こんにちは、かえるさんです。今回は北欧神話のオーディンとロキの話を通じて「水星」のお話をしたいと思います。「水星」は、双子座、乙女座の支配星ですから、そのつながりも考えます。
北欧神話か、なんかカッコイイよね!
バイキングのイメージっていうか強そう!
有名なワーグナーの神話、楽劇「ニーベルングの指輪」などでも有名ですね。
実は一般に思われている角の生えた兜などのバイキングのイメージは、ワーグナーのころに定着したものです。昔のバイキングは戦闘時にはああいう格好はしていなかったそうです、儀式の時などに着用したとも言われています。
へー、そうなの?あの兜、カッコイイのに。
そう言えば「ニーベルングの指輪」では神様の名前が違うよね、ヴォータンとかローゲとか。
「ニーベルングの指輪」はドイツ語ですからね。
そっか。
オーディンはアスガルド(神々の国)の王みたいな感じで、ロキは、いたずらや悪巧みの神様って感じでずいぶんイメージ違うけど「水星」でまとまっちゃうの?
それは逆に「水星」のもつ意味の2面性、表と裏を表しています。
それでは今回は北欧神話のお話です。
隻眼の神 オーディン
オーディンは片目の神様なんだよね。
そうです、北欧神話では世界全てを内包する、大きな木「ユグドラシル」というのがありまして、その根元にある泉、ミーミルの泉の水を飲んだ為に、大いなる知識を得る代わりに片目を失いました。
それで片目になったんだ。
でも、これは神話ですから「視力を失う」と言うのは、見た目にとらわれず、ものごとの内面、内側を知る、と言う意味です。
え、じゃあ、片目って?
見た目も中身も知る、と言う意味に解釈できますね。
なんか、すごいじゃん。
もう1つオーディンの有名なエピソードは「ルーン文字」の秘密を得る話で、ユグドラシルの木で首を吊って、自らの持つ槍「グングニル」で身体を突き刺し、9日間自らを、自らに捧げました。
痛そう!でも自分で自分に自らを捧げるって??
オーディンは神様ですから。
でも、自分に自分を捧げるって。
ここには「水星」の乙女座の要素が強く出ています。
乙女座?
超集中状態ですよ、自分で自分を自分に捧げるなんて、他の人のいない世界です。
あー、なるほど、乙女座の人は話しかけても判らないくらい集中してる時あるよね。
逆に言えば、その位の集中力が、ルーン文字の獲得には必要だった、と言うことですね。
なるほど、研究、分析の乙女座だからこそ、って感じだ。
でも、首まで吊っちゃうのはやりすぎじゃない。
神話ですから、その生死の境、要するに知識を得ることによる急激な成長を「生まれ変わり」などで表現するのですが、このオーディンのエピソードでは、縄が切れて一命を取り留めます、それは、成長による大きな変容、ではなく、連続性ある知識の深まり、とも考えられますね。
あー、成長による大きな変容、だと蠍座っぽいよね!
乙女座はそういう厳かな知識を意味するの?
それも含む、と言うことです。
オーディンは様々なシーンで変装して登場します、それはイロイロな表れ方をすることを意味しています。
「水星」は情報、好奇心、コミュニケーションを意味しますからね、まさに変幻自在なのです。
そして先ほどの、ルーン文字を得るエピソードは、その没頭の度合いの深さ、と同時に視野の狭さも示しています。
オーディンは視野が狭いの?
と、言うより深い知識の持つ特性と言えます。乙女座的です。
あー、学者さんのイメージかな。
そして、オーディンは乙女座と対応しているのではなく「水星」と対応していることを忘れてはいけません。
このエピソードは乙女座的ということか。
そしてオーディンは、神々の運命の戦い「ラグナロク」で、ロキの息子フェンリルに飲み込まれて終末を迎えます。
悪戯の神 ロキ
悪役のイメージだよね「ロキ」。
他の神々と争うことも多いですからね、とは言え、神々の役にも立っています。
悪いんだか何だか、良く判んないんだよねぇ。
そうです、良く判んないんです。「情報」と「好奇心」に善悪なんて無いですからね。善悪は結果を見た人が決めることですからね。
ロキは双子座のイタズラな面を良く表しています。情報で言えばマスコミ的な不真面目な部分などですね。
面白半分な情報が人を傷つけたり、急に一時だけ優しい気持ちになったり、とかそういう気まぐれな部分か。
そうですね、言葉と言うのは、本当、ウソ、と言うこと以外に言い方によって全くイメージが変わりますよね。
例えば「じゃあ、今度一緒に行きましょうね!」と言う言葉は聞く相手によって意味が変わります。
本気にする人と、社交辞令だと思う人がいるね。
実行されなければ、前者にとってはウソツキだし、後者にとっては何とも思わないか、お調子者か、感じの良い人、と思う感じでしょう。
そうか、人によって変わるんだ。ウソツキだと思う人にとっては「悪」なんだね。
でも双子座の人はそこまで考えないですよ、反射的にやっているんで。結局受け手が決めることです。
雷神ソーの武器、ムジョルニアや、オーディンの槍、グングニルはロキのおかげで手に入ったのです。これは情報によって利益も多い、と言うことを表しています。
オーディンは「水星」、ソーは「火星」に対応します、その武器と言うのは、やはり情報、言葉によるものと言えます。
相手を言い負かしたり自分を表現する、のは「言葉」、それが武器、と言うことか。
「情報」と言う「言葉」があらゆるものの武器になりますね。怒りや連帯を生み出すのも「言葉」ですね。
「情報」と言う形になった双子座を表現しているのか。
マスコミが怒りをあおったり、人気者を作り出したりするのと同じですね。
ロキは姿は大変美しく、男にも女にも様々なものに変身し、他者の姿を変える魔法も使います。これも「情報」を良く表していますね。
自分もたくみに変わるし、他者の印象を操作することも「情報」か。
ある日、ロキは神々を侮辱したので報復をおそれ身を隠しました、しかし、ソーに捕まり、幽閉されてしまいました。
しかし、大いなる冬と言う3度の長い長い冬が訪れ、人々の心はすさみ、そして世界の終わり、「ラグナロク」が始まります。
三度の冬は、風の冬、剣の冬、オオカミの冬と言います。
寒そうだ。
世界の終わり「ラグナロク」の前の冬、と考えれば、この「風」の冬と「剣」の冬は、タロット、西洋占星術との対応も感じますね。「四要素」の「風」は論理、言語を意味します。
双子座は「風」の星座だね。
「風の冬」「剣の冬」と言える気がします、情報や言葉が優先され人の心がなおざりにされていると言えます。
オオカミは?
オオカミは、同じ種族でも、群れのオオカミ以外とは激しく戦います、昔からそういう象徴として表れます。
だから、世界の終わりの前触れなのか。なんか現代にも通ずるな。
そして、ラグナロクが始まり、ロキの息子「フェンリル」の子、スコルとハティにより「太陽」と「月」が飲み込まれ、世界は闇に包まれます。
ロキの孫に当たります「水星」から生まれた何か、「情報」が「太陽(理想、願望)」「月(無意識、安心)」を飲み込む、と言うのも、人の心を「情報」が閉ざしていく、と考えられます。
「情報」って?
例えば「資本主義」「お金」「思想信条」「ナショナリズム」「差別」の蔓延かもしれません。
そして、ロキ等捕まっていた神々の封印は外れて、オーディンはロキの息子フェンリルに殺され、ロキもヘイムダルと相打ちになり、神々は滅び、世界は海中に沈みます。
じゃあ、世界は終わっちゃったの?
神々の世界は終わり、人間の世界になりお話は終わります。またオーディンの子孫が出てくる終わりもあります。
ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指輪」では英雄ジークフリートが折れた「剣」「ノートゥング」を粉々にして新たに鍛えなおし、竜になった巨人を倒し、オーディン(ヴォータン)も倒します。それ以降、神々は一切姿を表しません。
これは人間が新しい「法」「言葉」を手に入れたと言えます。
作品の最後に「火」になったロキ(ローゲ)が登場しますが、完全に「火」として登場します、神の力ではなく、人間の道具としての「火」です。
これは、神々の時代が終わり、神々は想像の世界に去って行ったとも考えられます。人間の意識の変化を意味します。
ラグナロクで、神々の世界が海に沈む、となっていますが、海は「水」ですから、「四要素」の感情の「水」と考えて宜しいでしょう。
うーむ、神話って面白いね。神々は実生活から想像と感情の世界へ移っていったんだ。
占いのイメージをつかむ為にも大変役に立ちますよ。
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