こんにちは、かえるさんです。今回は「ステリウム 惑星の集中~Stellium」というお話です。
惑星の集中?
ホロスコープで一か所に惑星が集中している時のお話です。
なんか、影響が強そうだね!
そう考えやすいですし、実際にそうなることが多いですが、確実に結果に大きな影響を与える、とは言えないでしょう。
その場合は「影響が大きい」は一般論であって、確実な定義ではなく単なる印象論ですよね。
占いだから、良いんじゃない?
かえるさんは仕事で占いをしていますし、教えていますからそうは行きません。
今回は「惑星」が集中した時のお話です~☆彡
ステリウム 惑星の集中~Stellium
「惑星」が集中することをステリウム(Stellium)って言うんだね。
そうです、同じ「ハウス」に「惑星」が集中していることを「ステリウム」と言います。
集中っていくつあったら集中なの?
それが、3つ位、みたいなイメージです。
なんですか、それは?いいかげんだな。
占い師それぞれなんですよ。「太陽」と「月」を含むとさらに強まる、とか含まないとか、「トランスサタニアン」は含まないとか、
なんでそんなことになっちゃったの?
そもそも「影響が強い」はあまりにも主観的ですよね。だって1つだって結果的に「影響が強い」ことはありますし、「惑星」無い「ハウス」だって影響はありますよ。
占い師は気を付けるべきことですが、自分のホロスコープの価値観で他者のホロスコープを見てしまい、その人にとって重要なことに気づけないこともありますし、要するに主観で見ている人もいます。
「トランスサタニアン」は、考え方、感じ方に変化をもたらしますが、占い師に知識が無い場合、どこに注意を払えばいいか判らず「トランスサタニアン」自体を「影響が弱い」と感じるでしょう。
そういう視点で考えれば「影響がどうのこうの」という以前に「影響」を量るすべもない占い師ほど「ステリウム」=「〇〇」のような型にはめることを望むのです、そもそも知識的な基準が無いですからね。
そうなっちゃうと完全に個人の印象論ってわけか。
ただ、知識や技術の少ない占い師の知恵でもあります。「影響が強い」は明確な定義ではないですから、当りも、はずれもしませんからね。
一般論の時は「影響が強い」も仕方ない部分もありますが、個人の鑑定としては「影響が強いってどういうことですか?」と聞かれたらしっかり答えたいですよね。
それに、答えてくれなきゃ意味無いよね、原因が判らないとコントロールのしようがないし。
実際の「ステリウム」
じゃあ、「ステリウム」はどう扱えばいいの?
ハッキリ言えばホロスコープを読む時には、ただ読めばいいんですよ。
「ステリウム」だから、どうこうなんてありません。
「惑星」がどの「星座」にあるのか、をしっかり見て「ハウス」も理解していくことから始まります。
例えばこんな感じのホロスコープがあったとします。
かたまってるね!
「7ハウス」がすごいことになってるね。
同じ「星座」に惑星が3つ以上あることを「オーバーロード(Overlord)」という人もいます。
「オーバーロード(Overlord)」って「大君主」?
「過負荷」のことです。「オーバーロード」も、人によって定義はまちまちですが、大した意味はないので気にしなくて良いでしょう。
でもここ「惑星」集中してるね、という程度の意味では会話にはよく出て来ます。それはそれで便利です。しかし「ステリウム」=「〇〇」、「オーバーロード」=「〇〇」という考え方は不毛なのでお勧めできません。
じゃあ、とりあえず、今回の例は「ステリウム」で「オーバーロード」だ。
過負荷って位だから、難しいの?
過負荷、って言葉には「過」って文字が入っていますね、しかし、過ぎているかどうかは使い方次第ですからね、「結果論」ですよ。
価値観や感じ方が一点に集中しているから、そこを生かせば大きな力になるってことか。
そういうことです、それを考えてコントロールするのが占いですからね、まあ、「オーバーロード」は名称としては問題ないでしょうが、深い意味はありません、ひとつづつきちんと読んで、価値観、考え方を読み取って上手に使えるよう考えれば良いだけです。
「7ハウス」に集中している「惑星」はどう読むの?
「7ハウス」は天秤座的な「ハウス」ですから、論理と言葉で人とつながろうとするイメージです、そして、そのつながりの中に高い理想を求めます。多くの場合、そういう場所を自然に求めるので「ハウス」=「行動」のイメージなのです。
ちなみに「2ハウス」や天秤座に何が有るか、どこのハウスにあるか、や「金星」の状態も見ることで、「7ハウス」がどんな「ハウス」かが見えて来ます。
その「7ハウス」が水瓶座なんだね。
ですから、その天秤座的な理想を水瓶座的な手法で実現しようとします。現状の問題点を探し、その改善案を模索し、実行したいと思います。
そこに目標、自己表現の「太陽」、情報収集、情報の精度の向上方法の「水星」、改革、変化、自由の「天王星」、想像と癒しの「海王星」があるわけです。
もう全く判らんわ。
それは、「太陽」がどんな「太陽」か、が判らないし、「水星」がどんな「水星」か判らないからですよ。
え、だって「太陽」は水瓶座でしょ?
そうですが、それだけじゃ、現実の人生をトレース出来ませんよ。
「太陽」を知りたければ、「5ハウス」と「獅子座」も見る必要があります。そして今回の例では水瓶座ですから「11ハウス」もみます。
どう見るのよ?
「5ハウス」のカスプ:尖点(ハウスの最初の度数)が何座なのか、その「ハウス」の中に何座があるか、「惑星」があるか、などですね。
「惑星」が無ければ気にしなくていい?
気にしてください、「惑星」の有無はこだわらなくていいです、有れば、自覚がしやすいですし、大いに意味が発生しますが「惑星」が無くても人格形成、考え方、行動に具体的変化が起こりますからきちんと見なければいけません。
「惑星」が無いと自覚が薄くなりやすいので自分でも判らない占い師は「見なくていい」と言いますが問題外です、絶対、見ます。
そして、獅子座がどの「ハウス」にあるか、「惑星」の有無なども見てください。
獅子座が「1ハウス」「ASC」だったら?
その人の第一感が獅子座になるわけですから「太陽」の重要性が増します、第一感で「太陽」を意識しますからね、頭から離れません。そして、「1ハウス」ですから、「火星」と「牡羊座」も見てください。
キリ無いんだけども…。
え!まだ「太陽」に情報をもたらす「水星」も見ないと、どんな「太陽」か判りませんから、そして「天王星」と「海王星」もみないと、
「水星」も水瓶座ですね、ですから、「3ハウス」と「6ハウス」と双子座と乙女座も確認します。
ちょっと、ちょっと、こんなに確認してどうするのよ。
全部がつながるようにストーリーにすると、その人の考え方や目指す方向が見えてきますよ。
そのストーリー化が難しいんだよな。
星座の知識を積むことが大切です、本に書いてあるキーワードを当てはめていくとストーリーにはなりませんから、原因からしっかり星座を理解することです。
このペースでやって行ったら「ステリウム」や「オーバーロード」は理解するのが大変だけど、その人の思考がその星座やハウスに流れ込んでくるのは判るね。
考え方や感じ方に影響を与えるわけだ。
そうですね、そして集中している分、他のことに対する価値観は薄くなりやすいですよね。
じゃあ、やっぱり「影響が強い」でいいんじゃない?
いくら思っても悩んでも、何もしないこともあるし、しようとしても成し遂げられないこともあります、それは他のことを上手に出来ずに、集中したポイントを生かせなかった場合にはそうなることもあり得るでしょう、何もしていないように見えます。
それを「影響が強い」という言葉で表現して構わなければ、それでもいいです。しかし客観的には「影響」を認められないでしょう。
じゃあ、「思考の流れが集中する」って言い方はどう?
今回の例は「7ハウス」水瓶座ですから、論理的で自覚もしやすいですから、その傾向になりやすいですが、星座によっては自覚は難しいですよ。
そして、普通の人は「思考」というものは「自分の思考」しか体験しないので、自分の思考が過度に集中していることは自覚できません、それが普通だと思います。
そうか、過度かどうかなんて評価しにくいのか。
え、普通の人?「自分の思考」以外を体験する人がいるの?
占い師は他の人の思考を追えないと悩みや心境を理解できませんからね。自分の思考以外も体験します。そのためのデータをホロスコープから得るのです。
体験しちゃうの?
じゃないと依頼者の恋人の気持ちなどを再現できないじゃないですか。
そういうもんなんだ。
そういう技術があれば、「ステリウム」「オーバーロード」とかは気にしなくていいってこと?
そうです、「アスペクト」もそうです、全然要りません。
…。
…じゃあ、やっぱり要るわ。
えー!何でー!?「影響が強い」なんて言葉からは何も判らないですよ!
だって、むずかしいよ。
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