実際の「てんびん座」
こんにちは、かえるさんです。今回は、てんびん座の実際の夜空の星座と、それにまつわる神話のお話を致します。特に神話による星座の理解は、ホロスコープで性格を分析するのに大変役に立ちます。ぜひお楽しみください。
てんびん座は梅雨時から、真夏くらいまでに見える星座です。
なんか、けっこうちっちゃいよね。一等星も無いし。
でも、さそり座の一等星アンタレス、おとめ座の一等星スピカに挟まれていますから、なんとなく見つかりますよ。
またそのパターンか。まあ、でも自分の星座なんて見たこと無い人の方が多いけど、1回は見つけておきたいよね。ちょっと目立たないけど、ぜひ探してみてください。
まあ、実際の所、てんびん座は、元々は、さそり座のはさみの一部分だったとか、てんびん座の部分の近くに、おとめ座があるから、てんびんを持っている女性ということで、アストレイアーが神話に当てられてたり、よく言えばミステリアスな、悪く言えば、なんかテキトーな感じもします。
なんか、すごい頭のいい星座のイメージなのに。
でも、アストライアーの話は、てんびん座の性質を良くあらわしていますし、実際てんびん座の能力は素晴しいものですから。
そりゃ、そうだ。
アストライアー
てんびん座の神話と言うと、アストライアーのお話です。
へぇ~、知らないけども。
ゼウスと、正義の女神テーミスの娘です。
ああ、裁判所とかに銅像とかがあるよね、目隠ししてて、天秤持ってる女神だ。その娘さんなんだ。
そうです。
すごい昔、ゼウスの前に、クロノスが世界を治めていた頃は四季も無く、いつも何不自由なく暮らしていました。人間たちは働かなくても良かったのです。ただ、生きていれば良い時代でした。
いいじゃん、サイコー。
でも、ゼウスたちが治めるようになって、四季が生まれ、冬もあるので、蓄えたりしなければなりません、そうして、労働や格差が生まれました、そうなると人間たちの欲望はとまらず、血で血を洗う争いが始まりました。
やっぱりゼウスはロクなことしないなぁ。
神々は人間を見限り、次々と地上を離れましたが、アストライアーは最後まで地上に残って正義を訴えました。しかし、やがて諦め地上を去りました。アストライアーのもつ善悪を量る天秤はもう使わないので、それを置いて、行きました。その天秤は後に、てんびん座になりました。
なんやねん、この話。なんの解決もオチも無いんかい。
その意味を考える
この話は、クロノスの支配は、時間のみが流れる世界ですから、人間や、生物がまだいなくて、「原子」や「分子」の世界ということでしょう。だって養分の心配もない世界には生物はいないはずです。
あ、そうか、じゃあ、つまんないな、生きていたい。
ゼウスの支配、はゼウスは占い的には「木星」「いて座」ですから、考えること、哲学、が生まれたということです。生物の誕生と、人類の誕生を意味します。だから、働かないといけないし、蓄えれば格差も生じます。
そして、アストライアは、当然「てんびん座」の性質をあらわすのですが、最後まで自分の正義を信じ、他の神々と違って正義を説き続けます。
そこ、てんびん座らしいよね。自分が正しい!って。正しくても、にわとりさんは従わないけど。
でも大切なのは、ここからです。アストライアーが諦めて地上を去ります、そして正義を量る天秤は捨てられて初めて「てんびん座」になります。
そこが判らないよ!
正義って言うのは、多くの場合、自分の願望や思い込みです。ですから、人類を諦めた、と言うのは、いいかえれば、思い通りにしようとすることを諦めた。ともいえます。
アストライアーが天秤を手放して、誰のものでもなくなった、天秤が星座になった、と考えてください。
あー!!なるほどー!!人が持っている限り、そいつの正義になっちゃうのか!!
人類にとって、クロノスの時代より、ゼウスの時代の方が良いかもしれない、でも、それを前の方が良い!って押し付けようとしたとも言えるのか。前のままが良いって、勝手に決めているとも言えるんだ。
そう考えると、諦める、ことが成長とも言えるのかもしれないね。でも、これ敷居高いよね、てんびん座の人に、自我を捨てろって言うのかい?
そこまでしなくても、自分の正義は、自分の正義だ、相手には相手の正義がある、って心に置くこと。
それが大切です。言いかえればアストライアーは、自分の正義を訴える為に地上に残ったのです。それでは直らないって、冷静に考えれば判るでしょ。
それを乗り越えてこそ、てんびん座の論理の力が大いに生きるのです。
その話を聞くと、他の神々が去ったのに、人類を信じた、というよりアストライアーは自分の意見を主張しただけとも言えるね。目的が自己主張だったんだ。
裁判所に行ったら、正義の女神はテーミスの銅像しか無いでしょ、そのテーミスの娘と言う設定は「未熟な正義」を表している、とも言えますね。
他の神々には判ってたんじゃないですか、人間が自分の意思を持てば争いは避けられないことを。
ほへ~。なるほどねぇ~。この話さ、アストライアー知らなかったけど、物語は昔聞いたことある、思い出した。すっかり、いい女神様って思い込んでたよ~。
てんびん座の人には心に刺さる話だと思いますよ。こういう神話を読み解く力で、星座を深く知ることが、ホロスコープで性格分析をする力になります。ぜひ楽しみながらお役立てください。
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