こんにちは、かえるさんです。今回は「生命の樹」の「霊的三角形」のお話です。
タロットの基礎知識となる、お話だね。
西洋占星術の知識を深める為にも重要な知識ですが、一般の方は「占いの解説を書いている人たちの知識体系」の雰囲気を感じていただければいいでしょう。
でも、タロットカードで占いをするには最低限の基礎知識となりますので、タロットカードの初学者の方はぜひごらん下さい。
正直、かえるさんが一番驚いているのですが、けっこう好評なんですよね、このシリーズ。
へー。難しいけどねぇ。
ただ、判りやすく説明している本がほとんど存在しないので、比較すれば判りやすいのかもしれませんね。
「霊的な三角形」
生命の樹
「霊的な三角形」は「7」「勝利」ネツァク、惑星は「金星」、「8」「栄光」ホド、惑星は「水星」、「9」「基盤」イェソド、惑星は「月」となります。
赤い三角形が「霊的三角形」なんだね。
そうです。
「勝利」「栄光」って素晴しい、嬉しい感じの名前だね。
あー、全く関係ないです。
無いの!!
タロットに通じる考え方で「勝利」と聞いて、「お!勝てるんだ!!」と思ってはいけません。
言葉は、意味の軸でしかありません。
???
「勝利」と聞いたら、勝ち負けがあるんだな、勝ち負けが気になるんだな、そういうことが気になる、クローズアップされる状況なんだな、ってことであって、別に「勝つ」とは言ってないんです。
あー、なるほど。
善悪なしで、勝ち負けに捕らわれている、こだわっている、と言えます。
言葉を聞いたら、反射的に、単語の意味を直接ではなく、その言葉を軸にして、意味の幅を感じ取れるようになるのが大切です。
ちなみに「9」のネツァクの下の「10」は「王国」マルクトと言いまして、現実、結果であり、スタートです。
その上にあるのが「霊的な三角形」だね。
そうです、現実の背景、状況を作っていると言えます。
言いかえると「勝利」とか「栄光」にこだわってるのは、生命の樹では下の方なんだね。判りやすいってことだ。
そうです、7の「勝利」、8の「栄光」から、上昇していくと「6」の「美」ティファレト「太陽」があるのです。
これは、目の前の勝利や栄光より、自己実現、自己目標が上にあると言うことなんですよね。
満足度が高いってことかな、何でだろう?
結果だけを追いかける場合は、途中は苦しいし、結果についたら次にいくだけでしょ。でも、自分がその状況にいるだけで充実、満足できる、さらに、そこで結果が出れば、それはもっと満足できるでしょ。
そういうのが「目標」なんですよね。だから「目標」を自分の体験を通して探していくのは大切なことなんですよね。もちろん近い所までは占いで判りますが、細かくは、ホロスコープは千差万別ですからね。自分の体験と占いを組み合わせて素晴しい目標を見つけて頂きたいですね。
勝利「ネツァク」
勝利って、金星っぽくない気もするけど。金星って、楽しみとか贅沢とか調和でしょ?
いい所に気が付きましたね。でも、ハッキリ言えば、贅沢で喜んだり、勝ち負けで一喜一憂することは、似たようなもんだ、ってことですよ。
自分が心から充実できること、はもっと上の「6」なわけですから、そこから考えると、贅沢なんていうのは、社会が決めることですからね。
アルミと金は今は金の方が価値が高いですが、昔はアルミの方が高い時代もあった訳です。昔は電気が高かったですから。
あー、アルミは電気分解するからか。
料理や食材だってそうですよね。立派な建物で食べられて、値段が高いから高級なわけで、正直、美味しいかどうかは関係ないですよね。
他人が、不特定多数の為に、喜びそうだなーって作ったものが、高級品なんだよね。
勝ち負けだってそうでしょ、認めてもらいたいから頑張るんであって、自分が充実できるかは別でしょ。
あー!だから、太陽の星座がやぎ座だと、その他人の価値観を目標に出来るから有利に見えるのか。
そういうことです。「7」と「10」をつなぐ線のタロットカードは「月」(惑星の月ではありません、タロットの大アルカナの月)です。これは「現実」と「勝利」をつなぐものは「妄想、幻想」だ、と言うことです。要するに気持ちの問題だってことです。
栄光「ホド」
「ホド」は「水星」が当てはまります。
「水星」というと、コミュニケーションかな。
そうですね、でも、もっと根源的な意味は情報です。
「ホド」は、頼ることの出来る根の無い、という意味も持ちます。
は?
我々人間社会の持っている情報は、ほとんど妄想ですからね。例えば、お金とか、権力とか、妄想ルールの組み合わせで社会は出来ていますから。
お金も?
インフレで金融破綻した国では、お金なんてすぐ使えなくなるでしょ、その国のお金は受け取ってもらえなくなって、米ドルしか使えなくなったりするでしょ。
あー、ニュースとかで良く観るね。
栄光、という意味では、真実とウソの対立も含みます。
しかしそれも、完全に純粋な概念ではなく、みる人、立場によって変わる不完全なものとしての情報です。
「8」のホド、と「6」をつなぐタロットカードは「悪魔」です。
タロットの「悪魔」と言うことは、やぎ座か。
そうです、目標に合わせ、情報を活用することで、結果を通し、目標を満たせる、と考えることが出来ます。
自分の心を、情報で満たす方法、仕組みってことかな。
そうですね、そうしないと、形としては見えない、言いかえれば、結果を使って、目標を輝かせる、という一見逆の理論の意味を考えてもらえれば、「目標」「太陽」の意味が見えてくるのではないでしょうか。
基盤「イェソド」
「7」「8」「9」でなんで「霊的な三角形」なの?
要するに、日常の心の葛藤を意味する部分ってことです。妄想部分ってことですよ。
妄想なの?でも、実感あるけど。
原因が判らないからですよ、原因を知ることでコントロールしていこう、と言う考え方です、欲望の消去ではなく、欲望のコントロールが占い、生命の樹の考え方です。
で、この「9」は、なんで「基盤」なの?
対応する惑星は「月」です、「月」は、安心したい、不安の惑星です。
結局、様々な情報、状況が、この無意識、不安を通して、現実を感じることが出来る、と言うのが、人間の心の仕組み、と言うことですね。
なんの役に立つの?
どうしようも無いときは、悩んでも仕方ないでしょ、そういう時は、悩む要素を意識して、切り離したり出来ます。
そういうものなの?
そういう知識で人生をコントロールするのが、占い、生命の樹なんですよ。無駄な情報を独自の価値観で省いたり、クローズアップできるわけです。必要に応じて社会の常識を切り離せます。
わからんなー。
判らなくて普通です、でも、学び続けていると、ある日突然一気に判るようになります。だから、判らなくても情報入力を続けることで理解できます。言いかえればそれが占い師になる勉強と言えます。
カテゴリー(スマホは画面下のほうです)から、ぜひ「タロット 生命の樹」「占いのお話」の他のページもごらん下さい~☆