こんにちは、かえるさんです。今回はタロットカードの「永劫(審判)」です。四要素の「火」のカードなので、ホロスコープで性格を分析するのにも役に立つお話ですので西洋占星術のファンの方もぜひごらん下さい。
このカードは「永劫(えいごう)The Aeon」と言う名前より「審判 Judgment」の方が有名です。
「審判」は知っているよ、この世が終わって新しい世界が始まる時に、信じるものは復活する、みたいな意味のカードだね。
そうですね、少々宗教的な意味合いが感じられるので、意味を誤解しやすいので「永劫」という、とても長い時間、期間を表す言葉の方が適切な名前だと考えています。
まあ「劫(こう)」という言葉も仏教の言葉ですが、意味がカードの名前にたいへん適切です。
「劫」は囲碁のルールにもあるよね、永久に繰り返しになるのを防ぐルールだね。
そうですね、諸説ありますが宇宙が誕生してから滅びるまでの時間が「一劫」という考え方もあります。まあ、そこまで長いと一も二も無いと思いますが。
そこから、新しい時代、古い時代の終わりなどを意味します。その意味で「永劫」はカード名として良いと考えています。
「歯」
このカードの象徴は「歯」です。
「歯」?
そうです、何かを食べる時の「歯」をイメージしてみてください。
食べ物を口に入れて、その食べ物を噛んで、消化しやすくして飲み込む。
何を食べるのか、には関わっていません。でも、飲み込んで栄養を良く吸収するにはキチンと噛まないといけないですね。
自分の唾液と良く混ぜるのは消化に大事なことです。唾液は水分ですね。
感情「水」ってことか。
そして、吸収された栄養は、エネルギーや、体を作ることに使われます。そして要らないものは排出されます。
それを踏まえての「噛みくだく」のが、このカードの意味する所です。
自分の人生なら、悪い生活習慣を修正して、浮いた時間で新しいことを始めたり、歴史で見れば、幕府を倒して、新政府を作るような。
そうですね。
ここで大事なのは「審判」だと「信じるものは救われる感」が出てしまうことです。
そう思うなら、それは違っていて、キチンとした生活態度から、だらしない生活にチェンジすることも、このカードの範囲です。
いい習慣を「噛み砕いて」排出してしまうかも知れないのか。
大きな変化には変わりませんよね。
大きな変化とその結果、って言う感じかな。その意味だと「永劫」は結果で「太陽」は原因を示すのかな。
このカードの繋がり、並び方はたいへん重要です。その意味で、次の最後のカードは「宇宙(世界)」が本当の意味で最後の現実、実現を意味します。「永劫」は過程と言えます。決定的変化の直前ですね。
そう考えると、結果の手前なわけです、でも大きな変化が発生していることは確かです。その変化の結果が次のカード「宇宙(世界)」なのです。
ですが「歯」ですから、もう口に入れられて、噛まれています、結果は決まっていると言えますよね、ですから「審判」と言うカードでは死者が復活している絵が描かれています、言いかえれば残るものは残り、排出されるものは排出されるのです。
言いかえれば、最終処理なんだ。そして次の「宇宙(世界)」に備えているんだ。
変化は、内側から湧き上がる「欲望」から生まれる、その作用が「火」なんだね。
そうです、それが「火」直感なんです。注意深く見れば、結果の寸前に「火」の作用は終了していることが、このカードから判ることに注目していただければ宜しいかと思います。
「永劫」の意味
以上の意味合いを踏まえて、最終的決定(結果ではない)、将来の傾向、やり方の獲得。覚醒、再生、変化などのキーワードを中心にそのバランスなどをイメージできればカードを読み取る時に有益でしょう。
変化でも、その、どの時点か?が大きい意味を持つんだね。
大雑把に考えず、現状を深く理解することで、過去を確認し、現在を理解し、未来を組み立てることが出来るのです。
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