西洋占星術の歴史 メソポタミア、バビロニア
こんにちは、かえるさんです。
占いってさ、すごい昔からあるんでしょ?いつからあるの?
そうですね、占いも色々ありますし、何を占いと呼ぶかにもよりますが、西洋占星術なら、紀元前2500年くらいにメソポタミアでシュメール人が作ったと言われています。
みんな、自分のこととかを占ったの?
いや、初期の占いは、今より政治色が強くて、国家の運命を占ったりしていました。個人が占うようになったのはもう少し後のことです。
十二星座はバビロニアで紀元前2000年ごろにはありました。「黄道十二宮」はこのころにはもうあったのです。
へー、なんでそんなもの作ろうと思ったのかね、データ集めても占えるかなんて最初は判らないじゃん。
最初は、農耕の為ですよね、種まきや収穫に最適な時期を知りたいですからね。
いまでも、お正月とは別に、春を年度の開始としますよね。これはバビロニアの時代にさかのぼる考え方なんですね。
そうか、農業は、民衆の生活に密接に関わっているから、お祭りとかは多くが、春分とかの季節の境目に関係しているよね。
でも、バビロニアって古い!スゴイ!ってイメージはあるけど、ピンと来ないな。
BC2000年ごろ、ハムラビ王によって統一されて、紀元前7世紀ごろに、ネブカドネザル王の時に大変栄えました。
ネブカドネザルって、ヴェルディの「ナブッコ」っていうオペラの「ナブッコ」のことでしょ。歌が有名だよね、ヴェルディの「いけ、我が想いよ、黄金の翼に乗って」だけ知ってる。オリンピックで聞いた。
あーそうです、良く知ってますね。
このバビロニアにはカルディア人と言う人達がいまして、彼らによって天文学が大変発達しました。「黄道十二宮」は彼らが考えたのです。一年が365日6時間11分と言うのも判っていました。
オタク集団かな。
学者集団って言ってください。
しかし、バビロニアと言えば、
ペルシャ、マケドニア、プトレマイオス王朝
ペルシャに滅ぼされたんだね!!
その通りです、そしてカルディア人は離散して、天文学技術は世界に広まった、とも言われています。
一説によると、中国の占星術も、この流れのものだとも言う説もあります。陰陽五行説なども、太陽と月をカウントしないから5つですが足せば、7つでしょ。
あ、昔は西洋占星術も、惑星は7つだったね。「天王星」「海王星」「冥王星」は見つかってなかったから。
そのペルシャのクセルクセス王もバビロニアの文明を尊重しました。
じゃあ、占星術は続いたんだね。でも、そのペルシャも後にマケドニアのアレキサンダー大王に滅ぼされるね。
そのアレキサンダー大王の流れを汲む、プトレマイオス王朝のアレキサンドリアでも、占星術などの学問は大いに発展しました。「春分点歳差」は、このころ発見されました。
図書館、ライブラリーアレキサンドリアとか有名だね。
AD1世紀ごろ、天文学者プトレマイオス・クラウディオスが、著書に西洋占星術のことを記しました、男性星座、女性星座、相(アスペクト:現代とは方法が少し違っていた)、など、この頃からのようです。個人が占いをするようになったのもこの頃と考えられます。
ちなみにプトレマイオスが全て作ったと言うより、占星術と天文学を著書にまとめたので占星術の祖のように扱われています。
プトレマイオスって、王族なの?
そういう説もありますが証拠が無いんですよね。ウソっぽい感じです。
ローマ帝国から現代へ
そして、次はローマ帝国ですね。
おー、なんか古代ローマ帝国が馴染み深く最近のものに感じる。
ローマでも占星術は重宝されました、しかしローマはテオドシウス帝がキリスト教を国教にしましたので、ギリシア文化を禁じたことで占星術も衰退しました。
あらあら。
しかし、十字軍の影響や、ルネサンスなどをきっかけに、復活しました。
その後の有名な占い師といえば、「ミシェルド・ノートルダム」ノストラダムス、がいますね。
なんか、怪しい予言者ってイメージだけど、西洋占星術師なの?
神聖ローマ皇帝の親族のホロスコープを頼まれて作ったりしてますからね。
あとは近年では第二次世界大戦の時のイギリスなら、有名なアレイスター・クロウリーがいますね。
トートのタロットを作った人だね。占い師というより魔術師って感じだけど。
タロットをデザイン(イラストではなく哲学、内容など)するには西洋占星術の知識はものすごく必要ですし、実際それなりに詳しいです。
戦った、ナチスドイツもそういうオカルト的な魔術師を雇っていた、といわれていますし、カギ十字のマークなどがそういう意味合いが強いと言われています、イギリスの首相、チャーチルの勝利のVサイン、いわゆるピースのポーズは、アレイスタークロウリーによるものだと言われています。
そうなの!写真撮るときするよ!!
そういうの意味あるの?
人は、うれしくなくても笑顔を作ったり、ガッツポーズをして「よし!やった!」って言ったりすると、脳内には分泌物が出ますから、気持ちが変わったり、落ち込みから回復したり出来ますからね。
オカルト的に言えば、踊りは魔術行為ですからね。
怪しげな世界じゃ。
ずいぶん駆け足でしたが、こんな感じで、はるか昔から現代まで研究、発展を続けて今に至るわけです。
近代、新聞や雑誌に、今日の占い、などが載るようになって、爆発的に人気が出ましたが、そのため遊び、娯楽の色が濃くなってしまい、実用性は全く無い、と思われるようになってしまったのは、個人的には残念に思います。
このブログでは、性格を分析して、人生をデザインすることの出来る哲学、学問としての、占いを楽しんでいただけるように頑張ります。
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