こんにちは、かえるさんです。今回は、本物のやぎ座のお話と、それにまつわる神話のお話です。星座の意味をしっかりつかむことは、ホロスコープで性格分析するのにとっても役に立ちますので、ぜひごらん下さい。
やぎ座は秋の星座です、9月から11月ごろに見えます。
目立つ要素が全く無いので、探すのがちょっと難しいかもしれません。
一等星どころか、二等星も無いんだね。
そうですね。
じゃあ、いて座と、みずがめ座で探すの?
それでもいいですが、天の赤道の、わし座のアルタイルと、みなみのうお座と言うのがありまして、そこにフォマルホウトが両方一等星です。ほぼ、みずがめ座にくっついてる星座ですが。
アルタイルとフォマルホウトをつなぐと、中心のあたりに、やぎ座があります。
いて座から天の川を、たどってアルタイルを見つけて、南東に行くと、フォマルホウトがあるから、その中心くらいか、見つけにくいな。
そうです、9月下旬の夜8時ごろに空を見れば、だいたい、いて座、やぎ座、みずがめ座などが見えます。
「やぎ座」の神話
やぎ座ってさ、イラストを見ると山羊じゃないよね、なんか下半身が魚みたい。
そうですよね、上半身が山羊で下半身が魚なんです。
おひつじ座のときのテュポーンって覚えています?
あー、神々が逃げ回った恐怖の怪物だね。
あの時の、話の「牧神パーン」の姿なんです。
牧神パーンって、王様の耳はロバの耳の時に出てきた、アポロンと音楽を競い合ったパーンだね。
そうです、アポロンは心の声、パーンは結果主義を意味しています。そして、ただ一人強欲な、ミダス王のみがパーンの音楽を素晴らしいと言って、耳をロバにされたのですが、心を入れ替えて元の耳に戻してもらう話です。
ということは、パーンは結果主義の象徴だ、たしかに、やぎ座はそうだよね。でも、なんで、山羊と魚の姿なの?
テュポーンの話であったように、テュポーンが襲ってきた時に、パーンも驚き、山羊になって逃げ出しました、そして川があったので、魚に変身したのですが、慌てていて半分だけ魚になったのです。
パーンは、突然、人々を恐怖に陥れることから、Panic パニックの語源となっています。その意味で、この時もパニックになっていると言えるでしょう。
じゃあ、パニックになって半分半分なのか。
そんなん、星座にしなくていいでしょ!!
と、言うのが一般的な神話のお話ですが、もちろんキチンと意味はあるわけです。
神話の意味
牧神パーンは、妖精を追い回したり、のんきに遊んだり、みんなにバカにされていたりして、やぎ座のイメージとちょっと違うかもしれません。見た目も山羊と人が混ざっていますし。
しかも、今回の神話は逃走中だもんね。しかも、変身も不完全で。
パーンはだいたい、こんな感じなんですが、親はヘルメスと言われています。
じゃあ「水星」に深い関係があるのか。
そうです、コミュニケーションが発展していき、やがて社会が出来ます、そこで上を目指すのが、やぎ座です。
「風」の論理、言葉から「地」の結果、形が生まれていくんだね。
パーンはヘルメスから生まれていますので、好奇心で行動します、しかし好奇心でなんとなく行動しているうちは結果に結びつきませんね。実際、やぎ座100%の人はいませんから、色々気が散ることもあるでしょう。
そして、やぎ座は目標を見つけると、そこに向かってコツコツ頑張り始めます。これは、すごいことです。誰にでも出来ることではありませんね。
え!まさか、パーンが変わった姿なのは、そのマジメさを表しているの!!
そうです、わき目もふらず目標に直線で向かう姿は、まさに獣人間です。
実際、お金を貯める為に、友人づきあいを切ったり、趣味を全部辞めたり、目標を達成する為に体を壊したり、大げさな例だと「産地偽装」や「リコール隠し事件」などは、やぎ座的な事件と言えます。
目標至上主義か。なるほど。
そして、パーンの話には良く妖精が出てきて、それをパーンが追いかけるのですが、妖精たちは逃げ回ったり、パーンをバカにしたりします。
でも、目標に向かって頑張るのはいいことでしょ。
でも、結果だけじゃ、ダメでしょ。実際には、その方法や気持ちも大切でしょ。あと、やぎ座は礼儀正しくとも、空気が上手に読めない所があります、そういう、ちぐはぐさも山羊人間のような姿に現れています。
バランスが大切だね。頑張るのも、感情も。
で、やぎ座のイラストを見てください。
山羊と魚!!!努力の山羊と、感情を感じ取る、魚か!
そして、山羊は高山にもいますし、そして魚は海底にもいます、そこから、世界を支配、征服する力も意味します。
じゃあ、半分半分でいいんだ!
本当に結果に最短距離でたどりつく為には直線ではダメなんですね。
感情を上手く取り入れてこそ、パーンはやぎ座になれたのか。
そして、パーンとパニックについては、パニックや突然の恐怖感と言うものは、将来を心配して起こるものです。
例えばなんだろう?
例えば「銀行の取り付け騒ぎ」ですね。
あー、本当か判らないけど、みんなパニックになるね。聞いた情報の意味を考えずに大騒ぎしちゃう。
山羊、と言う生き物は、羊より乾燥や粗食など苛酷な環境に強い、羊と違って植物の種や芽まで食べた後には皮も根も食べつくしてしまうので、森林を破壊する恐れがあります。
なんか、環境を破壊する人類に似ているね。そういうところが、やぎ座らしさでもあるのか。羊はそこまで過酷さに強くないけど、根絶やしにしたりしない、って言うのも特徴が出てるね。だから、やぎ座は「タロット」で「悪魔」なのか。
そして、ギリシア語で「パン」は、全て、と言う意味もあります、そこから「パーン」は、全ての創造者、全ての神の神などとも言われます。
やぎ座のマジメさを、長所としても、短所としても考えるために役に立つ話なんだね。
やぎ座の空気を読まない強さと、その滑稽さを表すのに、牧神パーンは、ぴったりの神様なんですね。
でも、やぎ座は人目を気にしてるよね。
いや、実際には「自分の心の中の他人の目」を気にしてるだけです。他人のことなんてみんなそんなに気にしませんから。
そういうのも、パーンの姿に表れているのか。
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