こんにちは、にわとりさんです。今回はギリシャ神話の「宇宙誕生」のお話です。
「カオス(混沌)」から、大地の女神「ガイア」が生まれた、ってやつだよね。
そうですね、まあ、イロイロあるんですが大地の女神「ガイア」が中心です。
何でイロイロあるのよ。適当なの?
正直、そう言うものも混ざっているかもしれませんが、同じことでも、いろんな表現をしたり、細かく考えたら、神様の名前が変わったり、数が増えたりするわけです。
なるほどね。じゃあ、逆に言うと、説によって説明や意味も変わるけど、違いは細かさ、なんだ。
そう言うことです。
それでは今回は、ギリシャ神話の「宇宙誕生」です~☆
大地の女神ガイア
とにかく重要なのは大地の女神「ガイア」です。地球が無いと空も存在しないですからね。
とりあえず、「カオス(混沌)」が最初にあって、そこから女神「ガイア」、原初の欲求(愛)の神「エロス」、冥界の神「タルタロス」が生まれるんだよね。
そうです、しかし、原初の欲求(愛)の方が根本的、と言う考え方もあります。
どうして?
「愛」は引き合う力、と考えることも出来ます、そうすると「重力」や「ダークマター(暗黒物質)」のようなものと考えれば、星は、愛によって生まれたことになります。
そう考えると、様々な原子も、星の重力の圧縮で生まれてるから、物質の豊かさの源とも言えるのか。
そうですね、でも「愛」は生命の力、生きるために自然に支えあう力、と考えれば、地球や大地より後に生まれたことになりますね。
あー、「エロス」(原初の力、愛)と言う名前は同じだけど、指しているものが違うと、神話では親になったり、子供になったりするのか。
そう言うことです。
冥界の神「タルタロス」は?
平たく言えば、地獄そのものようなものです、この世でない闇、と言うことですね。
昔は、死んだ動物は自然に消えていったり、どこかに行ってしまう、と思ったためそう言う場所がある、と言う考え方があったんでしょう。
現代風に言えば分解者や、腐敗、風化などのことを指していると言えるかもしれませんね。
単純に、人間が死んだ後に行く場所がある、終わりじゃない、と言う欲望が生んだ存在とも言えますね。
こう言う思想は実際に有る無しに関わらず人間に大きな影響を与えていますね。
なるほど、じゃあ、人によって「あの世」の意味は違うんだね。
その意味では「タルタロス」と言う神の名前で呼ぶのは、言葉として便利ですよね。個人個人勝手に解釈すればいいわけです。
現在でも「愛」の意味は人それぞれだから「愛」と言う言葉は便利でしょ。
『精神的にお互いに必要なもの』ってイメージか、たしかに「愛」っていうふわっとした言葉が無いと、食い違いが見えやすくてイロイロ成立しにくいかもね。
天空神ウラノス
そして、女神ガイアから天空神ウラノスが生まれるんだね。
そうです、地球や大地が無いと、空と言う考え方は生まれないですよね。
そりゃそうだね。
天空神ウラノスと同時に生まれるのが海の神ポントス、山の神ウレアです。
まあ、空とか地形ってことだね。
ウラノスは名前の通り「天王星」と対応するんだね、綴りが違うけど。
神様の名前は 古代ギリシャ語の Ouranos 惑星は Uranus です。
「空」と言うものは、気象の「変化」など、様々な現象を起こしますからね。
「天王星」だから「変化」を生み出すんだね、「水瓶座」的だ。
そして、女神ガイアと天空神ウラノスは結ばれて、ウラノスは世界の支配者「王」となります。
ガイアとウラノスの間に生まれたのがティターンズ達、巨神です。例えば海の神様オケアノスです、オケアノスは妹の海の豊穣の女神テテュスと結婚し、たくさんの子供を生みました。要するにたくさんの河などを意味します。
太陽神ヒュペーリオンは、ヘリオスのお父さんです。
へー、また太陽神か、何で太陽神がいっぱいいるんだろう?
太陽は物理的な恵みもありますが、時代によって信仰の対象にもなって行きますから、意味が変わるので、時代に適したキャラクターが必要とも言えますね。
あ、なるほど。
掟の女神テーミスも生まれました。不変の掟、自然の法則的な意味を持ちますが、後には法律などの神となって長く存在します。
ムネーモシュネーは、記憶の女神、学問や精神性を意味します、知性の女神とも言えます。
光の女神、ポイペはアポロンとアルテミスの祖母になります。
そして、大地と農耕の神クロノスも生まれます。後にゼウスの父になります。
その他生まれたティターン神族は計12神となります。大自然や自然の法則などを意味します、ティターンと呼ばれる6神の息子、ティタニスと呼ばれる6神の娘です。
たくさん生んだね。
さらに、ウラノスとガイアの子供達にはギガスと呼ばれる巨人達がいます。
まだいるのか。
「ヘカトンケイル」と言う100の腕を持つ巨人達です。
コットス、ブリアレオス、ギュエスです。
あと一つ目の巨人達「サイクロプス」のアルゲス(雷光)、ステロペス(稲妻)、ブロンテス(雷鳴)です。
自然現象が揃っていくんだね。
しかし、ウラノスは「ヘカトンケイル」と「サイクロプス」を、醜い、と言う理由でタルタロス(冥界)に閉じ込めてしまいました。
ええ!そんな理由で!
そこで、女神ガイアはウラノスを王の座から追放することにしました。
子供が可愛そうだから仕方ないね。良くないお父さんだね。
そして、ガイアの息子クロノスは、ウラノスを倒すことにしたのです。
農耕神クロノス対天空神ウラノス
農耕神だけあって、鎌を持っているね。
別の神で「時の神クロノス」と言うのがいるのですが、鎌には時間をと言う意味も有ります、完全に別の神と決め付けて良いかは難しい所です。
元は別の神だから、と言っても絶対同じ神ではない、とは言いがたいと思います。同じ神の別の側面を別々に名づけた、とも言えるからです。
それは、この神話でも言えることです。
クロノスは、ウラノスが寝ている間に忍び寄り、鎌でやっつけました。
お、じゃあ、勝ったんだね。
でもさ、ウラノスは「天王星」でしょ、だから、ガイアと一緒に河や様々なものを作ったりしたのに、何で「ヘカトンケイル」と「サイクロプス」を閉じ込めたんだろう?
なんか、自由を与えそうなのに。「天王星」だから「水瓶座」的じゃん。
まず、「ヘカトンケイル」と「サイクロプス」は何であるか?と言うことが大切です。
実は「ヘカトンケイル」と「サイクロプス」には「技術」や「知恵」と言う意味があります。
そうなの?!
特に「サイクロプス」のステロペス(稲妻)には「閃き」と言う意味もあるのです。
お!ゼウスっぽいな、「木星」っぽい。「閃き」か。
そして「サイクロプス」達は鍛冶の技術が優秀と言う面もあります。
なんか、人間の知性のようなイメージだ。
そうです、しかし、まだ、大自然の創られている時代ですから「知恵」は発揮のしようも表現のしようも無いのです。雷は自然発生する火をもたらした、と言えますからね。
あ、なるほど。
昔の考え方だと才能や知恵は、努力で生まれるというより、神に与えられるイメージだったわけです。
あー、だから元々人類が生まれる前から人類の「知恵」はあるわけだ!
そうです、それを封印しているのがウラノスなわけです。
知恵や変化を封印しているんだ。管理しているとも言えるんだ。
知恵と変化が人類を待っている、とも言えますね。
そしてウラノスを倒すのが、結果を求める「土星的」な農耕神クロノスです。
そして、クロノスは鎌で、ウラノスを倒します。
農耕と言う人類を一変させる「仕事」「生きる術」をもたらすクロノスは、新しい時代の到来を意味します。
そのクロノスがウラノスを倒すんだね。
そう言うことです。
ウラノスから流れる血から巨人達が生まれました、そして、その時にウラノスの体液から美の女神アフロディーテも生まれます。
あら「金星」のアフロディーテは、ゼウスたちより早く生まれているんだ。
農耕が始まったのは、人類の進化を意味しますね、美的感覚がこの時期に生まれたと言えるでしょう。
そして、農耕は人間の格差を生みました、それは知恵の発達も大いに意味するでしょう。「金星」は天秤座の支配星ですからね。
なるほど。
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