こんにちは、にわとりさんです。今回はギリシャ神話の「女神ヘラと英雄ヘラクレス」のお話です。
「ビナー(理解)」って、惑星じゃなくて「生命の樹」の「3」だね。
「生命の樹」
そうです上の図の「生命の樹」の桃色の「土星」に対応する部分です。
今回は「ビナー(理解)」のお話なんだね。
そうです、ゼウスの奥さん「ヘラ」と「ヘラクレス」を中心に考えて行きます。
では、「ヘラ」と「ヘラクレス」のお話です~☆
結婚の女神「ヘラ」
そう言えば「ヘラ」は「月」にも対応するって言っても「月の女神」ではないよね。
そうです、「月」で一番有名なのは「アルテミス」です。あとは「ヘカテ」「セレネ」です。
しかし「ヘラ」は結婚の女神ですから、家庭や安心感などに深く関わります。
だから、「蟹座」的で「月」的なんだ。
そして、神話ですから、ストーリー全体が、
1人の人間の心的葛藤を描いています。
ですから「木星」的な、何かをしてみたい、自分の考えを試してみたい、と言うような、哲学的、開放的なゼウスと、
生きるためにはしっかり堅実に生きなければいけない、と言う「土星」的なヘラの葛藤が、夫婦ゲンカとして現れています。
そして、この夫婦ゲンカはゼウスとヘラが直接戦っていないことにも注目です。
代表として人間の「ヘラクレス」がいますね。悩む姿を、ヘラクレスを助けるゼウス、はばむヘラ、と言う表現で話は進みます。
ヘラクレスは、ヘラに目の仇にされているよね。
ヘラクレスはライオンの毛皮を着ていることで判りますが「獅子座」的な、自己表現、新しい挑戦、認められることを目指しています、だから英雄なのです。
「太陽」的で「獅子座」的な人だね。
そして「木星」的な「ゼウス」がお父さんなんだよね。
そして、獅子座のタロットのスモールカードを見ると、最初のカード「棍棒の5」は「争い」。「獅子座」に入った「土星」を意味するカードです。強く認められたい、何かを成し遂げたいイメージです。
タロットのスモールカードの星座の一番最初のカードは、その星座の特徴を良く表すんだよね。
そうです、結果を出したいからこそ、結果が出ないかも、と言う心配に打ち勝たねばなりません。
あ、だから「土星」的な「ヘラ」が敵として立ちふさがる感じになるんだね。
「土星」は生存本能がとても強く働きます、ですから、リスクの高い挑戦をムダなこと、と感じやすいのです。
でも同時に「土星」には山羊座的な意味で結果を残したい、と言う気持ちも混ざる、そして、獅子座的な認めさせたい気持ちが、ヘラクレスとヘラを戦わせているんだね。似たもの同士でもあるんだ。
そうです、「生存本能」の「土星」のヘラ、認められたい、認めさせたい「獅子座」の葛藤です。
夢を追うことは「出来ないかも」と思ってしまったら、不安がおそってきます「ムダかもしれない」と思ったら続けられないのです。何かをする、と言うのはそう言う気持ちと戦うことを意味しています。
その不安が「ヘラ」のもたらす毒や病気なのです。
目標を追うからこそ、の不安なんだね。むだな努力をしないで自分を守る力でもある。
そして「ヘラクレス」と言う名は「ヘラ」に祝福されたもの、と言う意味です。
おお。
そして「ヘラクレス」が無敵の勇者なのは「ヘラ」の母乳を飲んだためです。
あ、そうなの!
「ヘラクレス」が生まれた時に女神「アテナ」が、ヘラクレスに母乳を飲ませるように頼んだのですが「ヘラ」は断りました。
そりゃ、産ませないようにした位だもんね。
そこで「水星」と対応する「ヘルメス」が「ヘラ」が寝ている時に「ヘラクレス」をそっと持って行って「ヘラ」の母乳を飲ませました。
その時にあまりにも「ヘラクレス」が強く吸ったので、驚いて起きたヘラの母乳が飛び散って「天の川」が出来た、と言われています。
へー。
要するに「木星」的な「ゼウス」の息子が、「土星」的な「ヘラ」の母乳を得たことで、英雄への道は始まった、と言うことです。
「土星」は、乗り越えられないと苦手、嫌いと感じる、でも、それは、本当に自分が大切で、やらないといけないと思っているからこその気持ちだよね。
その後、「ヘラ」は、赤子の「ヘラクレス」の命を狙って、2匹の蛇を送り込みましたが「ヘラクレス」はそれを退治しました。
神話では、蛇は常に知恵や悪知恵を意味します。蛇は知恵による「恐れ」や「リスク回避」を意味すると考えられます。
ああ、なるほど「土星」の「ヘラ」が送る知恵、それは、役に立つけど、英雄への道を遠ざける知恵だね。
なるほど、そう言う意味だと、自分の心と戦う、その葛藤の「不確定なリスクを乗り越えて自分を信じる」その中で生まれる不安そのものが「ヘラ」なんだね。
そうです、そして「現実の厳しさ」でもあります。
でもヘラの「土星」は判ったけど、「月」もあるんでしょ。
では、もう一度「生命の樹」を見ていただきましょう。
「生命の樹」
上のほうの茶色い所が「3」の「ビナー(理解)」です、「土星」と対応します、「ヘラ」もココに対応します。
そして、その下の青い線の部分が「蟹座」と対応します。そして下の「火星」と対応する「5」の「ゲブラー(力)」につながっています。
「火星」は破壊的な力、衝突などを意味しますが、大きな活力を上手く使うことが難しいためそう言われます。
神話では「火星」は、「蠍座」は、戦争の神、乱暴者のアレス、「牡羊座」はアテナと対応しています。
「蠍座」の支配星は「冥王星」だよね。
今はそうです、しかし、神話の時代には冥王星は発見されていませんし、タロットカードも「冥王星」には対応がありませんね。
なるほど、制御された「火星」は「アテナ」。制御されていない「火星」は「アレス」なんだ。
そうです。話を「ヘラ」に戻しましょう。
「生命の樹」だと、「土星」と「蟹座」はくっついているんだね。
そうです、どちらも強い生存本能が働いています、そのため、不安になると「蟹座」的に一体感を求め、行き過ぎると「火星」に向かい破壊的、攻撃的になります。
あー!なるほど「ヘラ」っぽいな!
ま、「ゼウス」が悪いんだけどさ。
で、何かに挑戦する意味では「生命の樹」の下の方を見てください。「生命の樹」は上の方ほど「本能」「DNA」的な自覚しにくい部分で、下の方ほど、判りやすい、自覚しやすい「現実」「物質」的なイメージです。
青くなっている「9」「イェソド(基盤)」が「月」と対応します。
ほうほう。
その下が、茶色いね。
そこが、タロットカードの「宇宙(世界)」です、物質的、現実的な「土星」と対応します。
今度は「蟹座」の支配星「月」の下に「土星」があるのか。
そうです、その流れだけ、拡大します。
「生命の樹」で見るストーリーイメージ
人の行動、気持ちの流れを見ていきましょう。
細かいことを言うと「6」「ティファレト(美)」の上に、「4」「ケセド(慈悲)」と言う「木星」と対応した所がありまして、そこから「生み出す」意味の「乙女座」に対応するタロットの「隠者」を通って「6」に着きます。
その「4」が「ゼウス」に当たるのね。
そうです、そして「6」は「太陽」に対応します、理想と願望、自己表現、充実感のイメージです。「ヘラクレス」はここから、願望を実現しようとしますので、現実化のイメージの一番下の「10」「マルクト(王国)」に向かいます。
最初に緑色の道を通るね。
そこが「射手座」と対応します、タロットでは「技(節制)」です。「射手座」は「木星」的ですからね。ここで「ゼウス」的な影響を受けます。ゼウスの援助を意味します。
「6」の理想を、どうやって実現しようかな?って考える所だね。
そうです、そして、考えて「9」「イェソド(基盤)」に着きます。考えながら着くこともあるでしょう。
「月」に対応しているね。ここでどういう心配になるの?
「でも出来るかな?」と言う不安ですね、「やめておいた方がいいかな」って迷いますよね。ここで負けたらその話はそこで終わりです。
うん、それが「ヘラ」の嫌がらせや「ヘラ」の部下のジャマなんだね。
そしてさらに、不安を大きくするのが、現実化の「宇宙(世界)」の「土星」です、コストや、周りの評価や、技術的な問題など、とにかく「現実」を思うと気持ちが重くなるでしょ。
そうか、何かを実現したい時は、この不安に突き当たるんだね。
実際に、夢をかなえる、何かに挑戦する、となると、最初の予測より時間がかかったり、思ったほど喜ばれなかったり、しますよね。頭の中にあるようには行かないものです。
そのままやめると挫折になるんだね。
で、そこで耐え抜くのは「9」で自分をしっかり信じられる「基盤」を持っている人だけです。
ダメでも何がダメで、どう修正すればいいか、「現実」に向かい合える人だけですね。
それを達成するから英雄なんだね。
実際には、全部、自分なんだね、だから、「ゼウス」と「ヘラ」は直接戦わないんだね。
その通りです。そうやって「10」「マルクト(王国)」要するに現実に到達するのです。
やっとゴールだね。
「ヘラ」と「ヘラクレス」
おお!「ヘラクレス」と「ヘラ」が仲が良さそう!!
イロイロあって「ヘラクレス」が死んだ後、神々が彼を神にしたのです。そして「ヘラクレス」は「ヘラ」と和解して、「ゼウス」と「ヘラ」の娘を娶りました。
おー!良かったねぇ。
でも、死んだ後なのか、神様になってるから良いことなのかな?
「ヘラクレス」は「ヘラ」の母乳を飲んでいて、不老不死になっているはずなのですが、神話ですから「死んだ」と言うのは、生まれ変わり、成長した、と言う意味でしょう。
成長したから神様になって「ヘラ」と仲良くなったのか!
そうですね、ホロスコープでも「土星」は、出来ないと、嫌い苦手、と感じやすく出来ると自信や気持ちの安定につながるポイントと言えますよね。
「ヘラ」の攻撃に屈したり、困るのは、心が弱かったからか。
アレコレ悩むこと、それは、きちんとやりたい、結果を出したい、でも楽がしたい、無理そうだから諦めたい、そんな気持ちだもんね。
そう思うと「ヘラ」と仲が良くなるってすごいことだね。
なんか、神話は、訳の判らない話や、神様が残酷なお話も多いけど、こうやって意味を聞くとなんか、自分にも関係のある、いい話なんだね。
ただの不条理な話だったら、長い間語り継がれないですよね。
良かった、良かった。
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