秋の星座「おひつじ座」
こんにちは、かえるさんです。今回は、実際の、おひつじ座とそれにまつわる神話についてのお話をします。星座占い、ホロスコープで性格を分析したり、深く楽しむためにもぜひごらん下さい。
実際の、と言うことは、空にある、おひつじ座だね。実際の星座は気にしてみたこと無いな。おひつじ座は、春に見えるのかな。
実際の星座では、おひつじ座は、秋の星座です。
秋なんだ、そういえば、実際の星座は、占いの星座とは、少しづつずれている、って言ってたね。
そうなんです。ですから、白羊宮など「宮」と言う、そういうズレを修正したシステムで星座占いは行っているので、毎年きちんと春は、おひつじ座で始まるんです。
ところで、秋の星座、って、おおざっぱだね。
秋から冬に見つけやすいですよ。
え、秋から冬?長くない?そんなにずっと見えるの?
クリスマス頃の、夜8時ごろに空を見れば、だいたい、みずがめ座、うお座、おひつじ座、おうし座なんかが見えますかね。
そんなにたくさん見えるんだ!、ひと月ずつじゃないんだね。
そうなんです。うお座の所に春分点、おひつじ座の頭の近くに、さんかく座があります。
さんかく座、聞いたことあるな。おひつじ座の頭って、イラストの、四つの星が、おひつじ座でしょ、イラストの通りの頭の所だね。
そうです。そして、おひつじ座の左側に、おうし座があります。そこに有名な、プレアデス星団、「昴(すばる)」があります。
おー「昴」!有名な星団だね。
あと、おひつじ座と、うお座の近くには、くじら座があります。うお座と、くじら座が、同じくらいの大きさなので変な感じもしますが、こだわっちゃいけません。
古代バビロニアでは、おひつじは「農夫」だったそうです、うお座の所が農地と考えたようです。
ぜんぜん違ってたんだ。
いや、これは、占い的にも重要ですが、意味は一緒です。
一緒!?どこが!!??
おひつじ座は占いでも、大変パワフルだが考えなく感情的になったり怒りをコントロールできないと、間違った方向に流されたり、扇動されやすかったりします。
だから、聖書や神話などでも、未熟な羊、子羊は、生贄にされ(生まれ変わって成長すると言う意味)てこそ、神から守られると言う話は大変多いのです。子羊の生き血を入り口に塗れば、厄災から守られる話などです。
素晴しいパワーだけど、良く考えて使わないといけないってことか。
それは、すなわち「農夫」「労働者」「庶民」と同じ意味なのです。
あー、マスコミに踊らされたりすることに気をつけなさい。ってことか。そういううかつさを諌めているんだね。
正しく使えば、素晴しい力なんだ、ということを心に置いておいて欲しいですね。
「おひつじ座」の神話
おひつじ座の神話か、知らないな。
この話は実に深い意味があるのです。神々の王である、ゼウスのお話です。
テュポーン:(テュポン、テュフォンなど、色々な呼び方がある)怪物の王、大変巨大で強力な怪物、腿から下は大蛇、肩からも無数の蛇が生えている、翼を持つ絵もある。「蛇」というモチーフには、知恵、悪知恵、欲望など、しし座な意味があります。このような怪物の場合、その否定的な面を意味します。
ゼウス達、神々が数々の敵を倒して、調子に乗っていた時のことです。
調子に乗ってる、って神様なのに。
そこにテュポーンが、襲ってきました、もう神々は大慌てです!各々、動物などに変身して、一目散に逃げ出しました。
逃げちゃった!!マジで!!
この時に、動物に変身した神々の多くがエジプトのほうに逃げたため、エジプト神は動物の姿をした神様が多いなんて話もあるそうです。
テュポーン怖いんだね。
そして、その時ゼウスは、おひつじの姿になって逃げたのです、それが後に「おひつじ座」となったのです。
なんでやねん!!!そんなん星座にするなや!!!
これには、大変深い理由があるのです。
その後も、ゼウスとテュポーンの宇宙を揺るがす戦いは続き、ゼウスは雷で戦いテュポーンを追い詰めたのですが、結局、テュポーンがゼウスの両手、両足の腱を切断し、雷の武器を取り上げ、洞窟に閉じ込めてしまいました。
なにそれ!!スゴイ展開じゃん!!
しかし、ヘルメスとパーンが、ゼウスを助け出し、再び争いは始まり激化しました。ゼウスは再びテュポーンを追い詰めたのですが、テュポーンは、運命の女神、モイラを脅し、願いが叶うと言う「勝利の実」を、奪い取りそれを食べたとたん、著しく弱って、ゼウスに倒されて封印されました。
勝利の実を食べたのに!!
実は、望みのかなわぬ「無情の実」だったのです。
なんだ!そんなことか!!
この話で重要なのはゼウスがなぜ逃げた時の自分「おひつじ」を星座にしたかです。
そうだよ!そうだよ!
ハッキリ言って人生を振り返って考えれば勝ったことなんて、過ぎたらたいしたこと無いです、油断していた自分、調子に乗っていたから、神々は逃げなくてはいけなくなったのです。ここを忘れては進歩はありません。
ですから、重要なのは、気を引き締めて、いつも油断しないことの大切さを忘れない為に、最初の星座を「おひつじ座」にしたと言うことです。
うーむ、なっとくだね。日本の徳川家康も武田信玄に負けたことを忘れないためのいましめに負けたときの絵を飾ってたな。
それにしてもテュポーンは強かったね、神々も危なかった。
ギリシア神話の神々は、人間の考え方、性格を擬人化したものです。そう考えると、神々が逃げ出す、と言うのは、テュポーンは、精神的、肉体的に辛いこと、トラブルを意味します、そういうことがあると人と言うものは身に付けた知恵を役に立てず、慌ててしまいますね。
あー、そうして、事実を見るんじゃなくて、もうダメだ!!って思っちゃう!
しかも、テュポーンは大変巨大で世界を覆うほどだ、と書いてあります、この「世界」は、個人、人間の心、認識範囲全て、と言うことです、タロットカードの「宇宙」「世界」等がこの意味です。
ああー、恐怖や、トラブルは、心の中で大きくなって他のことは考えられなくなってしまうよね。
そして、そういうトラブルは、有頂天になっていたりして調子に乗っている時に訪れるものだということを良くあらわした話なのです。
しかも、ゼウスの大ピンチを救ったのは、ヘルメスとパーンです。これはヘルメスは、情報、知識を意味し、パーンは、やぎ座をあらわしますから目標を決めて、コツコツと頑張ること「結果」を目指すことを意味します。
あー!!ピンチから立ち直るのに必要なことだね。情報集めと努力!!
で、テュポーンは勝利の実と間違って、無常の実を食べて負けちゃったんだね。
これは、願いをかなえる勝利と、決して願いの叶わないことが似ている、と言う意味でもあります。頑張り方を間違ったり、勘違いをしてしまうことを意味します。
どんなに良く考えたようでも、わずかな見落としで、勝利は遠ざかってしまうものです。タロットカードの「運命」の車輪に張り付く怪物にもテュポーンはよく描かれます。これは、誰の人生にも繰り返し訪れるものだと言う意味です。
神話って言うのは、深いねぇ~☆ そういえばさ「おひつじ」と言えば、アルゴノーツ号の英雄イアーソンのお話が有名で、その秘宝、黄金の羊毛皮(ゴールデンフリース)のお話なのかと思ったよ。
黄金の羊毛皮の方を「おひつじ座」のエピソードとして取り上げる人も多くいます。そして、その要素は大変強く、重要なので問題は無いと思います。
あー、この記事の一番上のイラストみたいな、実際の星座にイラスト重ねたやつか。確かに、走ってるイラストも多いな。逃げているのか。
でも、こういう読み方ってあんまり聞いたこと無かったよ。
これは、タロットを勉強している人には判る読み方です。西洋占星術でホロスコープを使って性格分析をするのに大変役に立つ知識ですから、ぜひタロットも楽しんでいただきたいですね。
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