こんにちは、にわとりさんです。今回はギリシャ神話の「アポロンの恋」のお話です。
アポロンはホロスコープの「太陽」とも対応するから、アポロンのお話から「太陽」のイメージをふくらませたいね。
そういうことです。
では、今回は「アポロンの恋」のお話です~☆
「ダフネ」
このお話はとっても有名で、一番最初のオペラの題材にもなりました。
ほぉ、そうなんだ、いつなの?
1597年ごろのイタリアです。ヤコポ・ペーリが作りました、ただ、現在では作品は残っていません。
ちなみに残っているもので一番古いオペラは、モンテベルディの「オルフェオ」です。
オルフェオも神話の人だね。
神話は話が判りやすいですからね。ストーリーが理解しにくいと感情移入できませんから。
で「ダフネ」はどんな話なの?
恋のキューピットとしての「エロス」(原初の力、大地の女神ガイアと同格のエロスとはまったく別です)とアポロンが一緒にいました。
すると、アポロンが「そんな小さい弓がなんの役に立つんだい?」と、エロスをバカにしました。
エロスは大変、怒ってアポロンを困らせることにしました、そしてアポロンを、恋をする金の矢を射て、相手を嫌いになる銀の矢を、妖精のダフネーに射ました。
おお!それはきついね。
その時からアポロンはダフネに激しく求愛しました、そしてダフネは逃げ続けました、しかし、アポロンは追いかけ続け、ついにダフネを捕まえる瞬間に、
ダフネは、父親の河の神に頼んで、自分を月桂樹に変えてもらいました。
木になっちゃったの?
なっちゃいました。
それ以降、アポロは愛の証として月桂樹を身に付けるようになりました。
なるほどね、良い話や。
その後、アポロンはダフネの姉妹のキュレーネと恋をしてアリスタイオスが生まれました。
なんや!そのオチは!全然良い話じゃなかった!
「コロニス」
アポロンはコロニスと相思相愛で、二人は深く愛し合っていました。
平和なスタートだ。
しかし、アポロンは、忙しくてコロニスに会いに行くヒマが無かったので、メッセンジャーの白いカラスが、コロニスに愛を伝えていました。
今で言うLINEかな。
しかし、会うヒマがなかったせいなのか、コロニスは他の男性と結婚してしまいました。
あらー、残念。
怒ったアポロンは、コロニスとその男を射殺しました。
えー!恋愛物語の枠を超えてるよー!!アポロンも放っておいたくせに!
で、射殺してみると、アポロンも冷静になり後悔しました。
射殺はまずいでしょ、頭悪いな。
そして、コロニスのお腹に宿った、自分の子供アスクレピオスを、賢者として名高い「ケイロン」に託したので、アスクレピオスは医術の神となりました。
なんか、アポロン恋愛で悩むタイプだね。
そして、白かったカラスは、アポロンに「お前はずっと喪に服せ!!」と八つ当たりをされて、真っ黒になりました。
カラスは今も黒いじゃん!!黒いからたくさんいると余計に怖いんだよ!アポロンのせいなのか!!
「カサンドラ」
アポロンは、トロイアの王女カサンドラに恋をしました。
お!トロイの木馬のトロイアだ、映画で見た。
アポロンは、カサンドラに恋人になってくれたら、予言能力を授けると約束をして、カサンドラに予言能力を授けました。
そうすると、カサンドラには、すぐに自分に飽きてしまうアポロンが見えました。
おおぉ、それはきついね。
そして、カサンドラは、アポロンを避けるようになったので、アポロンは怒って、カサンドラにツバを吐きかけて「誰もお前の言うことを信じないようにしてやる!」と言って去りました。
予言能力を取り上げればいいじゃん。ツバって無いでしょ、ツバって。
あ!このカサンドラって、トロイの木馬は危険だからもらっちゃダメ、って言ったのに信じてもらえなかった人だよね!
そうです。
誰も信じてくれなかったんだね。
神話の意味を考える
アポロンは美青年設定だけど、恋には縁が無いね。
そうですね、ちょっと行動が極端ですよね。
まず、ダフネの話ですが、まず「太陽」は自己表現、自己実現を意味します、その意味で、恋愛と言うものにハマった時は、夢中になってしまいやすい、と言う意味でもあります。
そして、相手を追いかけることに夢中になりやすい、とも言えます。
なるほど、でも、奥手な人もいるよ。
そう言う人の場合、実際に追いかけなくても、思う時間が長い、行動したいけど出来ない、と言う形など、も有り得ますね、夢中になるという意味では同じです。
追っかけたら、ダフネは木になっちゃったけど、追いかけちゃダメ、ってこと?
そうではありません、むしろ「太陽」は自己実現の星ですから、追いかけている間が充実しているとも言えます。
「太陽」だけ、非日常を追いかけるだけ、の恋なら、捕まえた所で終わり、と言うことです。
あー!、追いかけて、くっつくと終わり、また追いかけてくっつくと終わり、って人の恋か。
捕まえたら、終わり、なるほどね。
これは、最初にエロスをバカにした所から読み取れるのですが、アポロンは「太陽」だけのことを考えて、「ホロスコープ」の他の気持ち(惑星)を軽視した、その瞬間の考えだけで生きていることを意味します。
そして、追いかけるのが楽しい、と言うだけの恋愛の末路を示していると言えますね。
最初から相手が好きなのではなかった、相手そのものではなく、何かを追いかけたかっただけ、それが捕まえてみたら木だった、と言うことですね。
なるほど。
コロニスのお話は?
「太陽」を欺くことは出来ません。
人は、自分の「太陽」を満たしたいと思いますが、上手く行かないと「太陽」の目標を諦めます、しかし、他の何かで太陽を満たすことは出来ないのです。
「太陽」であるアポロンを欺いて、必要になるのは「癒し」です、ですから、アポロンの子供アスクレピオスは医療の神となったのです。
でも、アポロンも悪いでしょ。放っておいたんだから。
でも、これは1人の人間の葛藤も意味します。
アポロンは、放っておいたけど、カラスのメッセンジャーは来ていた、ってカラスの声は「太陽」の声なのか!コロニスは「太陽」を無視して他の人とくっついたんだね。
そうです、そして、それを無視してコロニスはアポロンに射殺されてしまったのです。
うーん、でも、神話で「死」は成長も意味するんでしょ?
そうです、ですから放っておくことで「太陽」が攻撃してきたのです、要するにヤケになったり、イライラするような、無気力になるような状態です。
それを続けたら、癒しを手に入れなければ生きていけないですね。それは自分や他人に対しての優しさとも言えます。
人は、苦労や失敗から優しさを手に入れるものです。
あー、それ判るわ。
カサンドラのお話は?
「太陽」と言う自己実現、何かを達成したい、と言う欲求のみの恋の行く末は、冷めて終わる、と言うことを意味しています。
そして同時に「太陽」をあざむくことは、自分を信じられなくなる行為と言う意味でもあります。
え、でも、「太陽」だけで恋をしても続かないって、
自分と言う人間の調和が必要です、「太陽」は強力で影響が強いですが、他の惑星や星座もとても大切です。
そして「太陽」と言う目標を捨てた人間は、自分に何かが出来る、と言う強い気持ちを持てなくなります。
それは、誰も信じてくれない、と言うことなのです。
なるほど、納得。
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