こんにちは、かえるさんです、今回は「小惑星セレス」のお話です。
「小惑星セレス」と対応するギリシャ神話の神様は豊穣の女神「デメテール」、乙女座、蟹座的な女神なんだね。
ホロスコープで見る時には「母親」「育成」的なイメージで「育成」と言う概念が表れるので、どう育てられたいか、と言う価値観も表れます。
そして「母親」という「象徴」から考えても、役目を果たす、与えられた仕事をこなす意味も持ちます。
「デメテール」の神話は冥王星、蠍座的な「ハーデス」と乙女座的な「ペルセフォネ」の結婚の話が有名だよね。
「ハーデス」に娘をさらわれて、ものすごく怒って世界を実りの無い地に変えたりする所に母の怒りを感じるね。
「ペルセフォネ」を探す途中で育てた「デモポン」に対しても求められる以上に頑張ってたよね。
乙女座の責任感が良く出ていますよね。こういう神話のイメージから学ぶことがホロスコープを理解する近道です。
では、今回も「デメテール」の神話のお話です。
デメテールの樹
「デメテール」が大切にしていた樫の樹がありました。
それを、使おうとして「エリュシクトン」という男が樹を切ってしまいました。
ええ!!神様の樹を?ダメじゃん!!
そうですよね、それを知った「デメテール」は大変怒りまして「飢餓(きが)」に「エリュシクトン」を襲わせました。
「エリュシクトン」が悪いけど、「飢餓」って聞くからに怖いな。おなかが減っちゃうのかな。
そうです「エリュシクトン」は以後、激しい空腹に悩まされました。このことは「デメテール」が豊穣の女神であること、母親であることが表れています。
豊穣の女神だから、空腹は判るけど、「母親」?
「母親」と言えば、食事のイメージが強いでしょ。
なるほど、今はそうでもないけど、そういうイメージはあっただろうね。要するに「食事」を制限するイメージか。悪い子はおやつ抜きって感じかな。
そして「エリュシクトン」はあまりにも激しい空腹のため、財産を売り払い、それでも足りなくなって娘まで売ってしまいました。
いくら何でも、ひどい奴だな!!!
しかし、娘は「ポセイドン」に祈り、変身能力を授かり売り飛ばされても帰ってきました。
ふーん、良かったね。
しかし「エリュシクトン」はそれに味をしめ何度でも娘を売り飛ばしました。
あらまー。
しかし「エリュシクトン」の飢えははどんどんひどくなり、最後には自分までも食べてしまいました。
食べられるもんかね。
おしまい。
エリュシクトンのお話
なんだかひどい話だけど、どういう意味なの?
まず「デメテール」が「空腹」要するに「食料」を攻撃に使ったところから「豊穣の女神」「母親」のイメージ、要するに「育成」のイメージがある、と言うことです。
だから、「デメテール」の樹を切った人は「飢餓」で罰せられたんだね。
そうです、そして「木」には「成長」のイメージがあります、「デメテール」は乙女座、蟹座と対応します。
乙女座と蟹座と言えば「成長」「修行」だよね。
あ、その「デメテールの樹」を切ったから「成長」出来なくなったんだね!!
その通りです、だから「何をしても満たされなくなった」のです。
なるほど!!じゃあ、娘はどういう意味なの?
「娘」は「海王星」「魚座」的な「ポセイドン」の力を借りています。
「海王星」「魚座」は「癒し」と「目標の再設定」「想像の世界」だね。
要するに「成長」しない人間には「癒し」さえも意味をなさなかったのです。そして空腹を満たすためのみに生きるのです。
何で自分で自分を食べちゃったの?
ただ何もせず人生を終えた、と言うことです。ただ、食べるだけの人生ということです。
…。そういうことか。
そして、「食べる」=「口」と考えると「栄養摂取の入り口」と考えられます、これは「火星」と対応する「ヘブライレター」「ペー」と対応します。
「ペー」はタロットでは「塔」と対応するね。
自分の古い考え方が崩れ去り、新しい考え方が生まれるイメージです、そのためには「努力」「経験」という「人生の栄養」を意味します。それはある意味「食べ物」です。
「食べ物」=「成長」という意味もあるのか。
そうです、このことは「易」の卦で言うと山雷頤(さんらいい)とも対応します、この卦はタロットの「棍棒の王女(従者)」とも対応します、成長のために準備が必要なことを意味します。
ですから「頤(おとがい:あご)」要するに「口」を意味します。
全部つながっているんだね。
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