こんにちは、かえるさんです、今回は「エリファスレヴィ タロットカードの歴史」と言うお話です。
エリファスレヴィ、フランスの魔術師だね。有名な気もするけど、何をした人だっけ?
エリファスレヴィ(仏1810~1875)は、以前のシリーズでも少し取り上げたのですが、「生命の樹」と「タロット」を結び付けて今の形の「タロット」の基礎を作り上げた一人と言えます。
普通の人には全く判らない功労だね。
そうかもしれませんが、占い師にとっては本当に素晴らしい試みで、「タロット」「ホロスコープ」の研究の基礎を作ってくれた、と言える人です。
へー。
「ヘブライレター」と「大アルカナ」の対応、「生命の樹」の配置によって、星座や惑星の本質の研究を一気に深めたと同時に、その情報から「生命の樹」の研究を容易にしてくれたと言えます。
じゃあ、良く判らないけど偉い人なんだ。
そういうことです。では今回は「エリファスレヴィ タロットカードの歴史」というお話です。ちょっと難しいかもしれませんが、「エリファスレヴィ」の「ヘブライレター」については下記のシリーズに解説してあります。
大アルカナのお話 Tarot Greater Arcana story - かえるさんの星占いらぼらとりー
エリファスレヴィ
「エリファスレヴィ」は魔術師なんでしょ?
判りやすく現代的に言えば「オカルティスト」「隠秘学著述家」ですかね、「詩人」でもあります。
「詩人」なんだ、ちょっと素敵だな。
「タロット」の研究家なの?
「タロット」の研究家って表現が難しいのは、タロットに詳しくなろうとすると世界中の神話とか思想、象徴などの知識も必要なので、結局、何の専門家なのか判りにくいんですよね。
のちの「アレイスター・クロウリー」のようにタロットを作って残っているとそんな感じも致しますが、実際はクロウリーも他にもいろいろしているわけです。
そして「タロット研究」というのは「タロットの歴史」に詳しいのと「タロット占い」に詳しいのとでは全く違いますからね。
そうか守備範囲が人それぞれなんだ。
でも、詩人って、ちょっと違いすぎるんじゃない?
いや、詩人はオカルティストに向いています、感性が豊かで敏感ですから、常識を乗り越えて象徴を感じ取ることが出来ますから。
そんなもんなの?!
現代の音楽家、ラッパー、ユーチューバーの方々など歌を作っていらっしゃる方は、オカルト知識が無くても専門家顔負けの象徴理解を感じさせる歌詞を結構見かけますよ。
へー。象徴って結局何なの?
タロットなどの象徴は「言葉」にすると一面的で誤解が生じることを防げないものを絵など「言葉」ではない形で表現することで「本質」を感じ取ることが可能になる表現方法と言えるでしょう。
でもタロットは言葉で教えるでしょ?
そうですね、ですから、しっかり深くとなると、団体を相手に教えることは難しく、どうしても一対一が望ましいんですよね。
なるほど、「詩」も言葉だけど「象徴的技術」なのか。
そういうことです。
エリファスレヴィ以降
エッティラ、エリファスレヴィ、以降に現代タロットの道を歩き出した、と言って良いでしょう。
この後は「黄金の夜明け団(ゴールデンドーン)」のタロットになっていくのかな。
大まかに言うとそういう感じですが、「エリファスレヴィ」と「ゴールデンドーン」の間にも「ポールクリスチャン」など、多くの魔術師がタロットを深めていきます。
ポールクリスチャンは「アルカナ」という単語をタロットで初めて使いました。
1865年エドモンド・ビロードは「ポールクリスチャン」などの資料から始めて「ヘブライレター」の入ったタロットカードを作りました。それが現在の「タロー・ベリーヌ」です。
1889年オズワルト・ウィルトはエリファスレヴィの解説を使ったタロットを作りました、これは現在でも版を重ねています。
そうやって、ゲームカードだったタロットが魔術知識の宝庫みたいになっていくんだね。
そういうことです。
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