塔 戦争 「バベルの塔」どう読むか 火星のカード

「塔」と「戦争」

　こんにちは、かえるさんです。今回はタロットカードの「塔」です。西洋占星術の「火星」のカードですから、ホロスコープで性格をみるのにも役に立つお話です、ぜひごらん下さい。

　「塔」！悪いカードって言えば「塔」！って位、有名だよね。

　まあ、そういうイメージですね。「塔」は「火星」のカードですから、活力のカード、と言いたいですが、実際の所、エキサイトしやすい要注意なポイントと言えなくも無いですから仕方ないですね。

　でも「塔」って物自体は別に不吉なイメージも無いんだけれども、五重塔とか美しいね。

　Tower　の直訳が「塔」ですからね、仏教圏の塔とはちょっと意味が違いますね。欧米のイメージだと軍事的な見張り台のイメージがありますね。

　ああ、なるほどそうか、そういうイメージなのか。

　だから「塔」は「戦争」という名前がいい、という考えもあります。かえるさんも「戦争」は適切な名前だと思います。

　「塔」を軍事的な監視の施設と考えると、もう戦いになることが前提と言えますよね。

　もう、そういう気持ちで構えているってことか。

　現実問題ケンカをする時と言うのは、空腹や、ものごとが上手くいかなくてイライラしているとか、もうケンカが決定事項になっていることも少なくありません。

　気持ちの問題が大きいよね。

「口」

　このカードの象徴は「口」です。

　戦争の始まりは「口」からだよね、言葉じゃなくて「口」なんだね。

　イメージとしては頭を経由しないで「口」から出た感じを強調していると言えますね。

　カチンときて、ウワー！って言っちゃう感じだ。そうだよね言葉は論理の「風」だもんね、このカードは「火星」だから直感の「火」だね。

　そういうセリフには論理性、整合性に欠けるので見分けはつきます。むしろ聞き流してあげると後々の関係にはいいんですが。

　そういうセリフほど一生忘れられなかったりするんだよねぇ。

　でも「口」は、そういう意味だけではありません。「火星」は活力の惑星ですからね。

　「口」は自分の目標をしっかり決めて、自分に言い聞かせることにも使えるよね！

　そうです、そのとおりです。「口」はそうやって使いたいですね。

　そして「口」は自分を抑えるためにも使えますね。「まあ、いいけどさ」「ああ、なるほどね」自分にあったセリフを準備しておくといいでしょう。

　そして「火星」らしく破壊に使うことも出来ます。良い破壊の使い方です。

　良い破壊？

　思い切って前に進めために、自分の、ためらいや恐れを破壊する言葉もありますでしょ。

　「俺に出来なきゃ誰にも出来ない！」「勝つまでやるから勝つ！」みたいな言葉かな。

　そういうのもありますよね。そういう言葉は、論理というより直感的な「火」の要素の強いセリフですよね。

バベルの塔

　有名な話でバベルの塔という話がありますね。

　ああ、みんなで、ものすごく高い塔を作って力を見せつけようとしたのを神様がそれを見て塔を破壊して、みんなの言葉をバラバラにして集まった人たちを散らしたから、今でも世界各国の言葉はバラバラで、世界各国に人がいる、ってお話だね。

　この話は、今の状況を説明するお話ですが、少し不思議な話です。神様が力を合わせる人間たちを恐れる表現があるのです。

　たしかに。神様なのに。

　逆に考えてみましょう、みんなで力を合わせ、言葉をひとつにすれば出来ないことは無い、と言う取り方も出来ます。

　ああ、なるほど、その方がしっくりくるか。

　ただ、言葉をひとつ、と言うのは、英語や日本語を統一する、と言う意味より、言葉の表面ではなく意味を共有するという考え方が自然かな、と思います。

　占い的に言えば、相手の言葉を相手の価値観で理解することです。同じ単語でも各自意味は違います、例えば親しみをこめた「馬鹿」と、見下してののしる「馬鹿」は違いますし受け取り手によって意味が変わってしまいますね。

　たしかに冗談だってぜんぜん通用しないこともあるし、気持ちって言うものは伝わらない、言葉しか伝わらない。

　どんなに心を込めても、優しい気持ちで、ていねいに言っても、もうイヤミにとると決めている人間には何を言ってもムダなこともありますね。

「火星」活力のカード

　でも「塔」のイラストから「活力」は連想しにくいな。塔がぶっ壊れて人が落ちていく。「活力」も失われそうなイラストだね。

　もちろん、そういう意味のとり方も出来ますね、もうひとつ安定して平和の状態から、事故やトラブルがあって、そのままでは、いられなくなってしまって仕方なく動かざるを得ない、そんなきっかけで動き出してみると思っていた以上の力が出ることもあります。

　そんな「活力」もあるか。ピンチだからこそ出る力か。

　今では「火星」は、おひつじ座の支配星です、しかし「冥王星」が発見される前は、おひつじ座と、さそり座の支配星でした。

　それは、両方とも戦争に気をつけましょう、ってこと？

　そうです、そして、思い通りにしたい欲求の強い両星座は「活力」の強い星座とも言えます。

「塔」の意味

　以上の意味を踏まえて「活力」のバランスとバランスの崩れを意識して、破滅、逆境、事件、再出発などをイメージしていただければ良いでしょう。

　「活力」がもたらす破壊、破壊や破滅による「活力」などを、あらゆる角度から考えてみてください。

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