こんにちは、かえるさんです。今回はタロットカードの「調整(正義)」のお話です、ホロスコープで性格を分析するためにも役に立つお話ですのでぜひごらん下さい。
「調整」より「正義」の方がカード名として有名じゃないの?
そうですね、でも、あまりにも主観的な言葉なんで、誤解が生まれやすいですよね。「調整」は、Adjustment です。
Justice の方がカッコいいんだよな。
Justice って書いて、皆さんが「公正」って読んでくれればそれでもいいんですが「正義」って浮かぶでしょ。
「正義」はそんなに主観的かな?
じゃあ、法律を守っていれば「正義」でいいですか?
それは違うでしょ、やっぱり倫理的にも高度なものを求めるよね。
ですよね、それは要するに個人の趣味なんで人それぞれじゃないですか。
まあ、そうだけど、だいたい一緒じゃない?
同じ犯罪をしても国によって刑の重さが違うんですよ。
あ、そうか、みんな同じだったら、同じ法律でいいもんね。
言いかえれば、基準を作ることでしか「公正」は作れないんですね。その意味で言うと、役所の仕事は杓子定規で腹が立つ、と言う意見を良く聞きますが役人が決まりを守らず、自分の判断でものごとを決めたら大変ですね。
このカードは、てんびん座のカードだから、ものごとを量る、バランス、の意味が強いです。
もちろん、教訓として、てんびん座の陥りやすいミスのパターンのひとつと考えれば、独善的な意味を含む「正義」も悪い名前ではありません、しかしカードの名前は、教訓以上に本質で付けるべきだろう、と言う考え方です。
なるほど。
「正義」という言葉の危険性
「正義」だから、いいじゃないか、という気持ちになることは、大変危険ですね。言いかえれば、相手が悪だと思ったら、何をしてもいい、という心境になってしまう危険性です。
それは、言いかえれば自分に対する確信や自信とも言えるのか。
そうですね、こうした方がいい、って思ってしまうと、しないことが怠慢に見えたり、時には自分をバカにしていると感じてしまうこともあります。
そこまでなっちゃうのは、どういう時?
やはり、こんなにいいアイデアなのに、なんで実行しないんだろう?ってなってしまう時ですね。
受け入れない意味が判らないので、アイデアは絶対いいんだから、自分のアイデアと言うところが受け入れられない理由と感じてしまうケースですね。
でも人は変化を嫌うものですよ。
人は自分が判らないと勝手に理由を付けてしまうものだよね。
てんびん座は活動宮ですから、余計に「不明」をそのまま放っておけない部分はありますね。
その意味で「正義」の難しさは心においておきたいね。
「牛突き棒」
このカードの象徴は「牛突き棒」です、ですが判りくいので「鞭(ムチ)」って覚えても結構です。
どっちにしても、武器だね。
あえて言うと、武器を持っているから乱暴だとか、危ない、という意味ではなく、てんびん座の判断力が、すでに武器だと言う意味です。
と、言うと!
てんびん座が、こうしたら良い、と言う改善点をみつけた時、いいアイデアならいいアイデアなほど、周りは従わざるを得ません。その言葉は力を持っています。
それは、ある意味「正義」とも言えるのか。
そうです、だから、実現しないなら言わない方が安全かもしれません。そのアイデアが素晴しくても、相手が、めんどくさい場合、理解出来ない場合、相手にアイデアを攻撃できる言語能力があればいいですが、なければ本体の方に文句を言ってくるでしょう。
あー、わかる!お前うるさい!!とかでしょ。話つながってない人いるね。
そうなった場合、人間関係の方がめんどくさいことになりかねません。
たしかに、そういう難しさはあるな。
実際の法律でも、罰則が無い場合がありますね、現実として取り締まるコストの方が高くつく場合、法律にすることで注意をうながすけど、実際にはコストが惜しいので取り締まらない、という形になります。
結果としては、バランスが取れているのか!
そうですね。「性善説」を相手の善意を信じる的な意味で認識している人が多いと思いますが、政治的な手法では、こういうコスト管理の意味もあるのです。
口先より現実的バランスですよ。
「調整」「正義」
仮に、このカードを「バランス」と名づけると、バランスが良い、と言っているように見えてしまう。
そうだね。
でも、実際には、バランスが大切だ、という意味なので「バランス」では誤解が生じる、「正義」という名称も、正義を作るには、バランスが大切、と言いたいのに「正義」だから良い、かのような印象を与えてしまいかねない。
で、Adjustment「調整」が適切な名称だろう、と言うことになるんですね。
確かに「調整」だと、調整しなさい、って感じするわ。
そう思って頂ければ「正義」と書いてあるカードを使っていただいても全くかまいません。
タロットで起こりやすいミスは、タイトルのイメージで意味をカンタンに結末として認識してしまうことです。そうすると、単に願望が叶うか、叶わないか、のおみくじになってしまいますね。
例えば、上手くいきそうな相手との恋を占って上手くいきそう、って出てもたいした意味は無いわけです。
むしろ、上手くいくことで自分の生活にどんな変化が起こるか、その時に自分はどういう気持ちになって、どう行動するか?を考えることの方が大切です。
タロットは、そういうものなの?
人それぞれで、もちろん、おみくじとして楽しんでもいいですが、それではもったいない、と言うのが、かえるさんの個人的な考えです。
「調整」の意味
カードの意味は、バランスの大切さ、その意味で、一番最初の社会的星座(ソーシャルサイン)のてんびん座らしいですね。
社会に出る、と言うことは、相対的なバランスが生まれるってことなのか。確かに。
それを踏まえて、バランス、法律、決まり、結婚、契約、訴訟などの意味が出てきます。
結婚、と言うキーワードがあるから、バンザーイ上手く行く、ではなくて、結婚というキーワードがあるから、バランスを崩せば、離婚、訴訟と背中合わせである、ということですよ。
そして活動宮の、てんびん座らしく、敵を最後まで倒す、と言う意味での「法律」であることを頭においておくといいでしょう。裁判は勝ち負けが出ますからね。負けることもありますし。
負けるなら、戦わない方が得だよね。
こういう事柄全てがこのカードの意味です。
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