Gigantomakhia
こんにちは、にわとりさんです。今回もギリシャ神話の「ギガントマキア」です。
巨人とオリュンポスの神々の戦いです。
「死すべき者」人間のヘラクレスもいるから巨人をやっつけられるんだね。
そうですね、オリュンポスの神々と巨人の戦いもクライマックスです。
では今回も「ギガントマキア」のお話です。
神々と巨人
山でつぶしてるよ!
巨人達も山を投げつけたりしてましたから、激しく戦っています。
神々が弱らせて、ヘラクレスが止めを刺す、と言う戦い方でした。
巨人エンケラドスはシチリア島をアテナに叩き付けられ、そのまま封印されました。
ヘラクレス要らなくない?
いやいや、ほとんどの巨人がヘラクレスに止めを刺されています。
エピアルテスは、アポロンに左目を、ヘラクレスに右目を弓で撃たれて倒されました。
ポリュボデスは、ポセイドンに山で封印されました。
ヒッポリュトスはハーデスの姿を消せる兜をかぶったヘルメスが隙を作り、ヘラクレスが弓で倒しました。
ちょっと、楽勝ムードだね。
しかし、ヘラクレスでも倒せない巨人がいました、アルキュオネウスです。
おお!
巨人アルキュオネウス
巨人アルキュオネウスは、ヘラクレスがどんなに攻撃しても倒すことができませんでした。
おお!
山でつぶせばいいんじゃない?
実はアルキュオネウスは土地の力に守られていたのです。
ヘラクレスはそのことに気付いたので、アルキュオネウスをパレネと言う土地から引き離して倒すことにしました。
そして、アルキュオネウスは土地の力を失った所でヘラクレスに倒されたのです。
おー、これでだいたいオリュンポスの神々の勝利になったんだね。
そうです。
じゃあ、大きな戦争は終わったんだね。
しかし、女神ガイアは、何とかしてゼウスを倒そうと、最強の怪物を作ることにしました、その話はまたの機会に。
女神ガイアが戦争の源じゃないのよ。
しかし「巨人戦争」はこれでおしまいです。
神話の意味を考える
所で、山に封印されただけの巨人はきちんとやっつけたの?
お、いいところに気付きましたね、死んでません。
やっぱり!何か困らないの?
そいつらは今でも火山の噴火や地震の原因です。
あ!なるほどね、神話だから地理的な説明も含まれているのか。
じゃあ、ヘラクレスに倒された巨人は、古い考え方とか風習なんだね。
そう考えていいでしょう。
しかし、大切なのは、巨人は全滅させればいいと、言うものでもありません。
え!そうなの?
なぜ巨人が強いのかといえば、人は集団でいる方が強いです。やはり人は「蟹座」と「双子座」がある限り、人はみんなで一緒に居たいものなのです。
そして「山羊座」も、伝統的な生き方や考え方のような、これなら安心、と言う道を求めるものです。
ああ、そうか。実際にも社会の生産性とかを考えれば個人の力には限界があるしね。
その通りです、ライブイベントやスポーツイベントなどが、とても喜ばれるのは、むしろ現代は、個人主義が進みすぎて、みんなが「巨人」(一体)になりたい気持ちが大きくなっているとも言えます。
巨人の強さの源は集団でいる安心感なのです、ただ、巨人が強くなりすぎると個人個人の気持ちが自由を求めるわけです。
だから、山の下敷きになったりしても巨人は全滅していないんです。今でも生まれ続けているとも言えますね。
そう考えれば、オリュンポスの神々と、巨人は仲良くやっていくのがいいのかもね。
そう言う言い方も出来ますね。個人の気持ちも集団の気持ちも、どちらも滅ぶことは無いでしょう。そして巨人を倒せるのは常に人間なのです。
エピアルテスは、アポロンに左目を、ヘラクレスに右目を弓で撃たれて倒されたけど、どういうことなの?
ヘラクレスと一緒の神様がポイントですね、アポロンだから「太陽」ですね。そして目を弓で射たのですから、
目で見えるものだけでなく、自分の心が求める個人の気持ちを目覚めさせたと言えるでしょう。
人間が、生きる、以外にも生きがいを求めるような考え方、価値観か。
アルキュオエネスは土地の力に守られていたね。
ものすごく強い、その土地の宗教や考え方ですね。オリュンポスの神々にとってとても手ごわいですね。自分の気持ちより優先されますからね。
土地を離れたら力を失ったよね。
そういうものは、その土地以外では意味がないですからね。
じゃあ、この戦いは、人の考え方の変化を意味していると言えるのかな。
そうですね、そう言う側面もありますし、ギリシャ神の信仰が広がるお話とも言えますね。
ああ、そうか、今は宗教のイメージは無いけど、オリュンポスの神々も昔は信仰されてたんだもんね。
そして、昔は「巨人」は単に大きい人として描かれていましたが、時代が新しくなるにつれ下半身が蛇や竜のように描かれるようになったそうです。
蛇や竜は、知恵やそれにまつわるものを意味するよね。
そうです、ですから、そう言う知識がある人に意図的に後から足された設定、と考えることも出来ますね。
だから、神話はイロイロなバージョンがあるのか。
それに、普通の知識を元に過激な表現をソフトなお話に変える作家もいるでしょう。
神話じゃなくても、童話やシェイクスピアなどのお話でも結末がいろいろ変わっていたりしますね。
そうか、意味があっても判らないで変えちゃったりする人もいるんだね。
まあ、とりあえずこれでオリュンポスも平和になったんだね。
とりあえず、そういうことですね。
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