こんにちは、かえるさんです。今回もホロスコープで性格を分析していきましょう。
今日は「冥王星」のお話です。ちなみに占いでは「月」「太陽」「冥王星」も惑星と呼びます。
「冥王星」は、さそり座の支配星です。ですから、極限、一体化による変化、深刻、生、死、などのイメージがあります。
「冥王星」は、動きが遅くて同じ星座に留まる時間が長いから、時代を考えるのにも使えるのかな。
そうですね、しかし、何座だから、良い、悪いというより、その星座の影響があって、それをどう生かすか、ということです。その意味では個人の場合と同じです。
そうだよね、例えば戦争だって勝つ国と負ける国があるし、その星座のおかげで勝った、負けた、という単純な話では無いよね。
そうですね、個人の場合は、それまでの備え、状況が判れば、性格を元に今後を考えることは出来ますが、国や時代、歴史的な話はどうしても、後からどうにでも言える部分はありますよね。星座のイメージをつかむという視点で見てくだされば良いでしょう。
惑星と星座のイメージを神話でつかむ
惑星や星座のイメージをつかむには、神話が使えます。「冥王星」や、さそり座の場合は、冥府の王、プルトー、ハーデス、などがそれに当たります。
神話で、プルトー、ハーデスの話を読んで、その行動やイメージが「冥王星」や、さそり座のイメージなんだ。
そうです、ただ、神話などは表現が直接的ではありませんので、判りにくいこともあります。
例えば神様に人間が視力を奪われる、と言うような話の場合、その人間が、ものごとを上辺ではなく、心で本質を見ることが出来るようになった、と読むことが出来ます。
あー、女神の裸体を見て視力を奪われた話聞いたことあるな、アテナかな。
そうですね、女神の裸体は、真実と言う意味です。真実を見たことで、心の目で見るようになった、と言うことの比喩が、視力を失った、と言う表現なのです。
聞けば判るけど難しいな。
「冥王星」のイメージ
プルトーで有名な話では「オルフェオとエウリディーチェ」があります、オペラなどでも有名ですが、パロディ版の「天国と地獄」がとても有名ですね。
あー運動会でかかる音楽の「天国と地獄」。でも話なんか知らないよ。
まず、大変仲の良い夫婦「オルフェオ(夫)とエウリディーチェ(妻)」が居たのですが、ある日、エウリディーチェが死んでしまい、オルフェオは大変悲しみました。そしてオルフェオは、黄泉の国に妻を連れ戻しに行くと、神々に訴えました。
全能の神ゼウスは哀れに思いそれを許可しました、しかし条件はオルフェオの美しい音楽で、地獄の番人をなだめること、地上に連れ帰るまでエウリディーチェの質問に何一つ答えてはならないこと、そしてエウリディーチェの方を振り返って見てはいけない、という条件でした。
なんなの、その条件?別に要らなくない?
そこも、大切な意味があるんです、ダメなものはダメなんです。そういうルールもさそり座的なんです。
冥府、黄泉の国は、まあカンタンに言えば地獄ですね。
ということは死んだら行く所だよね。
神話では「死」は、生まれ変わる、成長する、変化する、と言う意味を持ちます。ですから、この場合の地獄と言う場所にもそのような意味があります。
成長には今まで出来なかったことを出来なくてはいけませんから。未知のことに取り組まなくてはなりません。
そして、ストーリーでは再会した時は喜んだエウリディーチェも何も語らないオルフェオを疑いはじめ、エウリディーチェは着いていていくことを拒みました。
おー、愛を試すルールだったのか!
そうです、この「愛を試す」と言うのは、さそり座的です。そしてオルフェオは結局、ついに最後の最後でエウリディーチェの方を振り返ってしまって、それが最後の別れとなります。
結局ダメだったんだ。
オペラなどでは、ハッピーエンドに書きかえられていたりしますが、神話では上手くいかずに終わります。
しかしオルフェオは後に、アルゴノーツに参加し、イアーソンやヘラクレスと一緒に冒険をしたり、アポロンを信じる宗教家になったりして、最後は殺され、アポロンによって(またはアポロンに頼まれたゼウスによって)琴座になります。
おお、星座になるって、すごいことだよね。
アポロンは太陽、しし座。ゼウスは木星、いて座を意味します。
ですから、神話は1人の人間の中の葛藤を描いているとも言えるのです。ですから、自分の可能性を肯定する木星は、全能の神ゼウスなんです。
あー自分で自分の行動を決められるからゼウスは王様なのか!いける!できる!自分の中で、ゼウスを王に出来れば、自己実現に向かうんだ!まあ、失敗もあるだろうけど。
そういうことです、ですから、オルフェオも黄泉の国へ向かうことを許したのもゼウスですね。アポロンは自分のやりたいことに従うことです。太陽、しし座ですから。
そうかエウリディーチェのことはダメだったけど、その後、自分の生き方をしたことで星座になったんだね。
それも、冥府の王、プルトーの試練で極限を体験し、成長したからですね、この場合、最愛の妻エウリディーチェは、自分の半身を意味するとも言えますね。大きな犠牲によって大きな成長をしたと。
じゃあ、ハッピーエンドバージョンだめじゃん。
まあ、そういうつながりは考えない人が書いてますから。この話では「冥王星」さそり座の極限性と変化成長のイメージをつかんでいただけると幸いです。
極限の試練を「愛」と言う課題で課すと、本当に終わっちゃうこともあるんだね。
「冥王星」の星座
「冥王星」は動きも遅く、発見されたのも1930年ですから(占いの惑星は発見前はデータにしません)あまりデータが無いのですが、近年の歴史と当てはめてみましょう。
「冥王星」極限、変化、などを意味しますから、歴史的に見れば、民族独立や戦争などを示します。あくまでも「冥王星」の入った星座と、時代、歴史的な意味合いであって、個人の星座の特質を書いたものではありません。
かに座 ~1939頃
第一次世界大戦に敗北したナチスドイツの台頭、大東亜共栄圏を意識した日本の民族意識、ナショナリズムという意味で、かに座的と言えます。
しし座 1939~1957頃
第一次世界大戦で勝利したもののイギリス、フランスの世界秩序は崩れ、アメリカの時代になっていく、そこに日独伊が挑戦する。
世界大戦後もインド、中国の建国、民族の自我が強まっていると言えるでしょう。その意味で植民地を経営している国は大きく衰退していき、そして戦後は冷戦が始まり米ソの自我(エゴ)がぶつかり合います。
おとめ座 1957~1971頃
全体的な変革の時代が終わり大きなことより、細かい「部分」の研究が進みます。
技術の革新などもそうですが、批判的な視点も表れるので産業のみではなく、公害などもクローズアップされます。アメリカも自己批判としての公民権運動が起こります。
てんびん座 1971~1984頃
平等、と言うキーワードにスポットライトが当たります、日本の高度成長に対しての、アメリカのジャパンバッシングは覚えておられる方も多いでしょう。大変激しい形で現れました。個人の権利と言う考え方も大きく進んだ時代でもあります。
さそり座 1984~1995頃
日本では、バブルから、その崩壊後までですね。極限というか、普通の時代ではなかったと思います。ソ連崩壊で冷戦の終了、ベルリンの壁崩壊、東西ドイツ統一、EU発足など、世界が確実に大きく変化しました。
いて座 1995~2008頃
哲学的認識、という意味では地球温暖化問題が大きくクローズアップされました。インターネットや通信方法が大きく進化し、人の価値観、認識が変化しました。
やぎ座 2008~2024頃
現在です。勝敗による格差が大きくクローズアップされています。世界中の企業、国家がそういう戦いを続けています。
自分が生まれた時代は関係ないの?
そんなことありません、やはり、自分が生まれた時代の価値観は自分に影響すると思います。その意味で世代を考えることも可能だと思います。
そして、自分の「冥王星」は「冥王星」の星座的なことに「極限的成長」を求める、価値観を持つ、と言う視点でお考え下さい。
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