こんにちは、かえるさんです、今回は『「山澤損」「杯の王女」王女と宮廷牌と易』と言うお話です。
今回は「山澤損(さんたくそん)」、「杯の王女」ですから、地球上の「太平洋」と対応します。「太平洋」には昔からポリネシア人が住んでいましたが「円盤」と対応した「ヨーロッパ」に侵略されていった歴史も感情の「水」的ですね。
なるほど、物質、資本主義に支配されていった感じか。「地」が「水」に影響を与えた感じだね。
「王女」はウェイト版とかだと「従者」「ペイジ」だね。
卦辞は「有孚元吉 无咎 可貞利有攸往曷之用 二簋可用享」まことありげんきつ とがなし ていにすべし ゆくところあるによろし これをかこれをもちいん にきもってきょうすべし。
まことがある、とがなし、しか判らないかな。
本当の誠があればとても良いです。めっちゃ粗末でも気持ちがあって努力すれば良いと言っています。
粗末はどこで判るの?
「二簋」は二枚の竹のお皿で、これで神をお祭りするのですから質素でしょ。
なるほど、気持ちが大切なんだ。
「損」は、余りを失う、欠点、欲望、利益を抑える、という成長方法とも言えます。生き残る力を強めるとも言えます。
うーむ、たしかに。だからこそ「孚(まこと)」が大切なんだね。
では今回は『「山澤損」「杯の王女」王女と宮廷牌と易』というお話です。
山澤損下卦
「初爻」は「已事遄往 无咎 酌損之」ことをやめてすみやかにいく とがなし はかりてこれをそんす。
「初爻」は比していませんが、「陽位」に「陽」で位正しく、「四爻」に応じています。
要するに、すぐとなりとはつながってないのですが、遠い「四爻」とつながっているわけです。そこで今やっていることを早くすまして「四爻」を助けに行くことをとがなし、と言っています。
他人を助けるために、今やってることを済ませて向かう、ってことだね。
「二爻」は「利貞 征凶 弗損 益之」ていによろし ゆけばきょう そんせずして これをえきす。
「二爻」は「陰位」に「陽」で位不正ですが、「三爻」に比し、「五爻」に応じています。そして「中」を得ています。
比しているとはいえ「三爻」は「陽位」に「陰」で、非常に弱く、行って巻き添えになるより、となりから助ける方が良い、現状を維持せよ、ということです。
控えるべき「陰位」に「陽」なので気がはやるイメージですね。
それを抑えろと言っているのか。
「三爻」は「三人行 則損一人 一人行 則得其友」さんにんゆけばすなわちひとりそんす ひとりいけばそのともをえる。
「三爻」は「陽位」に「陰」で位、不正で下の「二爻」とは比しています、そして「上爻」と応じています。
どういうこと?
戻ってみんなと仲良くしようとしても、かえって上手く行かないこともあるが、一人で往けば、失うことはなく、得ることしかない。
おお「損」してるね。減らすことで得る、ってことか。
既に失ったものにこだわったり、以前、居た団体だからと言って今も上手く行くものでもないですよね。
そして、三人で行けば何となく一人あぶれて寂しい想いをするから、一人が二人と離れれば寂しい想いをしなくて良い、とも言えますね。
山澤損上卦
「四爻」は「損其疾 使遄有喜 无咎」そのやまいをそんす すみやかならしめばよろこびあり とがなし。
「四爻」は「陰位」に「陰」で位、正しく、「初爻」に応じています。しかし比していません。
この「病」は「病」も意味しますが、多くの場合「考え方の病」です、おみくじの「病」などにもそういう意味があります。
「陰位」に「陰」なので、謙虚さ、自分の弱さに向き合う意味で「病」から脱し努力をすることを「喜びあり、とがなし」としています。
「損」する、は「病」を減らす、治す、ってことか。
「五爻」は「或益之十朋之龜 弗克違 元吉」あるいはこれをえきす じゅっぽうのきもたがうあたわず げんきつ。
周のお金は「金、銀、銅、亀の甲羅、貝」となっていました。
ですから「亀」はお金の意味と、硬い殻で守られた「無意識」とも言えますし、占いに使う神聖なものでもありました。
全部の意味なんだね。
「五爻」は「陽位」に「陰」で位、不正ですが、「二爻」に応じ、「中」を得ています。そして「上爻」に比しています。
ですから、「不正」とは言え、謙虚なリーダーであるなら、みんなが支えてくれているイメージです。
そして、この「五爻」を「変爻」すると「風澤中孚(ふうたくちゅうふ)」になることも重要です。
天秤座から蠍座の「杯の王子(杯の騎士)」と対応する「風澤中孚」だね。真心でつながっているイメージだね。
「上爻」は「弗損益之 无咎 貞吉 利有攸往 得臣无家」そんせずしてこれをえきす とがなし ていきち ゆくところあるによろし しんをえていえなし。
「上爻」は「五爻」に比していて「三爻」に応じています。二人から離れた一人が生きる道を見つけたイメージもあります。
なるほど。
「陰位」に「陽」で位、不正ですが、謙虚でありながら強い、という意味で、目的の無い者に使命を与える、などのイメージです。
やることのない人に生きがいを提供する感じ?
イメージとしてはそういう、生かされていなかったものを生かすようなイメージです。それは「損」せずして「益」するわけです。
それが「五爻」に支えられているんだね。
この「山澤損」は、人のために動いていたら力を付けていた、そしてやるべきことにたどり着いていたようなイメージです。
このイメージが「杯の王女」のイメージなんだね。
そうです、特に、最初の「人のために駆けつける」イメージが強いですが、「山澤損」の「亀」の象徴なども非常に重要です。トートタロットの「杯の女王」には「亀」が描いてあります。
クロウリーは「易」好きだったから、偶然じゃないんだね。
そういうことです。
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