こんにちは、かえるさんです、今回は『「風山漸」「円盤の王子」西洋占星術と宮廷牌と易』と言うお話です。
今回は「風山漸(ふうざんぜん)」ですから「円盤の王子(金貨の騎士)」と対応します、ホロスコープでは「牡羊座21度~牡牛座20度」と対応します。
「風山漸」と「円盤の王子」要するに「金貨の騎士」は同じ本質を持っている、と言って良いんだね。
そうです、「風山漸」のイメージは山を登って、その上で大きな木が育っていくイメージです、これは「棍棒の4」で目標を見つけて、何かを成し遂げるために「円盤の5」で努力し「円盤の6」で達成しようとするイメージと重なります。
なるほど。
「風山漸」の卦辞はこうなります。
「女歸吉 利貞」じょとつぐにきち ていによろし。
女性は女性という意味もありますが、当然、自分の使命、役目という意味でもあります。それが能動性、やりたいこと、としっかり結びつく、ということです。
恋愛の時は、そういう意味だけど、象徴的には「やりたいことの実現」とか「使命とやりたいことの結合」とかの意味にもなるんだね。
そうです、象徴の理解が深いと「卦辞」「爻辞」の理解も深まります。
「歸」って?
「帰」ということです、「とつぐ」という意味があります。
へー。
では今回は『「風山漸」「円盤の王子」西洋占星術と宮廷牌と易』というお話です。
風山漸下卦
「初爻」は「鴻漸于干 小子厲 有言无咎」こうみぎわにすすむ しょうしあやうし ことあれどとがなし。
どういうこと?
水鳥が土手を歩いている、幼い鳥が上手く歩けず注意されるが咎は無い、要するに始めたばかりで、上手く出来なくて文句を言われることがあるが問題ない、という意味と気にしなくていい、という意味があります。
気にしなくていい?どういうこと?
牡羊座で、やりたいことをやる時に、最初上手く行かないからと言って他人の目ばかり気にしていたら上手く行きませんからね。
「初爻」は「陽位」に「陰」で「不正」弱弱しさがありますが、初めだから当たり前ですね。
そうか、善悪じゃないんだ。
さらに「二爻」と比せず、(隣の爻と陰陽が違う場合、比している、つながっています。)「四爻」とも応じていません、要するにまだつながりが出来る前の状態だ、ということです。
「二爻」は「鴻漸于磐 飲食衎衎 吉」こういわおにすすむ いんしょくかんかんたり きち。
安定した岩場について、食事をゆっくり楽しむ、それを吉、と言っています。
のんびりした感じだね。
牡牛座っぽく、マイペースで慌てず成長するイメージ岩場の安定感は、自分の焦らない気持ちも含んでいるのです、それを吉と言っています。
「陰位」に「陰」で「正」要するに、謙虚さが安定性を生んでいるとも言えます、そして「中」を得ていて、「五爻」とも応じています。そして「三爻」と比しています。ので上につながりがあるイメージです。
「三爻」は「鴻漸于陸 夫征不復 婦孕不育 凶 利禦冦」こうりくにすすむ おっとゆきてかえらず ふはらんでやしなわれず きょう あだをふせぐによろし。
何だか大変そうだけど。
そうですね「三爻」ですから下卦の最後で、山の上まで来て「四爻」からは「木」が育って行きますから、その準備なのです。
「陽位」に「陽」で「正」しかし比せず、「上爻」に応じていません。
苦労しているけど誰にも助けてもらえない感じだね。
「円盤の5」辺りのイメージあるでしょ。しかし、頑張りどころ、とも言えますね。結局、頑張ってこそつながりというものも出てくるわけです。
それを「やりたいこと」に自信を失い、「使命」も実を結ばす、という言い方をしているわけです。
なるほどねー。
風山漸上卦
さあ、「上卦」の「四爻」まで来ました。
「鴻漸于木 或得其桷 无咎」こうきにすすむ あるいはそのたるきをう とがなし。
咎无なんだね。どういうこと?
「陰位」に「陰」で「正」、「五爻」「三爻」に比しています。まあ、とりあえず、足場を得たようなイメージです。ここまでで得たものを役に立てる、状況に従う(巽う)という意味もあります。
そうか、根を張るって、居場所が固定するイメージもあるのか。役に立つってことだ。
それを「とがなし」と言っています。中間ポイント的なイメージですね。
「五爻」は「鴻漸于陵 婦三歲不孕 終莫之勝 吉」こうりょうにすすむ ふさんさいはらまず ついにこれにかつことなし きち。
なんだか、良いんだか悪いんだか良く判らないけど、吉なんだね。
すごく高い所まで来ました、なかなか結果が出ず、苦労続きではあったがついに試練、邪魔が勝つことはなかった、吉、ということです。
めっちゃ頑張ってやっとこさ勝ったんだ。
でも、すごい苦労した感じでしょ。
たしかに。
「上爻」は「鴻漸于陸 其羽可用為儀 吉」こうきにすすむ そのはねをもってぎとなすべし きち。
なんか良く判らないけど、いい感じじゃん。
「上爻」は「三爻」に応じていません、そして「五爻」とも比していません。そして「陰位」に「陽」で「不正」です、強すぎるイメージです。
努力に努力を重ね、頂点まで来た「五爻」を越えて、はるか彼方高みに行ってしまいます。
そしてその「羽」を儀式に使う、その「羽」は尊ばれるが、その身体は遥か彼方大空へ飛んでいきます。
良かったの?孤独なの?
それは本人がどう感じるか、他の人がどう感じるか、という意味で簡単に決めつけてはいけません。
ただ、「牡牛座的」な「円盤の王子」と考えれば、「本当にやりたいこと」をしていれば自由になったとも言えますし、「そうでなければ」犠牲になった、とも取れますね。
なるほど、深い意味でも「牡羊座」「牡牛座」的と言えるんだね。
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