こんにちは、かえるさんです、今回は「枢要徳 占いのお話」と言うお話です。
「枢要徳」?タロットの話にたまに出てくるね。タロット用語なの?
そうではありません、古代ギリシャ時代から言われている、人間が供えるべき四つの徳のことです。
例えば何?
「節制」ですね、しっかり考えてバランスを取ることです。
あー、そういうやつね、あとは「智慧」「勇気」「正義」だったけ。
そうです。
絶対備えていますか?って聞かれると全部「多分」って感じ。どれもどの位だったら、「ある」って言えるか判らないし。
確かに、ただ、この「枢要徳」を意識して高めることが人間にとって大切だ、ということですね。
けっこう「勇気」と「智慧」、「節制」と「勇気」なんて矛盾しがちじゃん。
だからこそ、「今はどうするのが人として立派なことなのか」を考えましょう、ということですね。
考えても行動にはあまり影響しない感じだけど、なるほどね。
では今回は「枢要徳 占いのお話」というお話です。
「枢要徳」のお話
英語では cardinal virtues と言います、簡単に言えば「基本的な美徳」「備えるべき美徳」と言ったところです。
「virtue」はトートタロットの「ワンドの3」の名前としてなじみ深い人も多い単語でしょう。
「枢要徳」は「勇気」「智慧」「節制」「勇気」だから、タロットの大アルカナにも色濃く反映されているね。
どれがどれだっけ?
ウェイト版でいうと「勇気」が「剛毅(力)」、「智慧」が「隠者」、「正義」は「正義」、「節制」も「節制」です。
「勇気」ってどんな「勇気」なの?
挫折を乗り越える力、自分の勝利、正しさを信じる勇気ですね。タロットだとトートなら「Ⅺ 欲望」ウェイトなら「Ⅷ 剛毅」です。
獅子座と対応したカードか、認められたい、実現したい、って感じかな。
しかし、人は自分の願望を追うだけでは行き詰まってしまいます、そこで、深く考える「智慧」「節制」なども必要になってきます。
「智慧」は「Ⅸ 隠者」です。
「乙女座」のイメージだね。深く考えて用心深い感じかな。
そういうイメージもありますし、実は「乙女座」は、自分が本当にやりたいこと、を知るために「閉じこもる」「社会や他者から隔絶される」イメージもあります。
人とふれあっていると、あれこれ流されやすいものね。
自分の本当にやりたいこと、というのは社会にいると見えにくくなります、実際やってみると、「そうでもない」ということも多いものです。
そういうことを、さらに超えて深く考えることが「智慧」なんだね。
そして、「隠者」の意味でもあります、それは「技術向上」そのものを指す場合もあります。そして、それは「成長したい、何かを生みだしたい」という無意識の根源部分に向かい合うことでもあります。
そうか「隠者」は、結果を考えてやめておく、ってことばかりじゃないんだ。
むしろ、「本当にやりたいことかどうか」を考えるのですが、自信が無いとあさっての方向に行ってしまうことも多いでしょう。
そして「やりたいこと」をするにしても、社会との兼ね合いもありますし、「ちょうど良さ」を考える射手座と対応した「ⅩⅣ 技」「ⅩⅣ 節制」があります。
このイメージは状況に適切な「その場にぴったりな」「過度にならない」ことを作り出す、理解するイメージです。判断力の根源となります。
なるほど、「正義」は?
天秤座と対応した「Ⅷ 調整」「Ⅺ 正義」は、論理的バランス、無意識と言語のバランスを意味します、それは適切かどうか、という直感的なイメージではなく「言語、論理的に正しいか」という判断です。
射手座の「塩梅(あんばい)」とは違う、明確に他者と共有できるイメージです。
こういう4つの「徳」を高めることが人間性を向上することだと考えたんだね。
「慈悲」「希望」「愛」 七元徳
さらに3つの「対神徳」があります。「慈悲」「希望」「信仰」です。
神に対する徳、ってことかな。こっちはタロットにはないね。
初期のタロットでイタリアの「ヴィスコンティスフォルツァ キャリーイェール」には入っています、上記の名前の「大アルカナ」が入っています。
へー、そういうのもあるんだ。
画を研究すると「トランスサタニアン」を連想させる画なので「神」=「無意識」という言い方も出来るかもしれませんね。
なるほどね。3つの「対神徳」と4つの「枢要徳」で「七元徳」ともいうんだね。
こういう考え方がタロットが出来た時代の当たり前だった、と考えると、そういうイメージがタロットカードに描き込まれている、ということが出来ますね。
だから、当時の人にも理解しやすかったんだね。
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