かえるさんの星占いらぼらとりー

星占いによる性格分析を詳しく解説しています。心の仕組みと、ホロスコープを読めるようになることが目的のブログです。

「風雷益」「棍棒の王子」西洋占星術と宮廷牌と易

 

 こんにちは、かえるさんです、今回は『「風雷益」「棍棒の王子」西洋占星術と宮廷牌と易』と言うお話です。

 

 今回は「風雷益」ですから「棍棒の王子」と対応します、ホロスコープでは「蟹座21度~獅子座20度」と対応します。

 

風雷益

 蟹座の続きのイメージで考えればいいんだね。蟹座で頑張っているうちに獅子座になる感じ。

 

 特別であろうとする感じ、頼られたい感じ、ですね。相手を「益」するイメージです。

 

 

 卦辞は「利有攸往 利渉大川」ゆくところあるによろし たいせんをわたるによろし。

 

 おお、思い切ってやるのが良い、ってことかな。

 

 「風雷益」は「山澤損(さんたくそん)」の綜卦です。「山澤損」は「杯の王女」と対応します。

 

 「相手を増やしてあげる風雷益」と「自らを減らす、相手に尽くす山澤損」を対比で覚えると良いでしょう。

 

 「風雷益」はみんなを良くするために努力することで成長するイメージです。

 

 すごい人、特別な人になりたい感じだね。

 

 「風雷益」は下卦が、決めたことをひたすらやる「雷」の「震」、上卦が成長、従う「風」「木」の「巽」です。

 

 では今回は『「風雷益」「棍棒の王子」西洋占星術と宮廷牌と易』というお話です。

 

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風雷益下卦

 

 

 「初爻」は「利用為大作 元吉无咎」もってたいさくをなすによろし げんきつとがなし。

 

 どういうこと?

 

 思い切りやって、大いにやるべきことをしましょう、ということです。

 

 「初爻」は「四爻」に応じており、上卦の「巽」につながっています、そして「陽位」に「陽」で、位、正しく、「二爻」に比しています(隣の爻と陰陽が違う場合、比している、つながっています)。

 

 

 

 そして応じている「四爻」も「陰位」に「陰」で位、正しいのです。

 

 だから思い切って頑張れ、ってことになるんだね。

 

 

 「二爻」は「或益之十朋之龜 弗克違 永貞吉 王用享于帝 吉」あるいはこれをえきすじっぽうのきもたがうあたわず えいていにしてきち おうもってみかどにきょうす きち。

 

 十朋の亀は、一貝(お金)の10倍の価値のある亀です。非常に価値のある亀です。

 

 高貴な亀に守られている、王は帝(天帝)を祀る、大変良い、ということです。易経は周の時代ですからまだ「皇帝」はいませんからね。

 

 始皇帝はもう少し後か。

 

 「二爻」は「三爻」には比せず、「初爻」に比しています。そして「陽位」に「陽」の「五爻」に応じています。そして「二爻」自身も「陰位」に「陰」で位が正しいです。そして「二爻」は「中」を得ています。

 

 

 すごくいい感じだね、でも「三爻」に比してないね。

 

 それを「慌てない」と取ります、しっかり尊位である「五爻」とつながっているんだから、正しさを永く守り、謙虚であることを良いと言っています。

 

 

 「三爻」は「益之用凶事 无咎 有孚中行 告公用圭」これをえきするにきょうじをもちう とがなし まことありてちゅうこう こうにつげてけいをもちう。

 

 益するに凶事を用う?

 

 良くないこと、ピンチを乗り越えてさらに良くなることを言っています。そして苦しくとも「中」を行き誠を貫くことが大切であり、公爵にものを頼む時は「圭(翡翠の板、玉圭)」をもちうる。

 

 「圭」は特別な宝物であり、お上からの重要な恩賞です、ゆえにこの訴えは誠実で深く考えられたものであるべきです。

 

 そうか、まだ「下卦」だから、上から恩恵を受ける側なのか。

 

 「三爻」は比せず、「陽位」に「陰」で位、不正ですが「上爻」に応じています。

 

 周囲の協力がなく、力が弱いだけに、誠実さ、正直さが重要なのです。

 

 それが上に届くのか。

 

風雷益上卦

 

 

 「四爻」は「中行 告公從 利用為依遷國」ちゅうこうこうにつげてしたがわる  よりてくにをうつすことをなすにもちうるによろし。

 

 「風雷益」も上卦に来ました、上から下を益していくわけですが、その流れでの国替え、になります、「中行」ですから筋が通っていて、バランスの取れた内容ならお上はそれを受け入れるでしょう、ということです。

 

 「公爵」を「duke(デューク)」とすれば「ゴエティア」の悪魔や精霊を思い出す人もいるでしょう。

 

 え、天使とか悪魔ってこと?

 

 まあ、地霊や精霊などのイメージです。

 

 「四爻」は「五爻」に比し、「三爻」には比していません。そして「初爻」に応じています。そして「陰位」に「陰」で位、正しいです。

 

 他人を益する初心を忘れず、謙虚なイメージであれば、尊位である「五爻」に話が通る、というイメージです。

 

 

 「五爻」は「有孚惠心 勿問元吉 有孚惠我德」まことありてけいしん とうことなかれ おおいにきち まことありてわがとくをけいとす。

 

 お上が民を想い恵みをもたらす、問うまでもなく良いことである、真心あって恵みをもたらすことを徳とする。

 

 「尊位」である「五爻」は「陽位」に「陽」、「陰位」に「陰」の「二爻」と応じています。そして、下の「四爻」に比していますが、上の「上爻」には比していません。

 

 下の者に大いに益してあげるんだね、獅子座っぽい。

 

 

 

 「上爻」は「莫益之 或擊之 立心勿恒 凶」これをえきすことなし あるいはこれをうつ こころたつることつねなし きょう。

 

 なんか、エラいことになっちゃった感じ?

 

 「上爻」は「陰位」に「陽」で位、不正、強すぎるイメージ、しかし「三爻」に応じていますが「三爻」は「陽位」に「陰」です。

 

 自分が強く、下が弱い、これを、上が下を益していない、とも取れますし、自分が偉くなりすぎて、下から狙われる立場になった、とも言えます。

 

 心が不安定なのは「お上」も「民」もあり得るのか。

 

 そうです、簡単に一方のせいだとも言えませんし、謙虚にしていれば大丈夫という簡単な話ではありません。

 

 なるほど、人の上に立つ、となれば謙虚さは当然大切だけど、完璧な方法なんてないのか。

 

 さらに「五爻」に比していませんから、立場を失っているとも言えます。

 

 どうすればいいんだろう?

 

 昔から、虎の背中に乗るより、虎の背中から降りる方が難しい、と言います、権力から退くのもひとつの手ですが、それさえも簡単ではありません。

 

 ひとつのヒントは、獅子座の次は乙女座です、自分を磨くために力を持ちすぎる前に退くのが良いかもしれませんね。

 

 危なくなってから退くのは難しい、かといって何もないのに退くのも難しいね。

 

 そういうことです。「凶」には「生まれ変わる」という意味もありますからね。

 

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