こんにちは、かえるさんです、今回は「玉手箱 浦島太郎 お話で象徴を考える占いのお話」と言うお話です。
今回は浦島太郎が竜宮城から帰りたい、って言ったところからだね。
亀を助けたお礼なのに、何で一気に歳を取る「玉手箱」をくれたんだろう?
もちろん「玉手箱」にもしっかりした意味があります。
昔話の象徴は結構難しいね。
ただ、どの国でもだいたい昔話や言い伝えはありますよね、そういうものを読んでみると人間の心理構造や葛藤のイメージを描き出しています。
浦島太郎は、「自分の基盤を大切にしろ」って意味もあるってことか。
そうですね。
でも、「玉手箱」はくれなくていいよ。
では今回は「玉手箱 浦島太郎 お話で象徴を考える占いのお話」です。
「玉手箱」
浦島太郎が竜宮城から帰りたい、と言い出したので乙姫は止めましたが、浦島太郎の意志は固く浦島太郎は元の世界に変えることになりました。
もしかして帰っちゃうから「玉手箱」で仕返ししたの?
そうではありません。乙姫は「これは持っているだけで幸せになれる玉手箱です、しかし決して開けてはいけません」と言って玉手箱を浦島太郎に渡します。
そんなん言ったら開けるでしょ!開けられないように作っておいて欲しかったよ。
そして、浦島太郎は大きな亀の背中に乗って竜宮城を後にして、元の土地に帰っていきました。
しかし、帰って見ると風景が変わり果てていて、大きな木だけが当時のイメージと重なりました。
木以外はすっかり変わっちゃってたんだね。
人々も浦島太郎が知らない人ばかりだったので、通りがかりの人に「浦島という人がこの辺にいませんでしたか」と聞いてみると「昔そういう人たちがいたけど、突然子供がいなくなってしまったらしいよ」と言いました。
浦島太郎はその話を聞いて、茫然となってしまい、玉手箱を開けるとそのまま老人になってしまう、というバージョンと鶴になって飛び回る、というものがあります。
こうやって聞くと玉手箱のせいで不幸になった、とも言い切れないね。遊び惚けていた浦島太郎が悪かったのかな。
象徴的意味
「玉手箱」は一体何だったの?「竜宮城」も結局どういう所だったんだろう?
「玉手箱」という持って歩ける、しかも開けられる、と考えると、「過去の記憶」とも言えるでしょう。
だと、「持っていると幸せになれて開けちゃうと歳をとっちゃうの?」
「幸せ」を感じるには「良くなった」という感じるための基準が必要です、ですから、物事が上手く行っていると感じる時に「幸福感」を感じますよね。
なるほど。
そしてその「玉手箱」を開けて中を見る、ということは「過去」を見る、ということです。それは過去への執着であり、前に進めなくなるイメージです。
今持っている物や過去の栄光に縋る感じかな。。
そういうことです、そうなると人は結果や成功に過度にこだわったりすることで、絶望しやすくなってしまいます。
「過去の記憶」要するに「月」とか「冥王星」のようなイメージに向かって行ければ浦島太郎は若いままだったんだから、幸せになれたのか。
そういうことです。言い換えれば「玉手箱」は「愚者の荷物」であったとも言えます。
そうか、タロットの「愚者の荷物」は「冥王星」の記憶を「海王星」で憧れにするものだもんね、過去の記憶とも言えるのか。
絶望は、やる気無くさせるから歳をとったのか。
そして、歳をとって肉体を失えばまた空に帰っていく、という表現が鶴になった、という言い方も出来ますね。
うーむ、なるほどね。
「過去を振り返ってはいけない」という意味だと西洋ではギリシャ神話の「オルフェオとエウリディーチェ」も似たような表現があります。
「後ろを振り返っちゃいけない」ってハーデスが言うやつか。
竜宮城は、やりたいことを済まし、完全な平和、無意識状態でしたが、人は過去の記憶に振り返り、またやりたいこと、という「知恵の実」を食べてしまうと「竜宮城」にはいられなくなり、また、何かをしたくなります。
しかし、始まってみたら、上手く行くか、行かないか、ばかリを考えてしまうと一瞬で歳をとってしまうのです。
「玉手箱」は不幸の箱じゃなかったのか。
そういうことですね。
カテゴリー(スマホは画面下のほうです)から、ぜひ他の「お話で象徴を考える」「浦島太郎」の記事もごらん下さい~☆
かえるさんの占いについてはカテゴリー「かえるさんの占い」または画面下の方をごらん下さい~☆