こんにちは、かえるさんです、今回は『「澤風大過」「剣の女王」西洋占星術と宮廷牌と易』と言うお話です。
今回は「澤風大過(たくふうたいか)」ですから「剣の女王」と対応します、ホロスコープでは「乙女座21度~天秤座20度」と対応します。
流れとしては「乙女座」から「天秤座」だから、実力を付けて、その後、自分の意見を通したい感じかな。
そうですね、「澤風大過」は「二十八番」の卦です、そして「二十七番目」は「山雷頤(さんらいい)」要するに「棍棒の王女」と対応する卦の次の卦です。
しっかり成長したあとに限界に挑戦するイメージなんだね。
卦辞は「棟撓 利有攸往 亨」むなぎたわむ ゆくところあるによろし とおる。
通るんだね、良かった。
「澤風大過」は大いなる志があって、限界に挑戦する意があります、棟木たわむ、ですから、家が壊れそうなイメージです。しかしそれでも突き抜けるかどうか、で意味が変わってきます。
どういうこと?頑張ればいいの?
出来るまでやれば、出来る、出来る前に諦めれば、無駄、という感じですね。
天秤座は、突き抜けるかどうかで違いが大きすぎるね。
では今回は『「澤風大過」「剣の女王」西洋占星術と宮廷牌と易』というお話です。
澤風大過下卦
「初爻」は「藉用白茅 无咎」しくにはくぼうをもちう とがなし。
とがない、なら良かった。
「白茅(はくぼう)」は「梱包資材」「クッション」「緩衝材」のような使い方をします。すなわち、何かに頼ることを、とがなし、と言っています。
なるほど。
それは下卦は「巽(そん)」ですから「風」「木」のイメージで「成長」し、上卦の「兌(だ)」で、本当にやりたいことを追求し、使命を達するイメージの第一歩だからです。
「白茅(はくぼう)」は「剣草 sword grass」とも言われます。
「剣」の草なんだね!
燃えやすく、火が付きやすいのも特徴です。
直感に向かって行くイメージなんだね。
初爻は「陽位」に「陰」で「不正」、弱いイメージでクッションが必要です。
そして「二爻」と比しています。(隣の爻と陰陽が違う場合、比している、つながっています。)
だから頼っていいのか。
そして、「四爻」に応じています、しかし「四爻」は「陰位」に「陽」で無理して頑張っている、とも言えましょう。
ギリギリ感あるね。
「二爻」は「枯楊生稊 老夫得其女妻 无不利」こようひこばえをしょうじ ろうふじょさいをう よろしからざるなし。
どんな感じ?
年をとった男が若い妻を得る、という文章ですが、「やりたいことで」「役に立って結果を出す」イメージです。それを良いことだ、と言っていますし、そのままの意味もあります。
「二爻」は「初爻」に比し「三爻」には比していません、「陰位」に「陽」で、強い気持ちのイメージです。そして「五爻」と応じていませんが、「中」を得ています。
しっかりバランスをとることが大切なんだね。
「三爻」は「棟撓 凶」むなぎたわむ きょう。
ダメな感じだね。
「三爻」は単に善悪で考えると訳判らなくなります。まあ、易は全部そうですけど。
「三爻」は「陽位」に「陽」で位正しく、「上爻」に応じています。「上爻」は「陰位」に「陰」で位正しいのですが、正に限界に挑戦し生まれ変わる、又はダメになるというイメージです。
そして全く比していませんから、助けもありません。
頑張っても、後で更に苦しい、でも生まれ変わる、ここで努力しないと後でダメになっちゃう感じか。
そうです。
澤風大過上卦
「上卦」は後半は良さそう。
良いとか良くない、とかそういう簡単な話ではありませんが、「初爻」という基盤が弱いながらも「上爻」の「使命」に向かって生まれかわる「澤風大過」に簡単とか楽とかそういう話ではありません。
「四爻」は「棟隆 吉 有它 吝」むなぎたかし きち たあれば りん。
お、吉じゃん。
「四爻」は上卦に入ります。「澤風大過」は「大いに過ぎる」卦ですから、「生まれ変わり」に向かっています、ここでは「棟隆」と言っています、棟木が強い、それを吉、と言っていますが「它(た)」あれば「吝(りん)」よそ見をすれば恥ずべき結果になる、と言っています。
突き進まないといけないんだね。
天秤座は自分の意見を通したいので、強くならないと想いを遂げられませんからね。文句をいうばかりの人になりかねません。
言うだけの実力が必要なんだね。
「四爻」は「陰位」に「陽」で位「不正」ですが、「初爻」に応じています。そして一切比していません。
助けてもらえない感じだね。
理想に突き進む感じですからね。
「五爻」は「枯楊生華 老婦得其士夫 无咎无誉」こようにはながしょうず ろうふそのしふをう とがなくほまれなし。
年上の女の人が若い男と一緒になったらダメなの?
基本的にそういうことを言っているのではありません。
基本「女性」は「使命」「結果」のイメージで「男性」は「やりたいこと」をしたいイメージです。
ですから、老婦が「士夫」を得る、というのは、「結果」を望んで「良さそうな所で手を打つならば名誉も咎もない」と言っています。
あ、じゃあ、良いんだ。
ただ、名誉もありませんからね。
「五爻」は「陽位」に「陽」で位正しいですが「二爻」に応じず、「四爻」に比せず、「上爻」に比しています。そして「中」を得ています。
年を取った女性、というのが可能性である「子」を産みにくい、という意味もあります。「上爻」の使命に向かって生まれかわるイメージを推奨しているようにさえ感じます。
「上爻」は「過渉滅頂 凶 咎无」すぎてわたりいただきをめっす きょう とがなし。
なんだか、大変な感じですけど。
とにかく理想に向かって「生まれ変わる」または「倒れます」それを「凶」と言っています。
川を渡る、そして頭まで没する、というのですから、簡単なイメージはありません。
でも行った方が良いの?
ここまでに、それほどの人物になっているのならそうすればいいでしょう、力のない人物が勢いで行っても無駄死にと言えるかもしれません。
なにそれー、やだなー。
絶対、やり抜くことしか考えられない人以外には大人しくしておくのも選択肢ですよ、と言うしかありません。
「上爻」は「陰位」に「陰」で位正しく「三爻」に応じています。そして「五爻」に比しています。
引き返すことも出来るが、それでは今までは何だったのか、とも言えますし、「下卦」の「巽」のてっぺんである「三爻」に応じていることも考慮すると良いでしょう。
どうしたらいいの?
占い師の側から、無難な道が間違いである、とは言えません。
そこを何とか言って欲しい。
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