こんにちは、かえるさんです。今回はタロットに役立つ知識、生命の樹のお話です。「慈悲の柱」を考えて行きます。
上の図では、向かって右側の部分だね、赤線とそれをつなぐ丸の所だね。
そうです、図の上の方ほど、無意識的な本能のような理解が難しい部分です、そして、図の下の方に行くほど、人にとって判りやすい概念になっています。
丸い所をつなぐ線の部分には、タロットカードの大アルカナなんかが当てはまるよね、じゃあ星座や惑星が当てはまるってことだよね。上の方が高レベルで下の方が低レベルなの?
そうではありません、本能的で具体的に理解しにくいのが高い位置、人間社会的で判りやすいのが低い位置と言うだけです。人間社会の価値観を無視しても高レベルとは言えないでしょ。
今回は、そんな生命の樹の「慈悲の柱」にスポットが当てます。
慈悲の柱は「2」から、オレンジ色の部分の、タロットの「神官」の当てはまる所その下の「4」緑色の「運命(運命の輪)」の当てはまる所、そして「7」の部分までのつながりのことです。
「峻厳の柱」の反対側だから、逆の意味になる「慈悲の柱」なんだね。
慈悲は元々は仏教の言葉です、仏教だと「愛」は罪の一つで執着心を意味してしまう部分もありますので、あえて慈悲と翻訳されています。まあ、この言葉は、優しい、ユルい、イメージで捉えていただければよいと思います。
西洋では「愛」と言うと、すごくいいイメージだよね。
そうですね。
この「峻厳の柱」と「慈悲の柱」の意味するところは何なの?「慈悲の柱」の方がエライの?
もう一つ、真ん中の「中央の柱」と言うのもありますね。そこを基準にして、バランス的にどちらなのか、と言う話ですね。
星座や惑星の観点で言えば、自分のホロスコープが、どちらの柱の要素が強いか、をみれば自分の考え方がどちらに偏りやすいかをチェックできますし、どういうことを心がければ「中央の柱」に向かえるか、更に必要なら、反対側の柱に向かえるかを考えることが出来ます。
どこが正しいとか、じゃなくて、その時に必要なことを考えるんだね。
まず「2」はコクマー「智恵」と呼ばれます。意味は惑星では無く「十二星座」が当てはまります。タロットカードのスモールカードの全ての2も意味します。
惑星じゃなくて「十二星座」っていうのが、なんか難しいよね。
では「2」の上の「1」のケテル「王冠」から考えてみましょう、ケテルは、全ての源です。タロットのスモールカードの全ての「1」です。
全ての源ってことは、何があるの?
タロットのスモールカードとしては良く「種」のイメージが使われます。
きっかけや、原因と言うことになりますが、全ての源と言うことは、コレがある、と言ったとたんに、そのコレはどこから来たんだ?ってなります、何も無いところからモノが生まれるわけありませんが、何も無い、と言わないと、初めになりません。
だから、生命の樹の周囲には「無」があり、その外側には「無限」「無限光」カンタンに言えば、更に無、が存在します。
無で十分じゃん、更に無って?
だから、無って言っても、何も無いわけじゃないんです。ただ、我々にとって「無」なんです。その外は、もっと何も無いんです。
うーん????無いわけじゃないけど、無いようなものだから「無」。
で、その「1」から、タロットカードの「愚者」を通って「2」にたどり着きます。そこが「2」なんです。
「愚者」は「四要素」の「風」、言葉とか論理のカードか。
要するに、全てのことを、見極めて、区分すること、そのことで違いを作り出すこと、ここに十二星座と、智恵と言う言葉が当てはめられているわけです。
で、今回は、この「2」から始まっているんだね。
そうです、そして、その「2」の下には、タロットの「神官」おうし座と対応したカードがあります。
おうし座はズバリ感覚だね。
そうです「2」で区分された言葉を、人間が理解する為には、感覚が必要ですね。
どういうこと?
例えば「冷たい」「お腹減った」「悲しい」「嬉しい」経験せずに、意味を理解することは出来ますか?
あーなるほど!
しかし、星座が違えば、価値観が違いますので、寂しいこと、ガマンできないこと自体が違いますね、ですから、それを考えることや、色々体験することで、慈悲の心、優しさが作られる、と言えませんか?
あー、なるほど!だから、苦労すると成長できるって言うことか、人の痛みが判る。
もちろん、かえって曲がっちゃう人もいますけどね。
そして「神官」の下には「4」ケセド「慈悲」があります、対応する惑星は「木星」です。そしてタロットカードのスモールカードの全ての「4」が当てはまります。
癒しと哲学、肯定、拡大、なんて意味だね、いて座的である、というのも重要ポイントだ。
そうです、智恵と感覚を通し、ここで哲学や肯定的な感覚を加えることで、慈悲と言う言葉のイメージにさらに近づいていきますよね。
おー、さっき言っていた意味とつながるね。
ここが大切です、この「4」から、タロットの「運命」を通り、真下に下がると、「金星」と対応する、「7」ネツァクに、たどり着きます。
「7」ネツァクは「勝利」とも呼ばれ、タロットカードの全てのスモールカードの「7」とも対応します。
タロットの「運命」って、また「木星」だね、じゃあ、さっきの要素が更に強まる、ってことだ。癒しと哲学、肯定、拡大、だ。そうすると、楽しみ、恋愛、などの「金星」に着く。
そうです、でもユルく、楽しいだけじゃありません。「木星」は、いて座的ですから、哲学の要素を忘れてはいけません。大変重要です。
そうだ!「金星」には、おうし座要素と、論理、法律、などを意味する、てんびん座も深く関わっているね。
そうです、ここで判るのは、法律は人間が用いるものです。それはあくまでも、頭を使う、と言う楽しみ、作業から生まれている、と言うことを指し示します。
たしかに、感覚で、こんなヤツ許せない、じゃあ法律を作ろう!って感じで作ってるもんね。そして全てが上手く働くわけではない。言われてみると感覚的な所もあるな。大体善悪も感覚的なところは大きい。
法律は文章も重要ですが、実際の運用も重要な意味を持ちますね、あっても守らないような法律もあれば、みんなが守るのが常識になっているものもあります、文化や感覚が大変重要なのです。
さて、少し話が逸れますが、「4」から「6」に下る場所にはタロットカードの「隠者」があります。おとめ座と対応するカードです。
キチンとした仕事や、深い理解を意味するね、そっちに向かうと「6」ティファレト「美」に向かうんだね。
そうです「太陽」と対応するので、目標、理想、夢などを意味します。
ユルさだけでなく、深く知ること、即ち、批判的だったり、キチンと取り組むことを通して、理想が生まれるんだね。
そうなりますね、ちなみに「7」から現実を意味する「10」をつなげるのは、タロットカードの「月」です。
タロットカードの「月」は、うお座のカードだね。「金星」と「現実」をつなぐのは、想像や妄想ってことか。
そうです、そしてそれは良い意味でも悪い意味でもありません。ただ、そうだ、と言うだけです。
なんか良くない感じもするけど。
人間には妄想や想像を、芸術や文化と呼んでいるとも言えますよ。
歌声がただの空気の振動と言語表現の手段ではなく、人を感動させたり、楽しませるのは、受け手に記憶があって、そこから想像を膨らますからじゃないですか。絵画も同じですね。
なるほど。
でも、法律は厳しいものじゃないの?
法律は、正しければ、弱者であっても守られる知的技術とも言えますよ。正しければ殺しあったり戦ったりしなくていいんですよ。話し合いや約束で決まるんです。
だからこそ、それを守らなければ罰しないといけないんだね。
だから、てんびん座はムチをキーワードに持っているんです、(タロットの「調整(正義)」の象徴は「ムチ(牛突き棒)」)法を守るには結局、力が要るんです。しかし、正しければ、市民が国に勝訴するって、力関係で言えばすごいことでしょ。
たしかに。「慈悲の柱」か、なるほど。
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