こんにちは、かえるさんです、今回は『「巽為風」「剣の王子」西洋占星術と宮廷牌と易』と言うお話です。
今回は「巽為風(そんいふう)」ですから「剣の王子」と対応します、ホロスコープでは「山羊座21度~水瓶座20度」と対応します。
「トートタロット」の「剣の王子」は「ウェイト版」だと「剣の騎士」だね。
卦辞は「小亨 利有攸往 利見大人」すこしくとおる ゆくところあるによろし たいじんをみるによろし。
え!少しなの!
少しです。
どうして?
だって「結果」じゃなくて、「自分のやりたいこと」をするイメージを「自分に従う」「他人に従う」のバランス問題で語っているのが「巽為風」です。
「巽為風」は「巽(そん)」が二つ重なった卦です。「風」と「木」がふたつあるので「無意識でつながる」「情報を求める」「成長する」イメージです。
ただ「水瓶座」と考えれば、固定力はそんなに強くないですからね。
「やりたいことをやる」のが目的だから、それでいいのか。
「山羊座」をしっかりやって力が付いていれば「結果」は「出ちゃう」という言い方も出来ます。
ただ「水瓶座」すると、「やりたいことをした、おしまい」ってことか。
そうです、ですから「大人を見るに利ろし」なのです。これはすごい人に教わる、自分の無意識、本心に従う、というような意味です。
しかし、それでも「結果」という一時の喜びではなく、思い切りやってみたい、という喜びが本分なので、そもそも「大きな結果」などには大した意味はないのです。
悟りじゃん。
そうかもしれないですね。「社会性」である「山羊座」を越えた所にあるのが「水瓶座」、タロットで言うと「塔」の後の世界ですからね。既成概念が壊れた後の世界です。
では今回は『「巽為風」「剣の王子」西洋占星術と宮廷牌と易』というお話です。
巽為風下卦
「初爻」は「進退 利武人之貞」すすみしりぞく ぶじんのていによろし。
???
「初爻」は「二爻」に比していて、(隣の爻と陰陽が違う場合、比している、つながっています。)進もうとしています、しかし「初爻」は「陽位」に「陰」で弱さもあります、しかし目指す「二爻」は「陰位」に「陽」です。さらに「初爻」は「四爻」に応じてもいません。
ちなみに「巽為風」のような同じ「八卦」が重なっている卦は応じている爻はありません。
なんかあべこべだね。
だからこそ、何かしたいけど、何をしていいか判らないような感じです。一般的な「易」の解説だと、進みすぎても退きすぎてもいけない、とか、優柔不断が良くない、などと書いてありますが、そんなに簡単な話ではありません。
「武人の貞」のよろし、なのですから、必要に合わせて行動をしなくてはいけないのです。
それが良いの?
やってみて、違うと思えばやめる、しかし経験と知識は積めます、これを繰り返すことでしか「水瓶座の道」「巽の道」は始まらないのです、ここで目先のことを言っても始まりません。ここでこうすればいい、こうしたらダメ、なんて無理やりアドバイスをする段階ではないのです。
とは言え、これが出来なくて悩み続ける水瓶座をたくさん見ています。
なるほど。
「二爻」は「巽在床下 用史巫紛若 吉 无咎」したがいてしょうかにあり しふをもちう ふんじゃくたるもきちにしてとがなし。
「二爻」は「五爻」に応じていませんが「中」を得ています。
そして上の「三爻」には比してませんし、下の「初爻」には比しています。
「初爻」から進んで来たものの、上にはつながってないんだね。ただ「中」を得ている。
「陰位」に「陽」で位正しくありません。謙虚であるべきだけど、何かしてみたい、これは「出来ないことをやってみたい」と考えれば、「成長」に必要なことですし、「水瓶座」的ですね。
そうか、出来ないことをしたい、のは無駄なことじゃなくて成長したい、ってことか。
上手く行かなかったことが悪いことで、上手く行ったことが正しい、という単純なことではなく、自分に真に必要なモノを探すイメージを「用史巫紛若」しふをもちいてふんじゃく、と言っています。
どういうこと?
勝手に自分で目先のことで判断せず「自分の本心」に向かい合って、感じて「巽(したが)う」ことです。それを「吉」であり、咎はない、と言っています。
「咎」は神、無意識の下すものであって、「吝」は自分や他人が思うことです。
なるほどー、って言いたいけど難しいな。
「三爻」は「頻巽 吝」しきりにしたがう りん。
お、早速「吝」だね。
まあ、一般的な見た目は悪い、ということです。自分でも自信を無くしがちです。
じゃあ、ダメじゃん。
本人がそう思うならそうかもしれませんが、「ダメ」に具体的な定義があるわけじゃなし、あれこれやって失敗しているから、それが無駄になっているか、後で生きるかはその人の生き方次第ですからね。
資本主義社会を無視してるね。
水瓶座を理解するにはそういう概念も必要です。
「三爻」は「陽位」に「陽」位正しいです。そして上の「四爻」に比しています。
どういうこと?
迷いながらも、色々、しっかりやるべきことをして能力を高めることが目先の結果より大切なんでしょうね。
なるほど、それは「吝」、周囲からケチが付く、ってことか。
深く考えなければ「みっともない」と思うでしょう。
巽為風上卦
「四爻」は「悔亡 田獲三品」くいほろぶ かりしてさんぴんをう。
「四爻」は下の「三爻」にも上の「五爻」にも比しています。そして「陰位」に「陰」で位、正しく謙虚に努力をしているイメージです。
「三爻」の努力とかもあるからこそ「四爻」で三品を得るんだね。
「三品」って何?
位、身分、の意味もあるし、三つのものを獲る、ということ要するにたくさんのもの、とも取れますし、「悔い亡ぶ」からの「狩りに出て獲物を得る」という欲しいものを手に入れた、という意味で「成長」のイメージも強いです。
「五爻」は「貞吉悔亡 无不利 无初有終 先庚三日 後庚三日 吉」ていきちくいほろぶ よろしからざるなし はじめなくしておわりあり こうにさきだとことみっか こうにおくれることみっか。
もう全然判らないけど。
十干は「甲乙丙丁戊己庚辛壬癸」の十種です。10日をひとまとめにして、一日づつに名前を付けたのが始めです。一ヶ月を上旬、中旬、下旬に分けるのはこの名残です。
のちに「干支」と「十干」の組み合わせで「六十干支」になります。
この日にちを示す「庚(かのえ)」「金の兄(かのえ)剣や刃物」を表します。
あ!水瓶座だから「剣」か。
「庚」の三日前は「丁(てい)」「火の弟(ひのと)燃える火、焚き木」などを表します。ちなみに「丙、火の兄(ひのえ)」は太陽などを表します。
「丁」は丁寧さなど深い思慮を表します。これは「金属を鍛えている」という意味になります。これはしっかり分析している、ということです。
なるほど!
そして後れること三日で「癸(みずのと)」「水の弟(みずのと)雨露」などを表します。そして自分の道を切り開くイメージです。そして「癸」は十干の中で最後ですから、形にする、結果にする感じですね。
水瓶座だねぇ。
そして「先庚三日 後庚三日 吉」ですから、よく考えて、しっかり分析して結果を出すイメージです。
「五爻」は「尊位」であり、「中」を得ていて「陽位」に「陽」で位正しく、「四爻」と比しています。
「上爻」とは比してないね。
要するにしっかり力強い「五爻」が部下の「四爻」と仲が良い感じですね。そして「上爻」とつながっていないことで自分で考えて自立するイメージとも言えます。
「二爻」とも応じてないね。
「上爻」は「巽在床下 喪其資斧 貞凶」したがいてしょうかにあり そのしふをうしなう ただしけれどもきょう。
「上爻」は「陰位」に「陽」位、不正で比していません。
なんかとりあえず、ダメなのかな「凶」だね。正しくっても「凶」なんだね。
「床下」ですから、他人の下、という意味と、無意識に従う意味があります。
「床下」は他人の下って意味があるの?
昔の権力者は「ベット」の上から命令したりしたんです、玉座とベットは同じものだったんです。大きな椅子って感じです。
じゃあ、ベットの下にいるのは部下なんだ。
そしてベットは寝るところですから「無意識」でもあります。
「資斧」って?
お金と物資です。それを失う、損得なしで本当にやりたいことをする、限界までそれをすることは、「正しいけれど」大変ですよ、ということです。
要するに「生まれ変わる」ということです。
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