こんにちは、かえるさんです。今回はタロットカードのお話です。「最初」とは何か?というテーマで4枚のエースを考えます。
「エース」は、タロットのスモールカードの一番「最初」のカードだね。
そうです。
では「最初」とは何でしょう?
ええ!難しいこと言うね「最初」は「最初」でしょ。
では実際の人生で「最初」って思うのはどんな時ですか?
初めて会社に行く時とか、新しい趣味を始めるため道具をそろえたりとか、
でも、会社に行く前から生きてましたよね。
え!?う、うん、そうだけども。
では今回は「最初」を考えてみましょう~☆
「最初」を考える
たしかに「最初」って、考えてみると難しいな。
タロットをやる人はこういう言葉へのこだわりが大切なんです。運が良いとか、運が悪い、って占いでよく聞きますけど、具体的にどういうことか考えてみることは大切です。
占いは、最後は現実に当てはめないと意味が無いですからね。
「運が良い」は思った通りになる。「運が悪い」は思った通りにならない。
じゃあ、お付き合いしたい人と思い通りに交際出来たら、すぐに浮気された上に逆ギレされて暴力を振るわれて警察沙汰になっても思った通りにお付き合い出来たから「運が良い」ですよね。
え!それはいくら何でも「運が悪い」んじゃない?
でも、思った通りになりましたよね。
一瞬じゃん!!
じゃあ、どの位の時間があれば「運が良い」になりますか?
うーむ。
じゃあ「運が良い」のは結果が満足、ってことかな。
結果って、いつまでですか、いつまでチェックします?
えー、ちょっと難しいなー。
要するに「運が良い」なんて言葉は現実的ではない、ということですよ。未来の出来事を表現するのにふさわしい言葉ではありません。
タロットの占い師は、タロットを通して、どういう気持ちになるから、こう行動して、こういう結果になる、だから依頼者にとって「望ましい」と判断して「素晴らしいカード」と言うような表現をしているわけです。
依頼者の状況と願望を考えて、このカードの示す意味は鑑定の結果「望ましい」という表現を使うのであってラッキーなおめでたいカードというものがあるわけではありません。
「望ましい」を依頼者の方にわかりやすく「運がいい」「上手く行く」というわけです。
ラッキーなカードで有名な「宇宙(世界)」は?
簡単にいうと物質的に明確な最終結果が近い、ということです。当然、他のカードとの関係性が重要なのですが。
ですから、今まで頑張ってきた人にとっては、その「結果」が出るのですから多くの場合「望ましい」ということです。
何もせず、ただムダな時を過ごしていた人に待っているのは「やっぱりダメでした」という結果のみです。
ラッキーじゃないじゃん。
ラッキーなんて具体的意味の無いカードはタロットにはありません。あくまでも人の気持ち、考えなどを深く分析理解するものなのです。
言葉って難しいな。
そういう意味で「最初」を考えてみましょう。
おーそうだ、そんな話だった。
「エース」は「最初」、全ての源のイメージだね。
でも、現実的にいう「最初」とは何だろう?
大切なのは「エース」「大アルカナ」は「生命の樹」で一番上の「ケテル(王冠)」に対応する、ということです。
生命の樹についてはこちらを~☆
生命の樹 初級編 そもそも何に使うものなの! - かえるさんの星占いらぼらとりー
「エース」の特徴はホロスコープに直接対応していないことですよね。
ホロスコープに対応していないってことが難しいよね。無意識的で直感的に働くのが星座だから、それより根本的ってこと?
そうですね、面白いヒントとして「10」の「マルクト(王国)」があります。
ここには「コートカード」の「4枚の王女(従者)」が対応します。
最終結果的な意味の場所だよね、もっとも現実的で物質的なポイントだ。
「騎士(王)」や「女王」「王子(騎士)」がそれぞれ、
「騎士(王)」は「コクマー(叡智)」「2」
「女王」は「ビナー(理解)」「3」
「王子(騎士)」は「ティファレト(美)」「6」
に対応するわけです。(コートカードのカッコの中はウェイト版)
良く考えたら、最終ポイントである、「マルクト(王国)」の「10」に「女王」とか偉そうなカードが対応しても良い感じもするな。
そこが大切です。
トート版では「王女」と呼ばれますが、ウェイト版では「従者」や「王子」と呼ばれ、幼いイメージ、未熟なイメージのカードと考えます。
最終ポイントが、一番未熟なイメージ…。
最終結果や最終目的と言うような表現で示される目標は、達成するまでは「最終結果」と思いますが、実際にはそうではありません、途中経過であることが普通です。
達成した瞬間に何かが始まるってことかな!
そうですね、挫折、終了した時もそうです。目標の意味も変わり、欲求も変化して行きます。
しかし、それは達成の前、結果の前からすでに始まっているのです。
言いかえれば目標、結果にたどり着くことは、将来の何かを生み出すイメージなので「王女」と表現されるのです。
そしてウェイト版では、未熟さを強調し「従者」や「王子」と言う表現を使います。
ということは?
「エース」も、何かが始まる、根源的な種子を意味しますから、
何かが達成できたり、終わりが近づく時点で「種」は生まれるんだね!
そうです、ある意味で「ケテル(王冠)」と「マルクト(王国)」は重なっているイメージです。
始まりは終わりに近づくと生まれるんだ。
ですから、始まりは始まりと認識できないこともあり、ただの終わりに感じることもあるでしょう。
始まりだった、と気付くのはもっと後かもしれないんだね。
この辺は、単に本人が気付かない無意識というレベルじゃないんだね。
そうです、その意味で「大アルカナ」にも同じことが言えます。
人の認識っていうのは難しいな。
ですからその感じ方も、認識も人それぞれ違うわけです、終わりを始まりとしたいか、始まりを始まりとしたいか、上手く行きだしてからを始まりにしたいか、それは各自違いがあります。
しかし、本人の認識より深いところでタロットでは分析し理解するのです。
じゃあ「ケテル(王冠)」と「マルクト(王国)」は同じなの!
全く違います。「マルクト(王国)」は「永劫(審判)」「宇宙(世界)」「月(魚座のカード)」によって認識され「結果」という状況の変化に着目し、新たな道を示します。まさに「結果」です。
「ケテル(王冠)」からは「愚者」「魔術師」「女教皇」によって展開します。まさに本人が気付かない無意識レベルの物事の変化、展開を形作る基礎を流出します。
それは「ケテル(王冠)」「コクマー(叡智)」「ビナー(理解)」の「至高の三角形」を形成し物事に関する「基本認識」を成します。まさに「始まり」です。
じゃあ、全然違うんだね。
ですから、一致している、とも言えるのです。「ケテル(王冠)」と「マルクト(王国)」によって「生命の樹」は完全にレベル差を生じながら循環します。
難しい!
言葉で説明するには「言語」の限界がありますから、「タロット」や「ホロスコープ」を学ぶことで「直感的」に理解する必要があります。
そのために「生命の樹」があるのです。
やってりゃ、判るの?
キチンと勉強すると脳が理解してくれます。
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