです。
射手座の「支配星」である「木星」は、大きな目標や哲学のために情報を積み重ねます。一つ一つの「水星的情報」を集めて「哲学」を作る感じです。
そうだよね、やっぱり「情報」は必要なんだよね。
ここでのポイントは、どこを結論と考えるか、なんですよね。
「情報」を目的と考えるか、「情報の蓄積」による「哲学」を目的と考えるか、という、どこが結論なのか、という人間の価値観です。
それは、濃度問題であって単純にこの人はこのタイプ、とは決められません。しかし、どこで思考を止めるか、によって人の行動は変わりますから結果も変わってきます。
そのイメージは地球の近くをぐるぐると素早く回る「水星」と、地球の遠くをゆっくりと、しかし惑星自体は高速で回転しながら回る「木星」がよく表していると言えます。
「水星」は素早いフットワークで公転して、「木星」は高速で自転しながらもゆっくり公転するんだね。
よく射手座の人が「つまらなそう」「おもしろそう」という評価をします。
ああ、それはすぐに役に立たなくても、いつか使えそうなことなのか。
「水星」はすぐに答えが欲しいですからね。
どこが「結論」か、という点で「水星」と射手座、「木星」にはズレがある、ということなのか。
接点が多いだけにそのズレは大きな影響がある、ということです。
何故射手座で「水星」が「敗」なのか
でも、なんか上手く行く気がしちゃうんだよな。
ギリシャ神話では「木星」と対応した全能の神ゼウスは「水星」と対応した神様ヘルメスをよく使いこなしています。
パシリにしてるよね。
それは即ち、「木星」には「水星」的「情報」は重要だ、ということです。
え!じゃあ、良いんじゃない?
ホロスコープは「惑星」が自分で、「星座」はやり方です。
ですから、素早い結論が欲しい「情報」の「水星」が、ゆっくりの「哲学」を求める射手座にあると、「水星」の性能(双子座、乙女座的)と射手座的手法は目的が違うのです。
そうなると、横道にそれやすいのです。
それはしっかりした「木星」が「水星」を使いこなすのは良いですが、「水星」が射手座的に「木星」のまねごとをしても、ちぐはぐになってしまうイメージなのです。
「水星」は「水星」らしく使った方が混乱は少ない、ってことか。
ただ、実際は射手座的なことに興味を持つことでも「水星」を生かすことは可能です。
そうなの?
評論家などで、物理学や医学、宇宙論などを一般の人に判りやすく説明する人がいますよね、あれは専門家にはかえって難しいですよ。
なるほど!使い道はあるし、役に立つね!
しかし、その人たちが科学や医学を発展させる可能性はほとんどありません。
好奇心で止まっているから判りやすいけど、やっぱり好奇心止まり、なんだね。
ま、一長一短ですな。
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