夜空の「かに座」
こんにちは、かえるさんです。今回は実際の、かに座とそれにまつわる神話のお話を致します。ホロスコープで性格分析をするためにお役に立つお話です。
でも、かに座の神話は前に聞いたな、タロットの女教皇の時に。
前回は、さらりとですから、今回はもっときちんとお話します。
へー、とりあえず実際の、かに座は、冬から春くらいかな。
そうですね、2月から5月位ですかね、寒い時期から、暑くなり初めくらいです。
かに座は、背中の部分に、プレセペ星団と言うのがあって、ぼわっとなんかある、光ってるぞ、って感じです。
それを目印にしたらすぐ見つかるんだね。
いや、その方法だと見つけにくいです。
じゃあ、どうするの?
まず、ふたご座のポルックスを見つけます、一等星ですから、探しやすいです。
かに座じゃないじゃん。
そして黄道をたどっていくと、しし座のレグルスが見えます、一等星ですから、探しやすいです。
しし座じゃ、行き過ぎてんじゃん。
そうです、ってことは、その間に、あるはずだ!って、さっき言ったプレセペ星団を探してください。
とりあえず、目立たない星座なのは判ったよ。
3月下旬ごろに夜8時位の空に、おうし座、ふたご座、かに座、しし座、おとめ座などが見えます。
ポルックスのとなりには、明るいカストールがありますし、ポルックスの近くにはもうひとつ、一等星のこいぬ座のプロキオンもありますから、その辺です。
なるほど。とにかく目立たないことは良く判った。
「かに座」の神話
この話は、かに座には納得しにくいよね、ヘラクレス対ヒュドラの脇役の、カニさんの話だから。
まあ、カニさんは、命がけの勇気で星座になったから、隠れた主役とも言えるけど。
いや、いや、この話は、明らかに、カニさんが主役ですよ。むしろ、ヘラクレスとかヒュドラーの方が脇役です。
証拠にカニさんの名前は「カルキノス」です。
お、名前あるんだ、意外だな。
神々の王ゼウスと、その嫉妬深い妻ヘラ、この大変仲の悪い夫婦の話なのですが、
ゼウスは「直感(火)」「木星」と「いて座」の意味です。ですから、哲学、肯定的な考え、可能性を信じる力などを指します。
ヘラは「結婚」の女神ですから、すなわち「月」「かに座」も意味します。「土星」的でもあるので、挑戦などには否定的です。
ですから、自由さより、伝統やしきたり、危険を感じる直感などの、感情のどちらかと言えば否定的な部分が表現されています。無意識、感情を表します。
お話とかだと、なんか、ヘラが悪く見えるけど、善悪じゃなくて、そのバランスが大切なんだよね。努力もしないで自分の可能性を信じるのは愚かだし、頑張って努力しても、なんとなく思い切れなくて挑戦できないこともある。
人間は直感的に、やめておこうって考えやすいように脳が出来ているから、ゼウスが素晴しく感じる、という言い方も出来るよね。
で、ゼウスがヘラ以外の女性、アルクメーネーに産ませた子供が、ヘラクレスです。
やっぱりゼウスの方が悪い気がするけど、可能性を信じることが何かを生み出す、という比喩なんだよね。判っちゃいるけど、共感できないなぁ。
とにかくヘラクレスは有名な英雄だね。
ここで大切なのはヘラクレスは、ゼウスの子供、要するに占星術的には、ゼウスと同じ「直感(火)」「木星」や「いて座」的な意味を持っていると言うこと。
そのヘラクレスが、ヘラに狂気を吹き込まれ、気がおかしくなり自分の子供をあやめてしまう所から始まります。
あらま!英雄らしからないね。
これは、感情に流され、自分の可能性を否定してしまった、という意味ですね。可能性の否定の比喩、が自分の子供をあやめる、ということです。
実際に人間に例えると「やっぱり無理だわ」ってやつだね。
そしてアポロンの信託を受け、ヘラクレスは10の試練に立ち向かうことになったのです。結果的には12の試練になります。
アポロンは占星術的には「太陽」や「しし座」の意味です。要するに、実際の人間で言えば、後悔して、やっぱり立ち向かうことにした、ということです。
こうやって、神話を占星術的に考えると、なんとなくヘラクレスカッコイイ!とか思うのも実感がわくよ。
そしていくつかの試練を乗り越え、9つの首をもつヒュドラーとの対決です。この敵は後に、うみへび座になります。ですから「水」感情と、「蛇」知恵、「しし座」や「太陽」の否定的な面、憎しみや妬み、などを表します。
ですから、首をいくら切り落としても、また生えてくるしぶとさ、しつこさです。そして、口からは毒を吐きまくります。
なんか強いねぇ!!で、その戦いに出てくるのが、カニさん「カルキノス」だね。踏まれて死んで終わりだけど。
この「カルキノス」を送ったのは、ヘラと言うことになっています。まさに「かに座」の象徴ですね。
ちなみに、このカルキノス、兄弟である、ヒュドラーを助ける為、命がけで、ヘラクレスに攻撃したが、かわされ、踏み殺された、という話と、ヘラクレスが気付いたら、うっかり踏んで、もう死んでた。という話があります。
そりゃあ、ちょっとひどいな…。
いや、これは、夢中になって頑張ってたら、気付いたら自分の心のカラを破っていた、とも取れるでしょ。
あー「カルキノス」要するに自分の感情から見れば、勇気を持って、立ち向かったら、自分のカラを破れた、とも言えるし、人間(この場合ヘラクレス)の気持ちで言えば、一生懸命頑張ってたら、気付いたら、カラは破れてた、とも言えるのか。
神話は、たくさんの登場人物の話じゃなくて、一人の人間の心の葛藤の戦い、物語として読むと、占星術的な意味が判るんです。
だから、自分の思う通りにやりたいゼウスと、やっぱ危ないからやめておこう、のヘラはいつも憎しみあっているんです。
そして、可能性を求めれば、自分の知識や冒険心が活性化され、そこにゼウス的な哲学が混ざり、目標と言う子供が生まれると言うことです。
ゼウスは浮気して子供を作っている、って書いてあるから、変な話みたいだけど、そういうことなんだね。
そして、ヘラクレスはヒュドラーの首を切って、また生える前に、キズを炎で焼きます。これは「火」直感で「水」感情を抑えた、それによって、首が生えてこなくなった、と言うのは、強い決心、信じる力を意味します。
あー何度でも生えてくる首の意味は「でもなー、やっぱりなー、やめた方がいいかなー」って言う堂々めぐりだ!!それを「直感」決意で振り切ったのか。
そして、ヘラクレスは、最後に残ったヒュドラーの不死の首は、岩に埋めて、ヒュドラーに勝利します。そして、ヒュドラーは、うみへび座になります。
この、毒を吐き続ける不死身の海蛇は、言い換えれば、自分の弱気、弱音です。それに打ち勝ったことで星座になる、ということですね。
なるほどねぇ、でも、やっぱり「カルキノス」は主役じゃないでしょ。
そんなこと、みんな忘れてますから、しーっ!!
でも「木星」と「月」の心の葛藤をとっても良く表しているのは「カルキノス」でしょ。
まあね、そういうことにしておきますか。
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