こんにちは、かえるさんです。今回は火星と対応するタロットカード「塔」のヘブライレター「口:ペー」を考えます。
ヘブライレターは、タロットや、惑星、星座などと意味が対応しているヘブライ語の文字1文字で表された象徴文字だね。
そうです。今回は「火星」です。
「火星」は、もうケンカっ早い感じだよね。
でも全ての人のホロスコープにあるんですよ、全然ケンカっ早いと思えない人にだって「火星」はあるんですから、見せ方、使い方ですよ。
でも、イライラポイントだよね!「火星」は。
まあ、そうなっちゃう人が多いのは確かですけどね。
では今回はヘブライレター「口:ペー」のお話です~☆
The Tower
「塔」は不吉な不人気カード。これは間違い無いでしょ。
不人気はそうですけど、現実にはケンカすることで仲良くなったり、理解が深まることはあるでしょ。
でも、そのまま終わっちゃうこともあるでしょ。
そりゃ、あるでしょうね。
「塔」のキーワードは、ケンカ、危険、破滅、挫折、などだよね。
そうですね、それは、焦り、と即解決を望む気持ちのせいです。
それを抑えられなければ、先ほどのキーワードになりやすいのは確かです。
あわてんぼ、なのがいけないのか。
そして「口:ペー」ですね。思った瞬間に口に出す、だいたいロクなことはないですよね。
たしかに。
「火星」
では「生命の樹」を観てみましょう。
「5」の「ゲブラー:力」は「火星」と対応して、「7」と「8」を横につなぐ赤い部分が「塔」「口:ペー」と対応するんだね。
その両方を考えることで、意味が判ってきます。
占いをする時は常に「結果」を探すのではなく、原因をしっかりつかんで、ストーリーをイメージして「結果」を予測することが大切です。
くれぐれも〇〇座と〇〇座だから相性がいい、などと言う単純な考え方は避けるべきです。
たしかに、同じ星座でも、その人の他の星座によって、その星座の働きも変わってくるもんね。
そうです、注意深く、現実を見ないといけません。キチンとストーリーをイメージする、この作業がなければ、たくさんの占いデータを集めても混乱するだけです。
格式は良いのに、アスペクトは悪い?なんで?みたいな感じか。
そうですね、そのためにもヘブライレターは強い味方と言えます。
さて、まず「5」の「火星」です。この「焦り」を考えてみましょう。「5」の上の「3」から考えてみます。
「3」は「ビナー:理解」だね。「土星」と対応するから、山羊座的な意味がある。
そうです、そして「生命の樹」の中で大変高い位置にあるので、
祖先からの記憶やDNA、小脳など、日常認識しにくい所から来る感覚だ。この場合「生存本能」などだね。
そうです、キチンとやらないと生きていけない、と言う感覚です、そしてそこから蟹座的な「柵:ケス」を通って「5」に着く。
蟹座的だから、生き抜く知恵として、仲間を大切にする、これも「生存本能」に近いね。
そうです、仲間との一体感を求めます。逆に余裕があると一体感のために何かをする、と言うような目的と手段が入れ替わってしまうような所があります。論理ではなく本能的です。
「3」「5」「8」は「峻厳(しゅんげん)の柱」と言うだけあって緊張感があるよね。
そうですね、そう言う感覚が「5」にも持ち込まれています。
「火星」は牡羊座的でもありますから、自分が何者なのか、知りたい、証明したい、と言うような「焦り」があります。
牡羊座は魂のみのイメージでまだ身体がないから、落ち着きを知らないんだよね。
それが「柵:ケス」を通って来た後なので、仲間の中で力、優位を証明したい感覚を持つと言えます。
あー、牡羊座ってなんとなく勝とうとするよね。それも仲間内での優位と考えると「生存本能」とも言えるのか。
仲間内での序列が高い方が生き残りやすいですからね、食料などを序列順に分ける動物などもけっこういますよね。
人類だって、そうだよね、日本の戦後直後も庶民は食べるものがなかったけど、ある所にはたくさんあったよね。今だってお金持ちには執行猶予が付きやすいし、一般人は簡単に実刑になるよね。
そう考えると、とにかく勝っておきたい、と言うのも、判らなくも無いね。
しかし実際には、絶対口でかなわない人に口論を仕掛けたり、すぐバレるウソをついたりするのは反射的とは言え、かっこいいものではないですね。
相手の上に立ちたい、と言う欲求で考えると、やっぱり「塔」は戦争なんだね。
「塔」と言うカードは「戦争」と呼ぶ人もいますし、負け戦はしないようにしたいですね、結末は悲惨ですから。口の弱い人に限って暴力などに発展しやすいですし、そうなるともう犯罪ですからね。
たしかに、手を出したら究極の敗北だね。
「口:ペー」
「口:ペー」
今度は低い位置の「口:ペー」と対応しているのが、「7」と「8」の間の赤い部分だね。
そうです。「峻厳(しゅんげん)の柱」と「慈悲(じひ)の柱」をつないでいることが判りますね。
そう言う場所は3カ所あるね。
そのうち唯一「6」の「美:ティファレト」より下にあることが重要です。
あー、なるほど。一番現実的、判りやすい転換ってことか。
勝ったのか、負けたのか、と言うゲーム的な要素を含む「7」から現実的なデータ、情報を主体とする「8」への転換は、利益的な結果への転換とも言えますし、逆に「8」から「7」への転換は、実質的なことに眼をつぶり、勝利的な気持ちを重視した転換とも言えます。
なんかピンと来ないな。
「6」から「7」は蠍座と対応した「死」がつなぎ、「6」から「8」は山羊座と対応した「悪魔」がつないでいますね。
あー、なるほど!そう言われると「7」の方が感情的な感じがするな。
「7」の「金星」は牡牛座と天秤座ですから、実際は実利はあまり追いかけていませんからね。
牡牛座はゼイタクを楽しみ、天秤座は論理的な整合性や、相手を論破することが目的とも言えます、両者ともに「楽しみ」に向かっています。
そうか、天秤座の能力は仕事にも有益だから、そう思っちゃうけど、確かに人にぶつけるときは、ただ勝ちたいだけ、とも言える能力なんだ。
「天秤座」の「数札」「2」の「平和」の理想は、「7」の「ネツァク:勝利」では、そう変化していると言えます。
「7」と「8」どちらへの転換も緊張感を伴い、正しい選択と思いながら行いたいですから、きっと正当化したいでしょう。
大きな方針の変化に伴う緊張感も争いになりやすいかもしれないね。
そして「口:ペー」は「舌」と言う意味もあり言葉も表します。自分の言葉は時に自分を興奮させ、自分にも影響を与えます、それは時には争いを引き起こすこともあります。
緊張感と言葉、このキーワードからも「争いごと」を感じさせるね。
だから「塔」は不吉って言われるんだ。
しかし、判っていればコントロールすることは十分可能ですよ。
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