こんにちは、かえるさんです、今回は『「山風蠱」「剣の王女」王女と宮廷牌と易』と言うお話です。
今回は「山風蠱(さんぷうこ)」、「剣の王女」ですから、地球上の「アメリカ大陸」と対応します。「アメリカ」も「円盤(地)」と対応する「ヨーロッパ」に侵略されたのですが「風」らしく、自分のやり方で理想を目指し現在の地位を築いた「アメリカ合衆国」のイメージがあります。
アメリカ合衆国は現在最大の国家と言えますが、徹底した論理でライバルを容易に寄せ付けない所などは「風」の「向上心」「決して満足しない」イメージと一致しますね。
「王女」はウェイト版とかだと「従者」「ペイジ」だね。
卦辞は「元亨 利渉大川 先甲三日 後甲三日」おおいにとおる たいせんをわたるによろし こうにさきだつことみっか こうにおくれることみっか。
「おおいにとおる」んだね、しかも「大きな川を渡って良い」ってことは思い切ってやれってことだ。
そうです、そこに注目すべきですよね、ただ、一般的な本などで見ると、年上の悪い女にひっかがる、などと書いてあったりします。
どういうことなの?
それは「山風蠱」が「十八番」であって「十七番」が「澤雷随(たくらいずい)」なことから考えます。
「澤雷随」は要するに「棍棒の女王」と対応しているわけですが、魚座の最後から牡羊座で何かを成し遂げるイメージです。
それは、「更に何かをするための力をどんどん集めたいのが牡羊座」ですから、「他人に従って能力を拡張する」イメージがあります、要するに漢字の「随(したが)う」というイメージです。
なるほど。
他人に「随って」いれば、不満も出てくるので、その不満が「腐る」イメージでその腐ったところから「虫」が湧くわけです。
そこで「山風蠱」は「山」があって「風」通しが悪いから虫が湧くので、その虫を除去して風通しを良くしなくてはいけない、というイメージになったわけです。
ただ、通常の商業占いだと、実際の原因より、運が良い、悪い、という本質とあまり関係のない単なる楽か、きついか、の占いになりがちなので、大変なことはみんなよくない、ということで「山風蠱」は苦労の代表みたいな卦ですから良くないイメージがあるのです。
全体の卦の流れ、六線形と卦辞、爻辞をしっかり研究している易者さんはそんなことにはならないと思います。
易には深い理解が必要なんだね。
だから、複雑な占いである、タロット占いとも相性が良いのです。
で、「甲」も気になるね。
そうですね、当然重要です。「甲」は「十干」の筆頭です、亀の甲羅のイメージと考えれば「王冠(ケテル)」的でもあります。信念、思い込み、をイメージさせます。
「木之兄(きのえ)」という呼び名もありますが、「大木」=「成長した」イメージがあります。
音楽でも「甲」は1オクターブ高いことなどを意味したりします「甲高い声」とか言いますよね。
おお!なるほど。
「甲」は「鎧」でもありますから「双子座」の無意識も意味します。
自分を守る鎧だね。
そうです、「双子座」と考えれば危険を察知したり、雰囲気を和らげようとする働きも「鎧」的ですね。
「鎧」は「介」でもありますから、言葉によって自分と他者を分けることなども含まれます。蟹座の「自分」を自覚することで寂しさを感じることも含まれます。
というイメージも含め「甲」は「人の上に立つ」イメージがあるので、「法令」のようなものも意味します。
「山風蠱」では、問題点を良く調べ、「甲」の3つ前の「辛(かのと)」でしっかりこだわって調べぬく、そして「甲」で、声高々に新しい決まりを発令します。そして「甲」から3つ後の「丁(ひのと)」で丁寧に命令しっぱなしではなくしっかりケアしていきます。
って、ことなのか、初見で判るわけないな。
所で「年上の悪い女に騙される」ってどういうこと?
そのままの意味と、「自分に合わない良くない、以前からある古い使命」が「年上の悪い女」と同じ意味です。
なるほど、それを何とかしたいのか。まあ、象徴的に間違いではないんだね。
そういうことです。
では今回は『「山風蠱」「剣の王女」王女と宮廷牌と易』というお話です。
山風蠱下卦
「初爻」は「幹父之蠱 有子考无咎 厲終吉」ちちのこをただす こあればちちもとがなし あやうけれどもついにきち。
「初爻」は「陽位」に「陰」で位、不正、上卦の「四爻」と応じていません。しかし「二爻」と比しています。
すぐとなりとはつながっているんだね。
「父」の問題を「子」が解決する、という意味で近いものにつながっています、良い意味もありますが「蠱(こ、むし)」は、昔から「毒を盛る」すなわち「呪う」というような意味があり、害するイメージがあり、「蠱す」「蠱惑する」など、堕落させる、惑わすという意味まであります。
ただ「蠱」を除去する、正すイメージもあるわけです。
なるほど、じゃあ、腐れ縁的なイメージもあるんだね。
ただ、「初爻」では、危うけれど努力すれば正せる、と言っています。「父」は「本当ににやりたいこと」も意味します。
「二爻」は「幹母之蠱 不可貞」ははのこをただす ていにすべからず。
「二爻」は「陰位」に「陽」で、強すぎることに注意です、そして「三爻」に比していませんが、「初爻」と比し「中」を得ています。
「母」は「やるべきこと」「やらないといけないこと」も意味しますが、そのままの意味もあります。
どういうことになるの?
簡単に言えば「本当にやりたいことをやる」のも大切ではあるけど、今の仕事を放り出しては生きていけませんから、「中」を得る、要するにバランスを考えろ、ということです。それにより、今はつながっていませんが、後の「陽位」に「陽」の「三爻」につながって行くのです。
そして「二爻」は「五爻」に応じていますからね、ここでのバランスの取れた努力が後にしっかりつながるイメージです。
大変だけど今が頑張り時なんだね。
「三爻」は「幹父之蠱 小有悔 无大咎」ちちのこをただす すこしくくいあるも おおきなとがはない。
お、じゃあ、ちょっとは「咎」が、あるんだね。
「咎」とか「凶」とかに敏感ですね。
にわとりさんはとにかく怒られたくないんだよね。
「三爻」は「上爻」に応じていませんし、下の「二爻」は比していませんが「上卦」の「四爻」に比しています。そして「陽位」に「陽」で強さがありますから、多少行き過ぎても大きな問題はないだろう、と言っています。
じゃあ、ここも頑張り時なんだ。
「山風蠱」はどこもかしこも頑張り時です。「剣の王女」は星座で言うと「山羊座」「水瓶座」「魚座」ですから、とにかく頑張って限界を突破して悟りを得るような感じです。
ですから「剣の王女」の画には「祭壇が無い」ことで判りますが、とにかく自力で何とかしようとする感じです。
祈りじゃなくて実力か、辛いな。
その代わり成長するので良いのです。
とにかく「三爻」は自分のやりたいこと、自分の能力を生かせることで頑張る感じだ。
山風蠱上卦
「四爻」は「裕父之蠱 往見吝」ちちのこをゆたかにす ゆけばりんをみる。
「四爻」は「陰位」に「陰」で位正しいのですが、「初爻」に応じていませんし、「五爻」にも比していません。しかし、下の「三爻」に比しています。
要するに「下卦」の「巽」要するに「木」自分の成長が頼り、という感じですね。
しかし、「陰位」に「陰」ですから、慎重に慌てず、その場、状況で頑張るイメージです、進んで行けば吝、ですから文句を言われる、という感じですね。
耐えるなぁ。
「五爻」は「幹父之蠱 用譽」ちちのこをただす もってほまれあり。
「五爻」は「中」を得ていて「尊位」であり、力のあるイメージです。そして、「陽」の「二爻」と応じています。「四爻」には比していませんが「上爻」に比しています。
父の起こした問題を正すわけですが、しかしながら「陽位」に「陰」で位、不正です。
じゃあ、父の蠱をどうにかできるの?
ですから、目の前の「実」より「譽」を目指せ、という訳です。目先の儲けや損得ばかり気にしてはいけません、自分の志を追ってきたのですから。
そうか、もともと現状に不満足だったんだもんね。
父の名誉を生かせ、という解釈もあるので頭に入れておきましょう。
「上爻」は「不事王侯 高尚其事」おうこうにつかえず そのことをこうしょうとす。
お!「五爻」とつながっているね、王侯に仕えず、自分の気持ちを貫くことが高尚である、ってことか。
「上爻」は「陰位」に「陽」で位、不正で、強いイメージです。しかし「五爻」と比しているので、名誉に支えられます。ただ「三爻」に応じていませんから、もうひたすら強く生きるしかないイメージですね。
どういうことよ、「王女」とか「従者」のイメージなんでしょ?
要するに「風」は高い理想に向かう、現状に満足できないエレメントだってことですね。
なるほど。自分の生き方がポイントになるんだね。
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