かえるさんの星占いらぼらとりー

星占いによる性格分析を詳しく解説しています。心の仕組みと、ホロスコープを読めるようになることが目的のブログです。

「風澤中孚」「杯の王子」西洋占星術と宮廷牌と易

 

 こんにちは、かえるさんです、今回は『「風澤中孚」「杯の王子」西洋占星術と宮廷牌と易』と言うお話です。

 

 今回は「風澤中孚(ふうたくちゅうふ)」ですから「杯の王子(ウェイト版では杯の騎士)」と対応します、ホロスコープでは「天秤座21度~蠍座20度」と対応します。

風沢中孚

 トートタロットの「王子」は、ウェイト版とかだと「騎士」になるんだね。

 

 そうです、トート版の「騎士」はウェイト版の「王」です。

 

 

 卦辞は「豚魚 吉 利渉大川 利貞」とんぎょにしてきちなり たいせんをわたるによろし ただしきによろし。

 

 「豚魚」?

 

 「海の豚」はイルカ、「河の豚」はフグ、ですね。「江豚」はスナメリです。スナメリはイルカに似た魚ですが、風に向かっていく魚と言われていまして、下卦の「兌」の一番上の口が、上卦の「巽」要するに風、の方を向いているということです。

 

 「三女」が「長女」の様に成長するイメージもありますね。

 

 そして「イルカ」は「タロット」などでも「愛」の象徴ですから、人と強くつながって成長することを意味します。

 

 へー。

 

 そして「豚魚之信」という言葉がありますが、「豚魚」は心の鈍い人たちを指し、その「豚魚」でさえ感動させる徳があることを意味します。

 

 いろいろあるね。

 

 そして「風澤中孚」の卦は「舟」の形でもあります。

 

 

 どういう意味なの?

 

 「風澤中孚」は「上卦」が「木(巽)」で「下卦」が「沢(兌)」ですから、舟が浮かんでいるイメージでもあります。

 

 それで「大川をわたるによろし」なんだね。

 

 そして「豚魚」「豚」と「魚」はよくある贈り物も意味します、贈り物の内容より信義、気持ちがあれば、喜ばれる、感動してもらえる、という意もあります。

 

 易はいろいろあるな。

 

 タロットの画も色々と深い意味があるでしょ、実際に占うには様々な着眼点が無くてはストーリーを組み立てられないですからね、様々な象徴をしっかり理解することが大切です。

 

 では今回は『「風澤中孚」「杯の王子」西洋占星術と宮廷牌と易』というお話です。

 

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風澤中孚下卦

 

 

 「初爻」は「虞吉 有它不燕」おもんばかればきち たあればやすからず。

 

 よく考えること、そしてよそ見をしては安心出来ない、ということです。

 

 「它」は「蛇」で、「蛇」がいたら「燕」はその庭には来ないだろう、ということです。「蛇」を欲望、邪な気持ち、と取るか、自分の本当の望みであり、そこに向かう緊張感と取るか、で大きく違います。

 

 なるほど。

 

 そして「虞」は「騶虞(すうぐ)」も意味します、素晴らしい人徳者が表れることを告げる神獣です。

 

 真心を問うている、とも言えるね。

 

 そうです、「初爻」は「陽位」に「陽」で位正しく、「四爻」に応じています。上卦の「巽」につながっています。しかし「二爻」には比していません。(隣の爻と陰陽が違う場合、比している、つながっています。)

 

 だからこそ、自分の気持ちにしっかり向かい合う必要があるのです。

 

 それが出来ないと不安になっちゃうんだね。

 

 

 

 

 「二爻」は「鳴鶴在陰 其子和之 我有好爵 吾與爾靡之」めいかくいんにあり そのここれにわす われにこうしゃくあり われなんじとこれをともにせん。

 

 どういうこと?

 

 目に見えない所から鶴が鳴いて、子鶴がそれに応じます。そして、酒を共に酌み交わす、と言っています。

 

 一緒にいないのに?

 

 目の前にいなくても、同じ夢をみる、というようなイメージですね。「二爻」は「陰位」に「陽」で位、不正です、強すぎるイメージです。そして上の「三爻」に比し、「初爻」には比しません。

 

 「五爻」にも応じませんが「中」を得ているので、「鳴き声」だけでもつながろうとするイメージです。

 

 

 「風澤中孚」は三爻、四爻の「陰」を使命に向かう真心、と考えます、その意味で「三爻」とのみつながる「二爻」の真心が本物かどうか、がとても大切なことです。

 

 結局どういうことなの?

 

 目の前に無くても信じられるか、ということです。

 

 

 「三爻」は「得敵 或鼓或罷 或泣或歌」てきをえて あるいはこしあるいはやみ あるいはなき あるいはうたう。

 

 「三爻」は「陽位」に「陰」で位、不正です。強すぎるので進みたい、しかし「四爻」とは比せず、「二爻」と比しています。

 

 前に進みたいけど下がるかどうか迷っちゃう感じかな。

 

 そして「上爻」に応じています、その「上爻」は「陰位」に「陽」で強すぎるイメージです。そして限界を越えて生まれ変わって行くイメージですから、この「三爻」でも、泣きわめき迷っているようでは先が思いやられるとも言えますが、ただ、「吉」や「凶」などの評価はありません。

 

 そういえばそうだね、何で?

 

 普通でいることも、限界に挑戦することも、本人が決めればいいことですからね。

 

風澤中孚上卦

 

 

 

 「四爻」は「月幾望 馬匹亡 无咎」つきぼうにちかし うまひつをうしなう とがなし。

 

 もう全然判らんけど。

 

 満月が近い、もうすぐ結果が出そうな感じ、しかし「匹」は「二頭で牽く馬車」なのですが、馬が片方いなくなっています。これは「初爻」とのつながりを振り切って「五爻」へと向かうのです。

 

 「五爻」は尊位で、「陽位」に「陽」で強く立派なイメージだから、比している「五爻」に向かうんだね。

 

 「四爻」は「陰位」に「陰」で、位正しく、慎重かつ謙虚なイメージですから、上に向かうイメージです。「三爻」とは比していませんからね。

 

 なるほどー。

 

 

 「五爻」は「有孚攣如 无咎」まことありてれんじょたり とがなし。

 

 すごくいい感じだね。

 

 「五爻」は「陽位」に「陽」で位正しく、強く、「中」を得ているのですが「二爻」に応じていません。しかし、お互いに「陽」で「二爻」は「二、三、四」で「震(雷)」を形成し、「五爻」は「三、四、五」で「艮(山)」の山頂です。

 

 そういえば「二爻」では「五爻」の親鶴が呼びかけてたね。

 

 姿は見えませんが強いつながりによって「咎无」を得るのです。

 

 

 「上爻」は「翰音登于天 貞凶」かんおんてんにのぼる ただしけれどきょう。

 

 「上爻」は「陰位」に「陽」で位不正、強すぎる、はやる気持ちです。そして「五爻」とも比していません、しかし「三爻」と応じています。

 

 ただ「三爻」は「陽位」に「陰」で、迷っています。

 

 そこで、「上爻」は強がってみても「凶」であるということなのですが、「翰音」はにわとりの羽の音を意味します、それは飛べない鳥です。そして「翰」は「筆」という意味もあり「翰音登于天」は自分の能力を見せつけようとしているとも言えます。

 

 結局どういうことなの?

 

 今は飛べなくても、「蠍座」の次の星座は「射手座」です、本当にやりたいことに向かって行く、その意味での「凶」「生まれ変わり」とも言えるのです。

 

 なるほど。

 

 ただ、今はまだ、飛べない鳥なのです。慌てては全てを失ってしまうでしょう。

 

 難しいけど、だから「正しいけど凶」なんだね。

 

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