「死神」
こんにちは、かえるさんです。今回はタロットカードの「死(死神)」です。さそり座のカードですので、ホロスコープで性格をみる時にも役に立つお話ですから、ぜひごらんください。
このカードは、普通に西洋占星術だけ学んでいると判らない、さそり座のデータが詰まっている重要なカードです。
「死神」はタロットカードでも有名なカードだよね、怖いイメージだよ。
死神、ですから神って付いてますからね、悪いとか怖いと考える必要は無いでしょう。西洋版の閻魔様みたいなイメージでも良いかもしれません。
閻魔様は東洋版の死神ってイメージないな、なんか地獄の入り口に役所みたいなのがあって、そこのお偉いさんみたいな感じ、死神は自分で大きなカマを持って、個人が死んだ所に行って魂を回収する感じ。
なるほど、東洋の閻魔様は中国の道教のイメージが強く反映していますから、中国と言えば、官僚=偉い、官僚になる=幸せ、みたいな図式がありますから、そんな影響もあるでしょう。偉い人はお役所にいる感じ。
死神と言うと、大鎌、大きなカマですよね。この象徴は、実に重要です。
でも、このブログの一番最初のイラストにはカマはないよね。
有名なタロットカードのイラストをパロディにしているだけなので、そこはこだわらないで下さい、かえるさんも使っている「トートのタロット」などでは、やはり大きなカマを持っています。
カマを持っているから、死神が直接魂を奪いに来るイメージなんだよな。
通常「死」は望ましいものではなく、向こうから来るものでしょ。
あ、そうか、自分が死んだらお役所に行って「死んでしまったのですが」って申告に行く方が不自然だね。
魂を奪うというより、死者の魂を行くべき場所に連れて行くんですね、まあカンタンに言えば、いい人は天国へ、悪い人は地獄へ的な感じですね。
そう考えると、役目はやっぱり閻魔様的だね。
そうですね、ただ、神話やタロットなどでは、死と言う言葉は、生まれ変わり、人間的な成長を意味することも忘れてはいけません。
ああ、いつもそう言っているね。
辛いことや、思い通りにならない時に、追い詰められたような絶望を感じることが人生にはあるでしょう。
その時にどう考えるか、どう行動するか、自己反省し、新たな目標を設定できれば、それは生まれ変わりともいえます、しかし、やけを起こして、人のせいにしたり、将来を見すえることが出来ないままムダな時をすごせば、全く違う結果になるでしょう。
そういう究極状態はさそり座的だし、死神の役目と話が合うね。
そういうことです。
さそり座は何でそういう究極的なイメージが強いんだろう。
それは、カマと言う象徴に意味が隠れています。
「大鎌」
死神と言えば「鎌(カマ)」ですが、カンタンに言うと「時間」と「土星」を表しています。
なんでカマからそれが出てくるの?
神話の古代神「クロノス」からです「土星」と照応し、刻む=時ということで「大鎌」を持っています。
ああ、時もカマも刻むってことね。
時の神「クロノス」とは別の神だ、という説もありますが、カマを持っている時点で、その点はこだわる必要は無いと思います、ローマとギリシアで別の神であっても、ユピテルとジュピターなど、別の神でも意味は一致していますから同一神と考えて問題ないでしょう。
ふーん、なるほど。
クロノスはゼウスなどの神々の父親でもあります。クロノスは生んだ子供たちを次々と食べてしまいます。自分の地位を脅かすかもしれないからです。
これは、土星のもつ、父親的な厳しさを意味しています、キチンとすること、はみ出ないことは平和をもたらすが、可能性を減少させる、という意味です。
しかし、母親のレアーがゼウスの代わりにクロノスをだまして石を食べさせたので、ゼウスは助かり、クロノスを倒し他の飲み込まれた神々を助け出しました。
なるほどゼウスってことは「木星」的な寛容性が「土星」的な厳しさから、他の可能性を救い出したってことかな。
そうです、厳しさはとっても大切ですが、行き過ぎると可能性を押さえ込んでしまう、という話です。
それは、判ったけどそれは「土星」の話でしょ。
そうですが、この押さえつけられてこそ、わき上がる可能性を試してみたい!と言う「欲望」(しし座のカード)そして、変化を望み、生まれ変わるのです、それが「死」のカードです。
そういえば「欲望」のカードの記事で、「欲望」「吊られた男」「死」はセットのカードって言っていたね。
そうです、燃え上がる「欲望」で何かを初め、だからこそ、挫折もあって「吊られた男」で葛藤し、極限状態に至った「死」で変化を成し遂げるのです。
この時に大切なのは、単純に順番の構造ではありません、この全ての要素が、重要度と濃度を変えながら、同時に存在するのです。
そして、これらの要素に大きく関わるのが「時間」と言う考え方です。
「欲望」は普通、早く達成したいと思い「死」は時間に逆らうことは出来ず、必ず訪れます。
その意味のおいて、さそり座的、と言うのは変化を速める欲求が強いです、その欲求が、究極状態を作り出します。終わりが来るから結果、変化を急ぐ意味があります。
まあ、いつでもいいや、じゃなくて、今すぐ!って思うと変化は激しくなるね。
それは「時間」を速める行動です。
体感時間が違うんだな。
そのとおりです。それがカマの意味です。
「蠍」「蛇」「鷲」
「蠍」「蛇」「鷲」という象徴はタロットでは良く出てきます、自ら毒を持っている、と言う点で、欲望、という変化を毒で達成しようと言う「蠍」。その最低の形態から、知恵で欲望を達成しようとする「蛇」の状態にいたります。
しかし知恵と言うものは行き過ぎや、ずるさを生み出します、それを乗り越えて、美しいやり方で欲望と変化を達成できる状態が「鷲」です。
これは、さそり座が一番下、と言う意味ではなく、さそり座も上昇し「鷲」になれるし、しし座の「蛇」も、落ちて「蠍」になることもあるし、当然上昇して「鷲」になることも可能です。
最後は「鷲」なんだ、急に飛んじゃうね。
そこから「風」を連想していただければと思います。
「鷲」になるには、言葉が必要ってことかな!
そのとおりです。美しく洗練された教養ですね。
「魚」
このカードの象徴は「魚」です。
「魚」!うお座じゃないのに!
水の中、感情の生き物だ、と言うことですね。うお座のマークは、魚が2匹つながったマークです、言いかえれば「魚」という言葉は、つながりたい!と言う欲求の強さを表しているとも言えます。
一匹しかいない「魚」ならなおさらか。
ですから、常に変化を求めている、とも言えます。そして宗教的な意味も強いのですが、そこはここでは触れません。
「死」の意味
今までの事柄を踏まえて、変形、変化、発展、有頂天、絶望などの意味があります。
強い欲望があるからこそ、大きな喜びも挫折もあるってことだね。
そのとおりです。
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