血液型占い、ABO血液型分類
こんにちは、かえるさんです。今回は「血液型占い」を少し考えてみたいと思います。
人気の占いだよね、判りやすいし。
日本は大変珍しい血液型占いの人気のある国ですね。血液型占いはアジアのごく一部のみにしかないですからね。
え!そうなの?
自分の血液型なんて知っていてもあまり意味無いですからね。
え!事故とか輸血してもらう時は?
事故にあった患者に「あなた血液型何型ですか?」って聞きませんよ、きちっと調べてから輸血してくれますよ。
そりゃ、そうだ。
でも、外国では自分の血液型知らなかったら、血液型占い出来ないね。
しないから問題ないですよ。
そういうものなんだ。
血液型と言っても色々ありますが、ABO、Rh式、ダフィー式、等がありますが、占いで使っているのは、ABO血液型分類ですね。
ほー。
日本である研究者が、色々研究してみたのですが、全くうまくいかないまま研究は終了、その後、戦時中に軍隊でも血液型で適性が調べられないか、という研究がされたのですが、研究の結論は「関連性は無い」ということで研究は終了しました。
あ、そうなの!結論出ちゃったんだ。
ABO血液型分類は、およそ100年前にオーストリアで発見されたので、新しいデータですから分類してみたかったんじゃないですかね、まあ、結論はムダだった、と言うことでしたが。
人の一生を何世代も確認しないと、占いとしては何とも言えないと思うので、そもそも100年って研究には不十分な時間だとも思います。しかし、それ以前の問題という意見も多いですね。
と、言うと?
いくらなんでも、人の性格を4分割しようって言うのは無理がありすぎると思うんですよね。
もちろん、複雑ならいいってもんじゃないとは思いますが、4つ、って言うのはやりすぎだと思うんですよね。
戦後、血液型占いが流行った時も、こんなのがあるよ、という形で紹介されたのですが、結局、占いと言うより、言語ツール、としての役目の方が強かったようです。
言いかえれば、性格を判断する、という目的ではなく、このような形の言語ツールがなぜ日本ではこんなに流行してしまったのか、という日本人の心理状態を分析する材料としての方が興味深いですね。
そうでなければ、人間の性格を4つに分ける、という試み自体が体験的に拒否されて然るべきでしょう。
言語ツールとしての血液型占い
言語ツール?
そうです、日本人はどちらかと言うと、自分の意見を言うのが得意ではありませんね、ですから、相手をだらしない、と言いたい時に「血液型は?」と聞いてから「やっぱり!」とか「えーそうなんだーB型かと思ったー。」とか言えば直接言うより言いやすいですね。
あー、そりゃあるなー。
実際問題、相手のダメージは軽減されるどころか、むしろ増えているのですが、自分以外の権威に頼れるので言いやすいんですね。
ダメージは増えている?
この血液型にかこつけて言われている方は、努力で変えられない血液型で馬鹿にされ続けるのでむしろ腹立たしかったり、悔しいと感じる人が多いのが現実なのです。
文句があるなら、むしろ普通に言った方がいい?
それは言われた人次第ですが、血液型で注意されるのは納得いかないようですよ。
確かに言う方はいいやすい。自分以外の権威に頼ってるのか。
そして、一番の流行った理由が、日本人に多いA型は几帳面、C型はおおらか、と言うように配置してあります。
実際は雑なA型もいくらでも要るけどね。
そして少数派のB型は、マイペース(協調性が弱い)、自己中心的、AB型は変人となっています。
自分を良い、と言ってもらうことも嬉しいでしょうが、何よりも、自分が悪く言われるグループに入っていない、と言うことが最も日本人に人気がある理由でしょう。
実際の内容は、誰にでも通用する、あるあるなので面白く楽しむ分には問題は無いと思いますが、B型の方やAB型の方は傷付いてらっしゃる方もいますので、その点、注意して楽しんで頂ければと思います。
まあ、几帳面って言っても何に几帳面さを感じるかも人それぞれだからね。
そうですね、まあ占いなんで、気軽に考えれば良いでしょう。
えー、そんなこと言っちゃって、いいの?西洋占星術は?
血液型占いと西洋占星術
早い話が、星座占いなら、太陽星座ひとつで占う、星占いは似たようなものでしょう、正確に考え方を把握すると言うより、今日の占いなどは、血液型占いなどと変わらないレベルですから、目的はプラセボ効果、バーナム効果と言う意味では同じです。
プラセボ効果?
ただの小麦粉を、高価な薬と言って飲ませると効果が出たりすることです。
ああ、気持ちの問題も大きいもんね。
プラセボ効果は、単なる錯覚ではなく心理的な薬理効果も研究されていますし、たとえ、デタラメでも占いで元気が出れば役に立っていると言えますね。
バーナム効果は?
誰にでも当てはまることを上手く言えば当たっている、という錯覚を起こすことです。
血液型占いは、その代表例ですね。
もちろん星占いも、そうです。あなたは何座、と1つ星座をあげて占うのは同じことです。
実際は、全ての人に十二星座あって、その濃度、バランスが違うわけです、しかも単純な強弱ではなく、状況でも変化します。
重要なのは、星占いだって、血液型だって、何故それによってそうなるか?が全く判らないのは同じです、ですから、真剣に使おうと思えば、やはり「疑う」べきでしょう。
極論で言えば、全ての占いで出てきたデータは科学的、論理的な根拠はありません、血液型なら、赤血球、星占いなら、生まれた時の惑星の位置、そんなものが人格に何の影響を与えるのか、全く理由はわかりません。
星から電磁波や重力波が出ているから、と言うなら、電磁波ならスマホからだって出てますし、重力波なら距離の影響が大きいですから、チョモランマ等の方がよっぽど影響が大きいですよ。大きな山の近くは実際に空間がそれなりに歪んでいますからね。
かえるさん占い屋でしょ。
ですが、経験的に、あくまでも経験的にのみ、この方法で性格を分析すると、多くの場合的中します、なのでデータを出してみて、あなたに当てはまっていますか?と確認し、問題なければ、悩みを解決する為にデータとして活用します。
だから占いのデータ自体はむしろ疑って慎重に扱いたいですね。
怒りっぽい、とか気が短い、というような雑な分析だと何の役にも立ちませんが、原因から細かく分析すれば、その人の場合、気が短く見えないためには、こうしたら良いのでは?と言う感じで対策が作れます。
同じに見えてもキチンと原因が判らないと対応できないんだ。
我々占い師は「気が短い」を生来の性格ではなく、状況と見ますからね。そう見えないようにする為のエネルギー分配と方法を考えるのが仕事です。
ちなみに多くの占い師は、占いを統計学と言いますが、いつ、どこで、どうやって誰が集めたのか判らないデータはやはり統計学とは言えないでしょう、ですから再現性が無いので、経験的に、と言う表現が良いでしょう。
ところで血液型は4つでしょ?星占いは?
主だったところで、各星座が30種類、だから星座が360種類、そこに主だった惑星が10種配置されます。そしてまた別にハウスが12あります。種類が多いことが正確さを証明することでは無いでしょう、しかし人間の性格を分類するのには、ある程度の区分けは必要でしょうね。
実際の星座配置を見て悩みを聞けば、10の惑星が、どの星座か、だけで悩み相談には十分と言えるデータを抽出できます。実際に占う時は生まれた時間が判らないことが多いですからね。占い師は聞き取りでデータを補填することには慣れてますから。
そもそも、悩んでいる部分は、星座の運営が上手く行っていないのですから、ホロスコープから悩みの原因を探ることは難しいことではありません。
その点である意味、血液型占いに劣ります。
どこが?
性格分析が主なので、働きが「医療的」なんですよ、「娯楽性」が低いんです。修正しようという姿勢があると思います。
楽しむ意味だと、血液型占いは楽しいね、性格を修正しようとか、そういうものじゃないものね。気軽だよね。
と言う意味では、商業的には星占いも「今日の占い」や「太陽星座占い」(ひとつの星座で占う)は、血液型占いを目標にしているとも言えますね。
今日の占いもラッキーカラーで洋服を選んだりラッキーフードで食べるものを選べば、考えるコストをカット出来ますし、役にも立ってますからね、上手くできています。人によってはラッキーと言うワードにワクワク感も感じられれば、有益ともいえますし。
ラッキーと言うワードに、って、かえるさんは感じないんだ。
子供の頃から、そういうの感じないんです。利益が発生しているとは考えにくいです。
まあ、なんていうか、血液型占いは楽しむのはいいけど、人を非難するために使うのはやめてくれたら嬉しいな、って話だね。
そうですね。
ところで、かえるさんの血液型は?
興味ないんで知りません。
あ、そうなんだ。
カテゴリー(スマホは画面下のほうです)から、ぜひ他の「占いのお話」や「各星座」もごらん下さい~☆
かえるさんの占いについてはカテゴリー「かえるさんの占い」または画面下の方をごらん下さい~☆