こんにちは、かえるさんです、今回は生命の樹、中央の柱です。
中央の柱?、上の図で真ん中の赤い線の所かな。
その通りです。人間の目標や、考え方を意味する重要な柱ですから、この柱を理解することで、その他の概念をしっかりつかめます。
専門知識でしょ?
まあ、どちらかと言えばそうです。タロットには必須ですが、西洋占星術にも、ものすごく役に立つ知識です。というか、似たような意味の言葉をくっきり分類する技術ですから、占いと無関係に役に立ちます。
占い師は、言語能力が重要なの?
依頼主が、自分の言っている言葉の意味をどの位理解して喋っているか、とか、理解させる為にどう言えば良いかなどを考えるのにも役立ちますし、
星座構成もわかっていれば、何が理解しにくいか、なども判りますよね。
占いが、そういう面で何が一番役に立つの?
やっぱり、自分を調べてみると、世間の当たり前だと思っていたことが、単に自分の当たり前だと判ることですね、人ってこんなに違うんだ、って。
一般の方には興味本位で、占い師って占いの内容の文章をこういう知識をもとに書いているんだな、って雰囲気さえ判ってもらえばいいです。タロット初学者は避けて通れない基礎知識ですからぜひ読んでください。
「中央の柱」
生命の樹
これが生命の樹で、赤線部分が、中央の柱です。
カンタンに言うと?
「1」のケテル、最初の顕現から、「6」のティファレト、カンタンに言えば、目標、理想です、そこを通って、「9」のイェソド、霊的基盤、まあカンタンに言えば、妄想、想像のエリアです。そして「10」のマルクト、現実、実現の流れです。
この流れを考えることで、そのポイントを深く考えるんだ、めんどくさいな。
数字の入った丸を「セフィラ(複数形はセフィロト)」と言うのですが、そこをつなぐ赤線も意味があります、タロットカードの大アルカナ、一枚一枚が当てはまります。
更に、めんどくさいな。
でも、タロットカードが当てはまりますから、逆にタロットの知識をそこに当てはめれば、つながっているセフィラ(複数形はセフィロト)の意味が判りやすくなりますから、クロスワードパズルみたいなものですよ。
で、タロットカードが当てはまると言うことは、タロットの大アルカナは、「星座」「四要素」「惑星」の意味が当てられていますから、勉強になります。
一つ一つの意味が広いんだよな。
おひつじ座=怒りっぽい、なんて占いじゃ実用性が無いでしょ、だって落ち着いたおひつじ座の人もいくらでも居ますからね。星座の持つ特性の根本を見ることで始めて様々な状況で実用的な占いが出来ますから。
じゃあ、とにかく今回は「中央の柱」をみていくんだね。
人の目標、理想をターゲットに考えていきましょう。
王国 マルクト
「10」のマルクトは、王国と呼ばれるセフィラ(複数形はセフィロト)で、現実、実現後、のイメージです。
上からじゃないの?
実感したことのある下から始めないと判りませんって。
ここは、タロットのスモールカードの4枚の10と、円盤、又は金貨を表します。人の感覚で言うと、物質的利益や獲得、実現を意味します。
心理的なものより、物理的な誰にでも判る感じだ。
そしてこの「10」と「9」をつなぐのは、タロットの「宇宙」です。「世界」とも呼ばれています。「10」と「7」をつないでいるのは「月」うお座のカードです。要するに「10」の現実を上昇させて「7」の勝利につなげているのは、想像の世界だ、と言うことです。
人間の頭の中のイメージの世界だね。
そんなもんで喜べるのは人間だけですからね、動物は変なプライドとか無いでしょ。それは生きるのには全く不要だからです。
「8」の栄光と「10」をつなぐのは、タロットの「永劫」です「最後の審判」とも呼ばれます。四要素の「火」直感のカードです。
栄光と現実をつなげているのは、直感、要するに栄光って直感的なものでしょ。
なんとなく、とか、とにかくスゴイ!!とか一瞬で思うものが直感か。
そうです、そして「8」は水星の意味がありますから、情報、知識に関係します。
情報、知識に基づいている直感的ものが栄光なんだね。
そうです、不利な状態から勝ったりするとスゴイって思いますもんね。この場合、不利な状態と言うもの自体が情報ですね。
こうしてみると現実だ、と思っているものも、個人の直感や情報、記憶、知識によって、違うものに見えるってことだ。
基盤 ネツァク
「9」の基盤、は人間が現実から読み取る情報の形をつかむ知識や器官のイメージです。
??現実とは違うの??
そもそも、我々人間は、聞こえる周波数も、見える周波数も限られているでしょ、そして、太陽光など、自然光がなければ、また物は違って見えるし、そういう限られた感覚で現実をみんな判る気になっているから、想像や幻想で記憶を修正したりする、そういうのが霊的基盤ネツァクと言えます。
現実だけど、自分が理解できる現実、それがあるから逆に現実を直接理解することは出来ないのか。
そうです。そしてこの「9」と「6」をつなげているのが、いて座のタロットカード「技」、「節制」とも呼ばれます。早い話が哲学のカードです。
「9」から哲学で上昇すると、「6」の目標、理想にたどり着くんだね。
人は見えていても見たいものしか見えなくなるでしょ、見えていても興味ないものは認識できないし記憶することも出来ないですよね、その制限を無意識的に行いますよね。まあ、そういう価値観、知識に基づいた人間の省エネシステムも含みます。
美 ティファレト
「6」美、目標や理想を示します。惑星で言うと「太陽」です、星占いの星座はここに当たります、この目標や理想が、星占いの星座の形になります。「9」の真上ですから、霊的基盤を通す前の純粋な理想と言えます。
ここの理想を、「10」の現実におろすには哲学と「9」の霊的基盤を通るんだね。
でも、その「9」と哲学の上って何だ?
「6」は、4枚のスモールカードの6を意味します、そして、全ての「剣」のカードを意味します、要するに、バランスの取れた、純粋な言語、それによって表現できるものが目標、理想なのです。
それが、哲学を通して下がって、さらに人間の感覚器官を通して実現に下っていくのか。
目標、理想は言葉にすることは出来るけど、実現するには、その目標を現実にトレースする必要がありますから、型崩れもあるでしょ。
でも「9」と「10」をつなぐ「宇宙(世界)」は土星のカードだよね、やぎ座的な意味だ。
だから、哲学的とは言いにくい数値目標のような明確な形になって現実化することもあるわけです。
あー、数値目標なら誰でも判るわ。明確だよね。でも「6」の太陽からは結構離れているんだよね。
そうです、占いではむしろ「太陽」を満足させるための手段としての、目標を見つける作業が大きな役目です。
「太陽」を満たすのが目的で「目標」はあくまでもその手段と言えます。
え?え?
人は、目標のために生きるのではありませんね、充実した人生、生き方を満たす為に生きているとも言えます。
あー!そうか!確かに目標は最終目的じゃないのか!!手段なんだ。
理想の生き方、そのための方針、が目標だ、だから「6」ティファレトは「美」なんだね。
そうです。
王冠 ケテル
全ての根源、何も無いような全てのもとだね。わからないけど。
「1」ケテル、王冠はタロットの全ての大アルカナ、4枚の1を表します。まさに全ての源です。
実はこういう図があります。
生命の樹が囲われているね。
赤線が、0、無を意味します、オレンジが、00、無限を意味し、黄色が、000、無限光を意味します。
全く判らん。
とにかく生命の樹の外側に0があるってことです、逆に言えば、ケテルには、見えないし判らないけど、やっぱり元になる何かがあるということです。それだけ理解してください。
そして「6」と「1」をつなぐのはタロットの「女教皇」です。惑星の月のカードです。大アルカナの「月」とは混同しないで下さい。
月は、無意識、安心を示す惑星だね。「1」から「惑星の月」から「6」ってことか。逆に言うと「6」は惑星の太陽だから、惑星の月はもっと上にあるんだ。
そして「女教皇」は「1」に直結しています。
言いかえれば、安心ってそういう根本的なものってことだ、理想より上!
その通りです。惑星の月は、その人の当たり前を意味しますからね、なんにも考えなくても判って当然のこと。
ホロスコープの惑星の意味とかってこうやって理解するのか、占い師って訳判らない勉強してるな。
判らなくても、情報さえ入れ続けていけば、いつか脳が勝手に理解してくれますから。判らないからやめた、とすると何事も進展しません。
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