こんにちは、にわとりさんです。今回はギリシャ神話の「戦いの神 アテナとアレス」のお話です。
戦いの神アレスって怖い、怒ってばっかりのイメージだな。牡羊座と蠍座と対応するね。
ハッキリ言って、牡羊座、蠍座の悪い所が出た時のイメージですね、行き過ぎです。
人間の英雄にも良く負けるのですが、それは実はアレスが人間が超えるべき、コントロールすべき感情などを示しているのです。
じゃあ、ダメな所を組合わせたみたいなイメージだ。
同時にピュアさとも言えます。もちろん、神話ですから表面的でない深い意味もあります。
人気のある、知恵と戦いの神アテナも、牡羊座と蠍座と対応するよね。
そうですね、牡羊座や蠍座に知恵のある状態を表現しています。
牡羊座、蠍座は怒りっぽい、と言うイメージがあるけど。
牡羊座は、スピードを求めますから「怒っているように見えやすい」星座なだけで、実際は穏やかな人もたくさんいます。
「怒り」と言うワードでは、蠍座の方が適切でしょう。ただ、態度は怒りっぽいと決め付けるわけではないですが、蠍座の怒りは深いんですよね。
そう言えば、蠍座は昔は支配星が「火星」だね。
アテナって「火星」っぽく無い気もする。
お気持ちは判ります、アテナは「火星」との対応イメージは薄いですよね、しかし、活力としての「火星」として重要です。そのアテナのイメージも「火星」的なのです。
じゃあ、今回はアテナとアレスのお話です~☆
知恵と戦いの女神アテナ
アテナはゼウスの額から生まれました。
ナカナカ難しいことするね。
ゼウスが最初の妻、知性の女神メティスが身ごもった時に、ガイアとウラノスに「メティス」から生まれる男児に「ゼウス」が倒される、と言う予言を受けました。
何ですか、その展開は、出産祝いでも持ってきなさいよ。
そこで、ゼウスはメティスが子供を生む前に、メティスを飲み込みました。
そして、斧でゼウスの頭をかちわったら、そこから完全武装の状態で生まれて来たのがアテナです。
アテナの防具と言えばゼウスにもらった、おそろいの「アイギス」が有名です。
盾とも胸当てとも言われていますが「アイギス」は元々山羊の皮を使った防具を意味します。邪悪さを寄せ付けない、と言われています。神話でも山羊の皮で作られています。
英語では Aegis イージス と言います、米軍の防空システムのイージスシステムで有名ですね。
あー、イージス艦の。
そして山羊と言えば、山羊座「結果重視」ですね、要するに先を考える、と言うことです。ガマンする、考える「火星」それがアテナと言えます。
ふーん、え、それでメティスから生まれてないからOKってこと?予言にかからないの?
そうです。ゼウスから生まれましたから。
お父さんが、お母さんを飲み込んで、額から生まれてきたんだ。
ゼウスと言う「王」の額から生まれた、と言うことは重要です、そして母は、知恵の女神メティスです。
その意味でアテナは「生命の樹」では「2」「コクマー(叡智)」と対応します。
生命の樹
あ、ゼウスの頭の上に対応するんだ!ゼウスは「4」「ケセド(慈悲)」だよね。「木星」と対応する。
しかも「完全武装」で「生まれてきた」と言うことは、全てが整った状態で、生まれたばかりの純粋さを兼ね備えている、と言えます。「2」「コクマー(叡智)」の「十二星座」とも対応します。
そして、アテナはゼウスが雲に頭をぶつけて生まれた、とも言われています。この話も「生命の樹」の「4」と「2」の位置関係を示していると言えます。
そしてメティスから生まれた男児がゼウスを倒す、と言うのも、「2」「コクマー(叡智)」との対応から説明出来ます。
なるほど、アテナの知恵のイメージは、こう言う所から来たのか。
でも、アテナは「火星」とも対応するんでしょ。
そうです、そこが大切です、これによってアレスとの違いが判りやすくなりますね。
あー、知恵があるか、無いか、と言うことか。
そして、知恵には常に悪知恵と言う意味も含まれます。
え!そうなの?
アテナにそんなイメージは無いんだけど。
それは、アレスとのバランスで考えていくことが出来ます。
乱暴者の?
その「乱暴者」って言うのは、要するに「乱暴者」に見えるのは何故か?ってことなんですよ。
乱暴者に見える!?
良い所が無いような書き方をされるアレスですが、少し考えてみましょう。
軍神アレス
アレスは両手に槍を持っている姿で現れることが多いです。
アテナと違って防具無しか、しかも槍二本って。
お!防具無しは、後先考えないイメージなのか!
そうです、まあ、ヘルメットはかぶってますけど。
アレスは「火星」と対応するよね。激しいイメージ。
牡羊座、蠍座とも対応します。その意味でアテナと同じです。
アテナとは知恵と言う部分で違うんだね。
そうです、そこが違いなんだ、と言う考え方が必要です。
そもそも、「激しい」は、見た人の感想です、その「原因」を考えていくことが本質に迫る上では必要なのです。
「火星」は誰のホロスコープにもあります、要するに悪いものだったり、怒りっぽいことや残虐性を意味するわけではないのは明らかです。活力とエネルギーの惑星です。
なるほど、たしかに。
では、アレスのお話を1つご紹介します。
ポセイドンの息子が、アレスの娘を襲ってしまったことがありました。
そりゃ、ダメだね!!
その時、アレスは怒り狂って、
そりゃ!怒り狂うでしょ!
ポセイドンの息子を殴り殺しました。
お。おお…。
そして、裁判になったのですが、アレスは無罪になりました。
うーん。ま、まあ、そうね。
でも、すごい素直なのかな?気持ちは判るし。
気持ちで動いていますよね。
全然、見せ方を考えていない、って思いません?
あ、なるほど。
牡羊座は「火星」の力を強い衝動に変えます。
蠍座は「火星」の力を激情に変えます。
そのまま見せると誤解を受けやすいよね、だからアレスは嫌われ者なのか。
そうですね、しかし、アレスはアポロンにも劣らない美青年として描かれます。それは純粋さを表現しているとも言えます。
そして、彼は最高神ゼウスと正妻ヘラの子供です。
おー!血統は確かなんだね、それゆえに飾らないとも言えるんだ。
そして、愛人のアフロディーテは「金星」と対応します。
アフロディーテの「金星」(黄色に塗ってあります)も、楽しみの追求による堕落を含んでいます。
楽しみには程度の難しさがあるよね。
そして、「太陽」と対応する「6」「ティファレト(美)」から「7」「ネツァク(勝利)」をつなぐ紫色の道が、蠍座と対応します、タロットでは「死(死神)」です。
蠍座は、限度を知らない追求によって悩む星座です、その中でバランスを学ぶことで、生きやすくなって行きます。または突き破って、大きな目標を達成することもあります。「究極」を目指す星座です。
なるほど、バランスのとれた、美しい自己表現の「太陽」から、楽しみを追求する「金星」への道は蠍座なんだ。
そして、その「金星」から、安心、不安、自信、無意識の「月」への道が、牡羊座と対応します、タロットでは「皇帝」(赤い線)です。
牡羊座は、自分を確かめたい!何かを成し遂げて自分を見つけたい!と言う衝動で動きます、そのため、共同作業より自分の速度、考えで動きたいのです、しかし、実際にはそうすることは難しいので、周囲を自分に従わせる方法に目が行きます。
その方法に必要なのが「徳」とか「知恵」なんだね。
言いかえれば「演出」の違いとも言えます。
なるほど、アレスが嫌われるのは、それが出来ないから神々にも嫌われているんだよね。自分の欲求丸出しなんだ。
要するに、人間も同じことで、同じ目的でも見せ方や言い方1つの問題だ、と言うことですね。
そして、アレスは戦争の神ですから、冥界の王ハーデスとも親しいのです。
戦争は人が死んじゃうからか。あの世である冥界と関係が深いんだ。
ハーデスは「冥王星」と対応してるし、蠍座とも対応するね。「火星」と「冥王星」は強くつながっているんだね。
昔は「冥王星」は見つかっていませんから、ハーデスも「火星」と対応していました、今も無関係ではありません。大いに関係あります。
アレスは判ったけど、アテナは「火星」的かな?
アテナは、ヘラクレスなどの英雄の「挑戦」を数々助けています、そして盾を授けたりすることもあります。
挑戦を加速させる、そのために防具(知恵)を授ける形も、牡羊座的なんだ!人間を通して、欲求をかなえているんだね!
そして、普通では出来ない冒険を達成させる、それは、際限ない追求とも言えます、他の人が出来ないこと、諦めることを達成する、させる、蠍座的ですね。
そうか、アテナも牡羊座、蠍座的なんだ。牡羊座や蠍座は、乱暴とか怒りとは直結しないんだ、上手く行かない時、そう見えるだけなんだ。
ヘラクレスや、メデューサを倒したペルセウスもアテナに助けられてます、アテナは人間を通して、自己表現をしていますね。
おお!アレスは、自分が直接戦うから、誤解を受けたり、人間に負けたりするのか!
そもそも、「ホロスコープ」で自分の「星座」や「惑星」を生かすのは、アテナ的なやり方ですよね。自分を使って、演出を考えて変えて、結果をコントロールする。
腹が立っても、ガマンして笑顔で対応したりすることか、自分を制御しないことはアレス的なんだ。
そうです、アレスは自分が戦ってますよね、これは人が自分の「星座」や「惑星」と戦っていることに対応します。
自分の性質を知って、適切な対応法を考えて行動する、それが知恵ってことだ。
今回は、そう言うお話でした。
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