こんにちは、かえるさんです。今回は「不動宮と人間 人頭獅身~Sphinx スフィンクス」というお話です。
スフィンクス、ってエジプトのピラミッドの横にいるやつだね。
そうです。
ピラミッドとかスフィンクスって言うと謎めいていてワクワクするね。
でも、守り神なんだか、化け物なんだかもよく判らないよ。
その両方です。
そうなの?!でも、それじゃ、敵か味方か判らないってことだよ。
ではそういうことを少し考えてみましょう~☆彡
「人頭獅身」って何?
中国語で「スフィンクス」を意味します。ここでも「獅子」が重要な意味を持っていることが判りますね。
今回は「スフィンクス」のお話です~☆彡
Sphinx~TAROT
そう言えば「スフィンクス」はタロットカードでも良く見かけるね。
「アテュ(大アルカナ)」の「戦車」「運命(運命の車輪)」にも出てるよね。
そうですね、もちろん重要な意味があります。
蟹座と対応した「戦車」のカードを見ると、戦車を引っ張っているのは「スフィンクス」ですね。
なんだかカッコいいよね!
そうですね、しかし、もちろんカッコいいから描いてあるのではありません。
あら、そうなの?
「スフィンクス」は「三区分」の「不動宮」を意味します。
へー、そうなんだ。
え、「獅子座」「蠍座」「水瓶座」「牡牛座」ってこと?
そうです、認められたい自分、こうでありたい自分。
獅子座だね。
自分が絶対あきらめたくない究極の理想を信じる気持ち。
蠍座だね。
手に入れられると信じる、新しい理想に挑戦し、達成する方法、
論理的な水瓶座だね。
自分にとって絶対譲りたくない理屈の無い感覚、
牡牛座だね。
そして「不動宮」の星座は環境に影響を受けにくいので「自分の気持ち」として感じやすいですね。
その「不動宮」が、自分を引っ張っているってこと?
そうです、「不動宮」の力で、自らを成長させ、殻を破って進んでいくのが「戦車」のカードなのです。
それが「蟹座」なんだね。
そうです、そのために「蟹座」は仲間などに囲まれ、安心感を持って自分がやりたいことに努力し自分の殻を破ることを目指す星座なのです。
「蟹座」と言えば、仲間が大切、のイメージが強いけどね。
ホロスコープの本や資料だけ見ているとそうなりやすいですが、タロットも学ぶとホロスコープ知識が深められるのです。
でもさ「運命(運命の車輪)」に出てる「スフィンクス」は車輪の上にいる化け物でしょ!
化け物ですもん。
え!どういうこと?!
回る車輪は自分の心を示しています、人はどんな状態でも自分自身の考え方は常に変わって行きます。
どういうこと?
どんな辛いことでも、慣れていきますし、どんな楽しい時も続けば飽きますね。
そうね、慣れちゃうね、飽きちゃうね。
そこで重要なのは人が「事実」だけを見ているわけではない、ということです。
そうか、そういうことか。
言いかえれば人は自分の考え方によって自分の状況が違うように感じるということです。
なるほど。自分も状況の一部なんだ。
そうです、その意味では自分の世界を作っているのは「自分」なのです。
あ、だから「不動宮」である「スフィンクス」が車輪の上の化け物なのか。
それを「考え方」「哲学」で何とかするのが「木星」の働き、ということです。
考え方を変える、それが「木星」の役目だから「運命(運命の車輪)」は幸運のカードなのか。
不幸を終わらせるのは、考え方ですからね。
その意味では「スフィンクス」は「宇宙(世界)」にも出ています。
出てたっけ?
「牡牛」「獅子」「鷲」「天使(人)」はそれぞれ不動宮の星座を表します。
「牡牛」と「獅子」は判るけど、
「鷲」は蠍座を表し、「天使(人)」は水瓶座を表します。
なるほど。たしかにどれも描いてあるね。
「宇宙(世界)」は「四要素」全てが揃っている、「不動宮」が満たされているイメージです。
「宇宙(世界)」のカードは「生命の樹」では、心の基盤である「イェソド」と、心理世界から独立した現実である「マルクト」をつなぐ「土星」に対応したカードなのです。
それは「プレッシャーを乗り越え自分を信じ自分が成すべきことに挑戦する」イメージなのです。
だから「宇宙(世界)」は、願望成就のイメージなんだね。
Sphinx~五芒星
そして「スフィンクス」は「五芒星:ごぼうせい」でも表されます。
「五芒星」ってこんなのだね。
そうです、「五芒星」は、「三区分」の不動宮の「四要素」とその統合である「霊」を頂点としてその下は「各四要素」が割り振られています。
こんな感じです。
Aは「霊」道具は「ランプ、灯」です。
Bは「水」道具は「ワイン、杯」です。
Cは「風」道具は「扇、バラ、剣」です。
Dは「火」道具は「香炉、棍棒」です。
Eは「地」道具は「金貨、円盤、万能章」です。
そして「スフィンクス」としては、
Aは「神」です。
Bは「蠍座」です。
Cは「水瓶座」です。
Dは「獅子座」です。
Eは「牡牛座」です。
頂点の「神」って?
「太陽」的な、自分の心の奥のようなイメージで、直接は「牡牛座」「獅子座」のみがつながっていることに注目です。
「牡牛座」と「獅子座」の我の強さを感じるね。
そして「五芒星」の「5」はおおいに「牡牛座」と関係します。
そうなの?
「牡牛座」と対応したタロット「神官(法王)」は「V」五番目のカードですからね。
おお、なるほど。
絶対に譲りたくない、自分が求めるものを大切にするイメージです。
やたらガンコだよね。
だから「牡牛座」のカードは「神官(法王)」なのです、まさに自らの神の声が聴こえる、自らに伝える、のが「牡牛座」なのです。
あのガンコさは神の声なんだ☆
そして「不動宮」のタロットの「スモールカード(数札)」は「5」「6」「7」です。
「5」から始まってるんだね。
「5」は「生命の樹」では「ゲブラー」ですから「自分を信じて疑わない時にもっとも活力が出る」イメージです。
なるほど、「5」と「不動宮」はおおいに関連しているんだね。
それは「自分らしさ」「自分の考え」、即ち「人間」そのものなのです。
そうか、「ガマン」とか「忍耐」も「自分らしさ」があってその上に成り立つものなんだね。
なるほど、だからこそ、「スフィンクス」は自分が何かをする時の障害にもなるんだね。それで「運命(運命の車輪)」では、行く先にはだかる敵みたいな立ち位置なんだね。
敵の「スフィンクス」と言えば、「オイディプス王」のお話の「スフィンクス」だよね。
※あらすじなどはこちら~☆彡
「朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足」のクイズで有名な化け物だよね。
クイズに答えられないと「スフィンクス」に食べられちゃうんだよね。
そして「オイディプス王」は「人間」という正解を言って「スフィンクス」を退治します。
要するに「スフィンクス」に「人間である」ということが重要なんだね。
そう言えば姿は「獅子の体」「上半身は女性」「鷲の羽が生えている」んだよね。
「不動宮」の特徴が多いでしょ、獅子とか鷲とか、
でも、それは「人間」なんだね。
その醜い姿が「オイディプス王」の「スフィンクス」なんです。
「不動宮」は上手く使わないと「人を困らせ、自分を苦しめる」ってことか。
Sphinx~サビアン
そう言えば「サビアン」でも「スフィンクス」は出て来るね。
射手座の14度「ピラミッドとスフィンクス」ですね。
サビアンは難しいよね。
生命の樹無しで「サビアン」を考えることは、ほとんどムダと言って良いです、多くの研究者は単語のイメージに振り回された挙句何も得られず放り出す形になります。
なるほど。
「サビアン」はひとつの単語や言葉から色々な意味が浮かんでくるから「サビアン」を使うんだよね。
そうです、ひとつの意味しかなかったら、「サビアン」の意味がありません、他のサビアンと合わさることで無数の意味が生まれるからこそ「サビアン」を使うのです。
ですから、あらゆる組み合わせから意味、ストーリーを感じられる、読み取れてこそ意味があります。
難しいな。
きちんとした勉強をすれば後は慣れですよ。
「スフィンクス」には「不動宮」、「人間」の意味もあるの?
もちろん、含みます、「14度」ですから、「ケセド:慈悲」と対応しますから「木星」的ですから、主に「考え方」「哲学」「行動決定の方針」を示します。
なるほど、「ピラミッド」は?
「謎」のイメージや、「スフィンクス」とピッタリの物、組み合わせ、などのイメージもありますね。
自分とピッタリ、なものを考えるイメージか!なるほど☆彡
そういう答えも浮かびますね☆
そこから、感じたままに、「コクマー(叡知)」へも流れますし、自己表現を求めて確信を探して「ゲブラー(力)」への流れますし、熟慮を通して「ティファレト(美)」へも流れますし、考え方を転換して「ネツァク(勝利)」にも流れますし、
あらゆるストーリーをひとつにつなげてこそ、人の悩みや迷いを再現できます。
タロットはそういうのが難しいんだよな。
タロットは使えればものすごい便利ですし、ストーリー構築能力はホロスコープでも役に立ちますよ☆
今回は「スフィンクス」のお話でしたが、どうだったでしょう。
難しかった。「生命の樹」と「サビアン」が難しかった。
でも、エジプトのイメージがやたら強かったけど重要な象徴であることが判ったよ。
それは良かったです☆彡
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