こんにちは、にわとりさんです。今回はギリシャ神話の「アポロンの神託所」です。
アポロンの誕生のお話の時に、ピュトンと言う大蛇が出てきたのを覚えていますか。
ああ、アポロンのお母さんのレトの子供に倒される、って予言されてたから、生まれないように、レトを追い回してた大蛇だね。
お!じゃあ、アポロンとアルテミスが生まれちゃったからピンチじゃん。
じゃあ、大きくなる前にやっつけに行かなきゃ!
と言う訳で、今回はギリシャ神話の「アポロンの神託所」です。
大蛇ピュトン
しかし、先に動き出したのは、アポロンでした。
生まれたばかりなのに?!
生まれてすぐ、母に嫌がらせをしたピュトンを倒しに向かいました。
そりゃ、大蛇ピュトンも誤算だね。
そうですねちょっと早いですよね。
所でこの大蛇ピュトンは何者なの?
実は大地の女神ガイアの子供です。
あら、神様の子供だったの?
そして、デルポイの神託所を守護していました。
その神託所はガイアの娘「テーミス」が神託を授けていました。
その神託所にアポロンとアルテミスが来たんだね。
そうです、美術画などでは、この戦いにはヘラクレスやアテナも描かれていたりします。勢いで描いちゃった感じです。
そしてピュトンとアポロン達の戦いが始まります。
アポロン対ピュトン
と言う訳で、アポロンが勝ちました。
判ってたけど、なんかあっけないな。
じゃあ、やっつけて、どうなったの?
神託所を占領して、自分の神託所にしました。
アポロンは神託所なんているの?改装してお店でも出すの?
アポロンは予言の神でもあります。
へー、そうなの!
そして大蛇ピュトンを倒したのは、アポロンとアルテミスです。
そう言えばそうだね。
じゃあ、そういうことに神話の意味があるわけだね。
神話の意味を考える
まず、大地の神ガイアの子、大蛇ピュトンが何故「レト」から生まれる子供に倒されると予言されていたのか、と言うことです。
おー、そう言えばそうだね。
蛇は、常に知恵、悪知恵を意味します。
それが、大きい蛇なのか。
大きな知恵ですから、集団の知識も意味しますから、文化や常識なども意味します。
おー、なるほど。
それが倒されちゃうって、
アポロンとアルテミスですから「太陽」と「月」の誕生が原因で、古い考え方が変わる、ということですね。
と、言いますと?
これは、時代、と言うだけでなく、個人的な自我の目覚め、目標を持つことによる変化も意味します。
子供が、何となく生きている状態から、自分で目標や願望を持つことで、何かを学んだり、成長が始まりますね、そのイメージなんです。
それが「太陽」と「月」が同時に生まれて来て、大蛇ピュトンを殺す、と言う意味なのか。
もう1つの見方が、何かを思いついて挑戦したくて、考えると、不安や自信の無さがジャマをして、思いついてもやめてしまうものです。
それが、「木星」「射手座」的なゼウスとレトの子供を地上で産むことを「土星」「月」の現実的なヘラが禁じた、と言うことなんだね。
でも、ヘラもアルテミスも同じ「月」なのがピンと来ないよ。
ヘラの「月」は、ゼウスの「木星」に裏切られた、孤独で不安な月です、そして結果重視の「土星」的です。アルテミスの「月」はアポロンの「太陽」と一緒に生まれて来て力を合わせている「月」です。
おー!なるほど、「月」が良いとか悪いとか、そう言うことじゃないんだ。状況次第で変わるんだ。
じゃあ、アポロンとアルテミスの「太陽」と「月」が力を合わせたら、不安や自信の無さを超えられる、と言うことか!だから大蛇ピュトンを倒せるんだ。
だから、ゼウスとレトの子供に大蛇ピュトンが倒される、と予言されていたのか。
そうです、そして、アポロンとアルテミスによって、デルポイの神託所を守っていた大蛇ピュトンを倒し、女神テーミスに変わって、アポロンの神託所になります。
テーミスは「天秤座」に対応します。
「天秤座」だから論理や法律、決まり、言葉などから、「太陽」に変わるから自分の理想や願望に従うようになる、と言うことか。
いいことばかりでは無いことも意味しています、逆に言うと、論理的でない、結果重視でない姿勢、自分の考え、とも言えます。
たしかに。
そして「予言」と言う所に焦点を当ててみましょう。
テーミスは「天秤座」に対応しますから、論理や法、言葉によって考えるので、「こうだから、ああなる」が判りますよね、そういう「予言」です。
アポロンは「太陽」に対応しますから、理想や願望による「予言」です。
理想と願望による「予言」?
目標を立てて実現する、有言実行的な意味ですよ。
あー、目標を立てて、実現する、と言う意味の予言か!
「太陽」的でしょ。
なるほど、ただ、それだと現実には途中で挫折しちゃうかもね。
まあ、実際には良くあることです、上手く行かなければ「月」が不安を訴えだしますからね。「土星」も嫌がります、ヘラの怒りですね。
まあ、絶対上手く行かないことに頑張ってもムダって言えばムダですからね、ただ、実際は訓練をすれば出来ること、訓練しなければ出来ないことを訓練しないのなら、それも、まるっきり時間のムダですからね。
そして「常識」と言う大蛇ピュトンは「常識」ですから、間違っているとは限りませんからね。
たしかに、常識に逆らう、当たり前に逆らう部分も「太陽」にはあるね。
ま、だからギリシャ神話のイカロスの様に「太陽」に近づきすぎて墜落するような話もありますし。
「常識」に逆らうには「常識」を超えた努力が必要ですからね。
そう考えると「太陽」も難しいね。
「太陽」に振り回されて、何も残らない、と言うことも人生には良くありますからね。
世間じゃ、夢と理想を追いかけて、自分らしく生きよう、なんて言うけども、
ま、自己責任ですからね。
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