ⅩⅩⅠ「宇宙」
- 現実の厳しさ
- 事実、時間による選別
- 実現
こんにちは、かえるさんです。今回は「土星」を生命の樹、タロットで考えます。
タロットでは、いわゆるラッキーなカードとして有名だね。「世界」と言う名前が有名だね。
タロットで物ごとを占う、と言うことは変化や結果を求めていますから、最終結果を意味するこのカードを、ラッキーや嬉しいカードと言う考え方があります。しかし、するべきことをしていない場合、ダメでした、という結果を意味するに他なりません。
だから、このカードをみて、嬉しい気持ちになるには、やるべきことをしている自信のある人だけで、やるべきことをしていなければ、間に合わなかった、と考えるべきでしょう。
奇跡のカードじゃないんだ。
奇跡と言うのは主観的なもので、見た人がそう思うかどうか、程度の意味しかありませんから。
「受精」など、この世に生まれでいる人間全員が経ている過程であっても、奇跡の確率、だと思いたければ思えますからね。奇跡の意味が全く判らなくなってますけど。
「宇宙」「世界」のカードは「結果」と人間が思う状況への変化、と言う視点で考えてみましょう、と言うことです。
今回は「土星」を考えます。
「土星」と山羊座
ホロスコープで「土星」は、自分の、きちんとしてると思うもの、そうであるべきだと思うこと、ステータスを感じること、なんかを示すよね。
そうですね自分の「土星」が、どの星座なのか、をみれば、そういうことが判りますね、それだけに出来ないうちはキライなこと、苦手なこと、と感じやすいことでもあります。
もう1つは「土星」のイメージをつかむには、山羊座を勉強することです。
あー、一生懸命やらなきゃいけない、気持ちにいつも追われているような、結果を出さなきゃいけないから、楽しむことより結果を目指すような感じだ。
そうです、だから、自分の「土星」が何座か調べることで、何をキチンとしていると思うか、何が出来ないとダメだと思うか、と同時に出来れば自信になり、出来なければキライだと思うことが判ります。
山羊座の強い人は、焦っている感じがあるよね。頑張りすぎるって言うか、自分に厳しいって言うか。
「土星」には「時間」と言う感覚がとっても強いのです。間に合わなかったらどうしよう、と思いやすいので、出来るだけ備えたいし、早く達成したいし、達成して安心したい、と言うわけです。
焦っている、とも言えるけど、そうじゃないと出来ないかもね、普通の人はいつか、いつか、って思うけどやらないで終わるし。
それは言えますね、言い訳する人は実現能力が低いと言えますから。
目標を達成するには厳しさは重要だね。
そうですが、長期の目標の場合「継続」と言うポイントも重要です。
そういう意味では「木星」的な癒しの要素も必要です。心が持ちませんからね。
でも、いったんユルむと元に戻れないんだよなぁ。
それに勝つのも重要な精神力と言えるでしょう。
「宇宙」の生命の樹の位置
「9」と「10」の間の赤い線の部分に「宇宙」は対応します。
「9」は惑星(西洋占星術は月を惑星と呼びます)の「月」、無意識、安心を求める気持ち、のイメージ。
「10」は、現実、実現化、結果、「自分」、「地球」なんて言ったりするね。
その通りです。
「時間」ってキーワードは、どこから出てくるの?大切な要素だよね。
良い質問ですね。じゃあ、順を追って、まず「9」の無意識、これは広い意味があります。「9」の無意識は、日ごろ意識することのない当たり前すぎて気付かない欲求です。
ほぉ。
言いかえれば、教養や学習で認識することも可能です、占いはそのためにあるとも言えますね。
「1」と「6」の間には「女教皇」のカードが対応します、こちらも惑星の「月」と対応していますが、こちらは、生命の樹でも大変高い位置にありますので、物質的な、原子の塊が何故、欲求を持つのか、と言うような謎を含んだ、自覚が不可能に近い「無意識」と言えます。
とにかく「9」の「無意識」は身近なんだね。
そうですね、想像の世界とも言えます。想像の世界は各自全く違いますが、表面化しないので日ごろは問題化しません。
その意味で、恋愛や結婚など、相手との距離が接近した時には表面化しやすいので、様々な問題が発生することもあるでしょう。
なるほどね。恋愛が続かない人は相性以上に、想像の期待が大きすぎるとか、見つもりが甘いとか、そういうことだ。
何で仕事とか社会では問題化しにくいんだろう?生命の樹で言うとどういうこと?
それは、大切なことですね、仕事上や社会では、自分の思った通りに行動しませんね、普通、自分の気持ちではなく「情報」によって行動します。
あー、いわゆる社会の常識ってヤツだ、礼儀とかね。
そうです、「8」の水星、的な「情報」に従って、活動します、それは「8」と「10」をつなぐのは「火」のカードは「永劫(審判)」です。
情報に従って、自分勝手な気持ちは焼き尽くされて、結局、常識で行動するってことか!
そこで、自分の気持ちを突き通せば、会社を辞めたり周囲とぶつかり合ったりします、善悪は結果で決まりますね。
言いかえれば実現する、と判っている方法で作業的に実現化する、ルートですね。
「3」「5」「8」は現実的な厳しさの「峻厳(しゅんげん)の柱」だもんね。
そして「1」「6」「9」「10」は「中央の柱」、「峻厳の柱」と「慈悲(じひ)の柱」の間、バランスを取った、理想を現実化することに挑戦するルートです。
なるほど、成功する、とは言わないんだね。
想像の世界では、急いでも焦っても問題は表面化しません、自分のペースで考えることが出来ます、しかし、現実の世界になったとたんに「時間」の概念が大きく立ちふさがります。
想像の世界では「絶対出来るまで頑張ってみせる!!」と思って始めたことも、少し立つと、こんなのムリだわ、多分ムダになっちゃう、って思うよ!!
実際には、トラブルにぶつかってめんどくさくなった、と言う所でしょうが、多くは「時間」を言い訳にしますよね。
するする!!
努力による技術、知識向上のために必要な時間を実感したとたんに、諦めてしまう、これは「時間」と言う概念により淘汰された、と言えますね。
そうか、想像から現実になる時、急に「時間」と言う概念がクローズアップされるのか。
そうです、現実化は、即ち、流れる「時間」に打ち勝つ、と言うことなんですね。
だから「宇宙」「世界」のカードの説明には「実現」「実現の遅れ」などと言う説明があるわけです。
だから「土星」が支配星になっている、山羊座には、この「時間」の概念が強いから、ムダなことはせず結果に向かいたいわけです。
その代わり「時間」の意識が強いので、上手く行かなそうなことはやりたくないわけです。
「時間」は失われたら取り戻せないからか。
だから、速さを求める牡羊座、時間を失うことを恐れる山羊座は「三区分」ではともに「活動宮」になるわけです。
あー、なるほど。
違いは、牡羊座はやってみたい、早く試してみたい、なので、次に移ることが容易です、しかし、山羊座はかけた時間にこだわるので、次に移ることが難しいのです。
どっちが良いんだ?
一長一短、結果論ですよ。
神話などのモチーフでは「時間」を「大鎌」で表現するよね、「死」「死神」の大鎌とか。
「土星」と対応するクロノスも大鎌を持っていますね。
どうして「大鎌」何だろう?
生き物から見たら、何もしなくても命は常に刻まれて減っていきますからね。
たしかに。そういうことか。
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