世界の根源、始まり「アルケー」
こんにちは、かえるさんです。今回は「世界の根源、はじまり」についてです。
それ、占い、とかホロスコープと関係ある?
もちろんです。話は、古代ギリシャ、紀元前500年より前にさかのぼります。哲学者たちは「アルケーとは何か?」と言う論争をしていました、この場合の「アルケー」とは「世界の根源、はじまり」のことです。
あー物理の授業で習ったな、誰かが言ってたよね、世界の根源は「水」である。意味判らないけど。昔の人は、何も判らなかったけど、それなりに何でも神、じゃなくて別の何かがある、って考え出したんだ、こうして科学的思考が始まったんだ、って教わった。
古代ギリシャの哲学者、タレスですね。全ての根源は「水」であり、それゆえに「地」も「水」の上にある。
でも、昔の人ってそんなにバカだったのかな?「水」見て、これが全部の根源だ、って確証するほどバカだったのかな、数学とか論理を見ていると、そんなにバカだったとも思えないんだよね。
じゃあ「水」を「感情」って読んだらどうでしょう。
あ!これで占いの話か!なるほどね。
タレスの主張は占い師が素直に読むと「感情」が全ての根源で「感情」があるからこそ「地」(感覚)に意味がある、触った、という「感覚」さえ「感情」があって初めて認識される。という意味だと思います。
そうか「世界の根源」って言うから、ビッグバンの原因とか原子って考えると昔の人は、変なこと言う、って思うけど、そう読むと言いたいことは判るな。
ノストラダムス
人は自分の知っている範囲にムリに話を押し込もうとします、特に学者さんはそうでしょうね。ノストラダムスの予言の時も、世界が滅ぶ、って騒いでましたものね。
あー騒いでたね。え、アレ、はずれちゃったんじゃないの?
世界を地球とか、人類みたいな意味に思い込んでいましたからね。もしそういう意味なら、その予言で終わるはずでしょ、でもノストラダムスの予言には続きがあるんですよ。
けっこうマジメに一部の学者さんとかも騒いでたよね、気づかなかったのかな。
人は知識によってのみ思考することは出来ません「滅ぶぞ!」って騒ぎたい気持ちが先立ってしまえば、知識は意味を成しません。
ごくカンタンに言えば999の時って聞けば占い師は、破滅の寸前って読みますが、神話や占い、などの「死亡」は「生まれ変わり」=「成長」と言う意味もあります。
数字であっても、年月日時とは限らないんだ。
話が逸れましたね、話を元に戻します。
アナクシマンドロス
アナクシマンドロスは「アルケー」を、限りないものである、と言いました「水」では無い、と言いたかったのでしょう。
根源は何だろう?、に対して、限りないものである、は、回答なのかな、問題自体を拒否した、とも言えるような。
そうかもしれません、でも、全てのものは、対比で存在しえる、という考え方だったような印象を受けます。
たとえば、つるつる、が生まれるには、つるつるじゃないものが必要ですし、論理が生まれるには、非論理が無くてはいけません。
ああ、対比、違うものがあるからこそ、ある、と思うのか。
アナクシメネス
アナクシメネスは「アルケー」を「空気」である、人の息、の様な意味です。Airと聞いて我々占い師が最初に思うのは「風」ですね、占いでの「風」はWindではなくAirですから。
「風」は、吹く風じゃなくて、空気なんだ。
アナクシメネスは、全てのものは「空気」から生まれ、空気の濃さにより、その形を変えていく「空気」は薄くなると熱が上がっていき、やがて「火」となる。空気は濃くなっていくと「水」になる、そしてさらに濃くなっていくと土などが生まれる。
なんか、子供の詩みたいだね判らないけど。占い的に読むと?
全てのものは「論理(風)」=「言葉」より生まれる、「論理」が薄まると、「直感」が生まれる、「論理」が濃くなると、蓄積された情報により「感情」が生まれる、そして「直感」→「論理」→「感情」→によって、それを濃くしていけば「感覚、物質(地)」が生まれる。
「論理」が薄まって「直感」の「火」、これは判る。
「論理」が濃くなって「感情」?
占い的には、Air=風=論理=言葉 なので、論理による区分によって、情報が増える、多いとか少ないとか、好き、とか、憎いとか、ひいきとか。みんな情報の蓄積でしょ。これは「感情」です。
それがさらに進むと「地(感覚)」って?
論理による蓄積情報を感情が受け入れて、世界に納得しているからこそ、物質を疑わないんです。よっぽどの科学、物理好きでもない限り、物質は、原子の塊だ、とは日ごろは思いません。空気でさえ原子の塊なのですから。
感覚は、カンタンに言えば、原子同士が影響しあって、電気やホルモンの情報に変換され、脳で受信されて初めて実感があります、この実感は、習慣や体験、知識、常識により支えられているものですね。
感覚を、心から実感するには、論理と言う情報、その蓄積がもと、この情報の蓄積が「感情」だから「水」、ここに目をつけたのがタレスってことだ。
で、アナクシメネスは、その前に、言葉、分類だって、思った、と言えますね。
ヘラクレイトス「万物は流転する」
ヘラクレイトスは「アルケー」を「火」と言いました。
「火」は「直感」か。
そうですね、「直感」は、たくさんの当たり前を作るのに必要ですからね、「直感」は、現実の空気も我々の人体も同じ原子だ、とは思わないで、当たり前のように、自分を確信させてくれますからね。
疑うことなく、とにかくそう思う、ってことか。
そして、ヘラクレイトスは「火」が「水」に変化し「土」にもなる、この変化は、逆にも起きる、そしてそれは「火」の薄い、濃いによって起こるものである。そして、それらを調和するものが「ロゴス」(「風」)である。
?
結局さまざまなものや気持ちも名前を付けられて固定されていく、良いものか、そうでないか、も感情や直感によって大きく変わります。
そして、全てのものは、直感で見出され言葉で名づけられ、情報として蓄積し、感情を作っていくのか。
オペラや新約聖書
「火」や「水」が出てきて、意味が判りにくいものは、他にも、新約聖書があります、ヨハネは「水」で洗礼し、イエスは「火」で洗礼する。
当然、新約聖書だからイエスが一番、善なんでしょ。
ヨハネは「感情」=蓄積情報にこだわります、人種や、その人の職業などで差別します。しかし、イエスは、卑しいとされる職業の人でも差別はしません。人はみんな平等である、同じである、という、こだわりの無い直感に従います。
そうか、人種差別は感情論だものね。その点で考えれば、感情を乗り越えて、みんな平等である、という考えは立派だね。
オペラ「サロメ」はこのヨハネ(ヨカナーン)が題材ですが、彼は感情に従い、こだわって最後は命を失ってしまいます。
もちろん、ヨハネは偉大な人物として描かれていますが、イエスを越える人物ではなかった、ということですね。感情の間違った使い方をした、という面で人の弱さを表現しています。
オペラ「魔笛」の最後にも「火」の試練や「水」の試練と言う言葉が出てきますが「四要素」的な考え方で見ると、判りやすいですね。音楽の専門家の方は、わけの判らない幼稚な話という人も多いらしいです。
人は自分が判らないと、相手がバカだ、ってことにしたくなるものなんだね。
今回は、そこを一番理解して考えていただきたいですね。占いを使って性格を分析研究する上でとても大切なことです。
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