こんにちは、かえるさんです。今回は北欧神話のワルキューレを通してタロットカードの「愚者」、「四要素」の「風」を考えます。
おー、星座じゃないんだ。
ワルキューレは、オーディンの命令で、倒れた英雄たちの魂をアスガルド(神の国)のヴァルハラに連れて行って、世の終わりの戦いに備えて鍛えているんだよね。
そうです。
ワルキューレは北欧神話を知らなくても、何となく知ってる感じで一番有名かもね。戦乙女とか書くよね。
そうですね、楽劇「ニーベルングの指輪」でも「ワルキューレ」しか観たこと無い人も多いのではないでしょうか。
観たことなくても「ワルキューレの騎行」は有名だよね。映画とかでも使われてたり。
ババババーバー♪ ババババーバー♪ ババババーバー♪ってやつ~☆
著作権の問題があるので音楽はちょっと。
大丈夫でしょ、文字だから。
ワルキューレは死んだ英雄の魂を集めているから、蠍座、冥王星、のイメージだな。
そういうイメージが浮かびやすいでしょう、でも、北欧神話全体を良く考えるとまた違う見え方になります。
ほー。
では今回はそんなお話です。
ワルキューレ
ワルキューレは死者の魂を集めるから、蠍座とかタロットなら「死」のイメージだけども。
大切なのは、オーディンの命令で最終戦争に備えて英雄の魂を集めている、と言うこと、そのワルキューレが集めた魂を、オーディンとフレイヤで分ける、とされている所です。
へー、そうなの!フレイヤと?、フレイヤは恋愛や楽しみの「金星」と対応しているよね。ギリシャ神話ならヴィーナスに対応するよね「美」の女神だ。イメージじゃないな。
そうでしょ、だから、研究者の中でも、フレイヤはワルキューレのリーダーじゃないか、いや、そうに違いない、みたいな感じで、フレイヤはワルキューレのリーダーだ、って書いてある資料も有るようです。
で、オーディンは情報とコミュニケーションの「水星」と対応している。
言われてみれば「水星」も死者を集めるイメージじゃないな。
ここで、すごく大事なのが、ワルキューレが「四要素」の「風」と言う見方だけではなくタロットの「愚者」と言うことなんです。
何が違うの?
タロットカードの大アルカナとして「0」の数字が当てられていることで判ります。
即ち、一番初め、と言うことなんです。
オーディンとフレイア
ちょっと生命の樹をみていただきます。水色の「7」が金星と対応し、黄緑の「8」が水星と対応します、ちょうど水平に並んでいますね。そして双方、無意識の「9」と現実を意味する「10」とつながっています。
「10」は赤くなっているね。
「現実」であり「結果」です。言いかえれば、ここから上は頭の中の世界と言えます。思考過程とも言えます。
北欧神話の最後は神々が滅ぶ「ラグナロク」で終わり、新時代が来ます。
おお、ラグナロク。
即ち、神話と言うののは、形而上(けいじじょう)のお話だ、ということなんです。
けいじじょう?
形而上:けいじじょう(繋而上)は中国の古典「易経」では、形がなく感覚的に経験出来ないもの。
繋而上、これは「道(タオ)」といい、繋而下は「器」である。とあります。
人が悩むこと、考えることが、神々の戦いや行動なんだね!比喩なんだ!
そうです、要するに「実現しないアイデア」が「死んだ英雄の魂」なのです。
だから情報の「水星」と感覚と論理、楽しみの「金星」の元へ連れて行って、現実化の「ラグナロク」まで鍛えてるんだ。
アイデアの練り直し、経験の積みなおし、又は練習ってことだ。
そうです、それが即ち「0」、一番初め、形になる前ってことです。
実現できないアイデアも「言葉」なら形に出来る、だから一番初めなんだ、それより前は、何となく、って言うか形が無い、伝えることも出来ない!
その通りです。新しいものが生まれる、それは同時に古いものの崩壊でもあります。
それが「ラグナロク」なんだ。
雷神ソーと戦った「ヨルムンガント」は大蛇でしたね。
ソーにやられたけど、ソーも死んじゃったんだよね。
「蛇」と言ったら自分のしっぽを噛んでいる「蛇」、「ウロボロス」を連想することも役に立ちます。
「ウロボロス」
「ウロボロス」は、錬金術では、陰陽の統一を意味します。
他にもイロイロあって循環、無限、人間の魂の形を意味するなどと言われます。
難しいな、陰陽の統一?陰陽って、光と闇、とか善と悪とか対立するものでしょ、統一って。
対立している、と思う、違う、と思う、それこそ人間ですよ。
どこが「始め」と思うか、でも印象も違いますよね。それを、つなげて考えること、「始め」を自在に再設定出来る智恵、教養、それが陰陽の統一と言えます。
言葉の意味を考えず、言葉の印象で受け取っているうちは感情をコントロール出来ませんよね。怒りやすくもなります、あおられやすくもなります。
そう言う、無理解かつ激しい勢いは「火星」的でしょ。
だから、「火星」と対応した、ソーも倒れて、新時代が来るんです。
むずかしっ。自分の無理解から、理解が出来た、だから現実化した、ってことか。
だから、ラグナロクで、ソーはヨルムンガントと戦うのか。
ちなみに「ヨルムンガント」は、アスガルドの下に有るミドガルド(神の国の下の国)全体に巻きつき、自らの尾をくわえて眠っている、となっています。
それを起こして戦うことが「現実化」ってことだから、神の世界は自分の頭の中ってことだね!
だから、人間の魂なのか。
「蛇」と聞いたら、是非このことを思い出してください。
じゃあ、獅子座のタロットカード「欲望(剛毅:ごうき)」の象徴は「蛇」だね。
智恵を生むもの、それが「蛇」、それは欲望の源です。
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