こんにちは、にわとりさんです。今回はギリシャ神話の「アポロンとマルシュアス」のお話です。
まるしゅあす?
別に有名な神様などではありません、サテュロス(半人半獣の精霊)です。
アポロンのお話だから、今回も「太陽」を考える話だね。
その通りです。
今回はギリシャ神話の「アポロン」のお話です~☆
アテナの笛
女神アテナがある時、笛を発明しました。アウロスと言う二本管の笛、と言われていますが、美術画などでは様々な笛が描かれています。
笛を発明したんだ!
それで、みんなの前で吹いていると、アテナの笛を吹いている顔を見て、神々は「変な顔だ」と笑いました。
え、そこ?そこなの?
ちょっとデリカシーに欠ける感じですよね。
それで、アテナは怒って笛を捨ててしまいました。
怒って捨てたの!でもまあ「変な顔」って言われちゃあね。
アテナは「牡羊座」と対応します。
あ、そうなの?知恵と戦いの女神だよね。
「生命の樹」では「2」の「コクマー(叡智)」と対応します。
知恵と戦いか、なるほど。
タロットの「星」「宇宙(世界)」との対応もあります。
幅広いな。
ゼウスから生まれた女神ですからね。
お父さんから生まれたんだ。
要するにゼウス「木星」的、な要素から直接生まれている、と言うことです、「木星」を具体化、現実化する意味を持つわけです。
それが戦いと知恵の女神、とも言えるのか。
言いかえれば、知恵と戦いを形にすることの元をたどれば「木星」だ、とも言えます。
なるほど。
そして、空気を振動させて美しい音を出す「楽器」と言うものは、整えれた言葉、選ばれた言葉も意味しますから、知性と大いに関係があります。
だから、アテナが笛を作ったのか。
で、アテナが捨てた笛を拾ったのがサテュロスのマルシュアスでした。
で、吹いてみると、とても素晴らしい音色でした、マルシュアスは気分を良くして、自分の才能に自信を持って、これほどの腕前であれば、アポロンの竪琴より素晴らしい!アポロンと勝負したい!と言いました。
神様の笛だからじゃないの?
実はその通りです。
そして、それを聞いたアポロンは大変怒って、マルシュアスと音楽の腕を競うことにしました。
神様なのに短気だね。
そして勝者は敗者にどんな罰を与えてもいい、と言うルールです。
大人気ないルールだな。
しかし、審判のミューズたちは、みんなアポロンのお友達でした。
いんちきだ!
そして、お互いに演奏をしました。
アポロンとマルシュアス
当然、アポロンが勝ちました。
そりゃ、審判がアポロンの友達だからね。
じゃあ、マルシュアスが罰を受けるんだね。
それで、アポロンはマルシュアスを木に縛り付けて、生皮を剥ぐことにしました。
おしまい。
おしまい。じゃないでしょ!!
なんか、競い合ったもの同士、友情が芽生えたりとか、讃えあったりとかなんか無いの?
無いです、マルシュアスはお亡くなりになりましたから。
え、神様がいんちきをする話?「太陽」と関係あった?
この話は話だけ聞くと、神様は残酷とかよく言いますが、そう言う意味ではありません。
では、神話の解説をいたしましょう。
神話の意味を考える
まず、マルシュアスは、拾った笛で自惚れて、神に戦いを挑んだんですよ。
確かに、ネコババだ。
言いかえると、偶然拾った笛が上手く出来た、それだけでアポロンに挑んだんです。
なるほど、でも審判がいんちきだったよね。
それは、形だけ出来そうなことを、出来そうだからやる、と言うような気持ちではアポロン「太陽」に勝つことは絶対に出来ない、「太陽」を満たすことは出来ない、と言うことです。
あー、なるほど。
でも、皮を剥いじゃったけども。
それは、表面上の形だけで、自分に自惚れていたから、「表面」「上辺」を剥がれたのです。
そして、神話で死ぬ、と言うのは、生まれ変わる、成長をする、と言う意味ですから。
なるほど。
ホロスコープの「太陽」は、理想と願望を表します、そう出来ることが心の充実、満足につながりやすいです。その行為自体が心の喜びなのです。
上手く出来そうなことをするのと、心からやってみたいこと、の違いか。
そうです、だから、審判がいんちき、と言うのは、アポロン、すなわち「太陽」や、その友人のミューズたちを感動させられなかった、絶対無理だった、とも言えます。
それは、ホロスコープ的に言えば、自分を納得させられない、とも言えます。
マルシュアスは自分と向き合うことなく、目先の結果だけに囚われて勘違いをしたんだね。
そう言うお話です。その意味で「太陽」「獅子座」のイメージに芸術や演劇がありますが、それは自己表現と言う意味なわけです。
ただ、これは「太陽」のアポロンの話ですから、結果ばかり気にすることを良くないかのように見えなくも無いですが、サテュロスは多くの場合、結果重視の山羊座を意味していることが多いです。
と言うことは、現実ではある程度必要ってこと?
そう言えますね、現実にはあまりにも極端なのは良くない、と言うことはたしかです。
「太陽」を目指して飛んで落ちてしまうイカロスの話もありますし、
欲を求めすぎて、触るものをみんな黄金にしてくれ、と頼んだ、ミーダス王の悲劇もあります。
どっちがいい、じゃ無くて常にバランスが必要なんだね。
そういうことです。
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