こんにちは、かえるさんです。今回は北欧神話で有名な「雷神ソー」です。ソーを通じて「火星」と「牡羊座」を考えます。
ソーって、トールとかドンナーとも言うよね。
そうですね、ドンナーはワーグナーの「ニーベルングの指輪」でも、そう呼ばれています、ドイツ語ですね。
ソーは、アスガルド(神の国)で最強の戦士です。雷と手にしたハンマー、ムジョルニア(ミョルニル)を武器に戦います。
相手に投げつけても戻ってくるんだよね。便利だ。ソーは直線的で怒りっぽいキャラクターだよね。
そうですね、今回は「火星」と「牡羊座」のお話です。
タングリスニとタングニョースト
ソーの乗り物である、馬車をひく二頭のヤギの名前です。
ヤギにひかせてるんだ。
このヤギと言うのが注目ポイントです。
山羊座のヤギなの?
山羊座的な感覚とも言えます。山羊座を「社会的な目的」「目的」と考えれば、それを制御、コントロールしているとも言えます。
ソー=「火星」的な活力、ってことか、で、それが「目標や野心」をコントロールしている、ってこと?
そうです、そして、このヤギは骨と皮さえ無事なら、食べても翌日には元に戻ります。
食べちゃうの!!しかも戻るって。
「火星」である、ソーが、弱った時にヤギを食べる、そして元に戻る。
活力が無くなった時に「目標や野心」を捨てて、また元気が出れば「目標や野心」は元に戻る、とも取れますね。
あーなるほど、上手く行かなかったら「目標や野心」を捨てて、要するに諦めて、また元気が出たら、また新しい「目標や野心」を持つ、ってことか、牡羊座らしいな。「火星」の活力もよく表しているね。
同じ「目標や野心」に再び取り組むこともありますよ。変える人もいますけどね。
活力が有る限り、復活して頑張れるってことだね。
自分の「火星」の星座をチェックして、その星座を使えば、元気が出て自分のヤギも復活する、とも言えますね。
なるほど、何でヤギ?と思ったけど、そう考えると面白いな。
ソーとロキ
ロキはウソをついたりみんなを困らせる困った神様ですが、何故かソーとはケンカもしますが、仲良しです。
そうだよね、そこがロキの不思議な所だよね。
でも、ロキを情報の「水星」、ソーを活力、破壊性の「火星」と考えると、この組み合わせは理解しやすいです。
ほう。
「活力」要するに何かをやりたい、と思う力です、と言うことは「情報」に左右されやすいですね。
会ったことも無い、有名人や政治家の噂話を聞いて、本当かウソかも判らずに腹を立てたり、素晴しい人だと思ったり、何かを聞いて、自分もやってみたいと思ったりしますよね。
あー、なるほど「活力」があるから、情報に踊らされたり、やる気が出たりするのか。
その結果は様々だから、ロキとソーも仲が良かったり、ケンカしたりするんだ。
そうです、だからソーにとって、ロキは困ることも腹が立つこともあるけど、役に立つことも多いんです。ソーのハンマー、ムジョルニアも彼のおかげで手に入ったんです。
ムジョルニアは、敵に投げても戻ってくるのがいいよね。
それは、ソーと一体であることと、ハンマーなので、切るのではなく破壊しますよね、「剣」や「切る」と言うのは「四要素」では論理の「風」を意味します。
ハンマーは非論理的、ってことかな。
直感的な「怒り」とも言えますね、牡羊座的です。
なるほど、棍棒みたいな感じかな。
そうですね、タロットでも「火」は「棍棒」で表されます。
牡羊座は「四要素」だと「火」の星座だね。
ラグナロク
神々の最終戦争だ、神々の黄昏。
そうです、当然ソーも死んでしまうのです。
オーディンは、ロキの子供「フェンリル」に食べられて死んじゃうんだよね。
「フェンリル」はオオカミの姿なんですよね、ロキは「水星」と対応していますので、オーディンの死は、新しい時代、新しい情報によって消えた、古き伝統や文化も意味しているでしょう、時代の変化とも言えます。
オオカミって言うのが、厳しさや、世知辛さを感じるよね。今の世の中に通じるわ。人間の歴史は、昔はみんな何となく同じ感じだったけど、今は、個人の能力、生産性、にこだわる競争社会になって来たもんね。
で、ソーは誰と戦うの?
長い間のライバルと言える大蛇、ヨルムンガントです。このヨルムンガントもロキの子供です。
ソーは負けちゃうの?
いえ、勝つんですが、勝った後に「9歩退いて絶命」します。ヨルムンガントの毒にやられた、と言うのが一般的な解釈です。
蛇の毒は怖いよねぇ。激痛とか筋肉組織が溶けたり。
9歩、と言うのはポイントですね、ラグナロクは最終戦争ですから、生命の樹で言えば、スモールカードの「10」、「永劫(審判)」「宇宙(世界)」の辺りに対応するでしょう。
実現化、現実化の寸前だね。
スモールカードの「10」から、9歩退くと、
え!「1」ってこと?、人が認識できる限界以上だから「種」として表現されるよね。
それで死んだってことは、そこを理解した、と言う変化を意味しているとも言えます。
何を理解したんだろう!
そのヒントはソーは「火星」、ヨルムンガントは大蛇、蛇だということです。
蛇?
「蛇」は、獅子座のタロットカード「欲望(剛毅)」の象徴です。
え?獅子座?
蛇は、智恵と欲望の象徴です、そしてヨルムンガントは海に住んでいます。これは「四要素」の「水」、感情の世界の中の、智恵や欲望と考えられます。
それと「火星」活力、行動力で思い切り戦ったのか。
そして、タロットでは「欲望(剛毅)」と蠍座のカード「死(死神)」はつながっています。蠍と蛇は毒でつながっていますね。
人間の欲望を考えることで、人の本質の姿に迫れるでしょう。
ちなみに「火星」は牡羊座の支配星ですが、かつては蠍座の支配星も「火星」でした。
そして、ソーは埋葬や結婚を清める、一般市民、農民の神様でもあります。
埋葬は蠍座的、結婚式は獅子座的だね。
でも、人間の本質を理解するんだったら、退くんじゃなくて、進むんじゃ無いの?
良いところに気付きましたね、でも現実の歴史を考えれば、進むのでは悪化するばかりだし、本質の姿からは遠ざかるだけでしょう。
ソーは2頭のヤギにひかれた馬車に乗っているんですよ、退く方が適切でしょう。星座のヤギは集団が作った人間における成功のみを求める生き物ですから。
うーん難しい。
こういうのはタロットの知識ですから、タロットをする人間の考え方の雰囲気を少しでも感じていただければ宜しいでしょう。
「1」には何があるの!!
その話はまたの機会に致しましょう、是非良く考えて頂きたいです。
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